れんげ荘 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
お一人様の暮らしと心の中を、和やかに観察する癒し系小説。 バリバリのキャリアウーマンだったキョウコ(45歳)が心機一転、仕事を辞め、実家を出て、一人暮らしを始める。 キョウコが選んだのは「れんげ荘」。 忘れ去られたような、それでいて趣きのあるぼろアパートれんげ荘。個性豊かな面々が暮らす、れんげ荘での毎日は案外悩みも多いもので、キョウコは悩みながら、小さな決断を下しながら、自分自身と向き合い始める。 ほのぼのとしていて柔らかな文体に見え隠れする、40代独身オンナの葛藤に、わかるわかるを連発してしまう。 自分を肯定して生きていくって難しいよね。
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40半ばで多忙な仕事を辞め、月10万円生活をはじめたササガワキョウコさんのお話し。日々に追われる生活をしている身には、羨ましいような、こんなに毎日いろいろ、いじいじ考えるのはちょっと嫌かなと思ったりも。でも、忙しさに取り紛れ確実に見過ごしているような日々の暮らしがここには確実にあ...
40半ばで多忙な仕事を辞め、月10万円生活をはじめたササガワキョウコさんのお話し。日々に追われる生活をしている身には、羨ましいような、こんなに毎日いろいろ、いじいじ考えるのはちょっと嫌かなと思ったりも。でも、忙しさに取り紛れ確実に見過ごしているような日々の暮らしがここには確実にあるのかも。でも、こうやって社会との接点をなくなるとどんな感じになるのか、やってみないとわからないかも。 キョウコのお母さんは、社会と自分というものを考えずに狭い世界で固定した価値観で、何十年も生きてきたわけなのだけど、それはそれで幸せなのかもしれない。周りは少し大変だけど。 キョウコのように長い間やってきた仕事を簡単に手放す勇気が出ない私は、もう少しあくせく生活を続けます。2016.9.25読了。
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主人公が同世代なのと母親との確執など共感できますが、 (うちの母親はあそこまで見栄っ張りではなかったけど....(^^;) 巨大ミミズが出る部屋はさすがに無理だ~(笑 隣人のクマガイさんがとてもステキなおばちゃんに思えました。 続編が気になります。
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ほとんどなんの事件も起こらずにすすむ日常を、淡々と描いているだけなのに、す~っと読み進んでしまうところが、群さんの小説やエッセイの不思議なところ。 群さんの生活は小説を書くことも入っているけれど、まったく働かずに貯金だけで生きるという選択は、できないような気がしてしまう。 母親と...
ほとんどなんの事件も起こらずにすすむ日常を、淡々と描いているだけなのに、す~っと読み進んでしまうところが、群さんの小説やエッセイの不思議なところ。 群さんの生活は小説を書くことも入っているけれど、まったく働かずに貯金だけで生きるという選択は、できないような気がしてしまう。 母親との確執は、作り事のように書いてあるけど、事実は小説より・・・なのでしょうね。これだけ強烈だと、小説のなかではかえって不自然なくらいです。 友だちのマユさんに、的確な表現で語らせるところはさすが。そのマユさんでさえ、じぶんに問題を抱えながら生きている。 私はこれを私小説だと思って読んでいました。続編も読みます。
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有名広告代理店を45歳で早期退職し、家賃3万円代の都内の安アパート「れんげ荘」に引っ越したキョウコ。 働かず、月10万で暮らす貯金生活者となった。 雨風、暑さ寒さもしのげないような安アパートは無理だが、リタイアして、何の予定もない毎日はとても羨ましい。 (図書館)
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ササガワキョウコ、23年間、名前の通った広告代理店で仕事をし、45歳で会社を辞めて年金生活者ならぬ1ヶ月10万円の貯金生活者に。 家を出て、家賃3万円で「れんげ荘」の住民に。 六畳と半畳の台所、トイレとシャワーは共同・・・、梅雨どきは部屋にカビ、太いミミズにナメクジ、夏は蚊の襲来...
ササガワキョウコ、23年間、名前の通った広告代理店で仕事をし、45歳で会社を辞めて年金生活者ならぬ1ヶ月10万円の貯金生活者に。 家を出て、家賃3万円で「れんげ荘」の住民に。 六畳と半畳の台所、トイレとシャワーは共同・・・、梅雨どきは部屋にカビ、太いミミズにナメクジ、夏は蚊の襲来、冬は隙間風・・・、そんな環境のなか、キョウコのいろんな思いが詰まった物語でした。猫はほんのちょっとでしたが・・・群さんのほっとする作品です! キョウコさん、うらやましいです。キョウコさんは、群さんなのかな~(笑) 群ようこさんのれんげ荘シリーズ、ほぼ4年ごとのインタバルで発行されてるんですね。昨日№3の「ネコと昼寝」(2017.1)を読み終わり、登場人物の人となりがいまいち理解できてなかったので、№1「れんげ荘」(2009.4)を再読しました。ほぼ初読みに近い感じでしたw。ササガワキョウコさんを中心とした人間模様がよ~くわかりました。お父さんは働き過ぎで早死にし、一方、お母さんはぜいたくで、文句ばかり言って、見栄っ張りでダメな人間ですね。45歳で実家を出て良かったのではないでしょうか。同居の兄一家が大変かも・・・。
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主人公と同じような年代だと、このような生き方もあり。と思ってしまう。でも私なら窓にサッシだけは入れるけど。
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仕事漬けの主人公が45歳になったのを機に人生をリセットしようと仕事を辞め、母親と住む家を出て安アパートで暮らす生活を綴ったもの。ことあるごとにみっともないと娘をののしる母親との覚執、アパートの住人との細々とした交流が淡々と描かれている。「ぎゅっと働いて、静かに生きる」こんな生き方...
仕事漬けの主人公が45歳になったのを機に人生をリセットしようと仕事を辞め、母親と住む家を出て安アパートで暮らす生活を綴ったもの。ことあるごとにみっともないと娘をののしる母親との覚執、アパートの住人との細々とした交流が淡々と描かれている。「ぎゅっと働いて、静かに生きる」こんな生き方もありかなと思わせる。
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こんな母親がいるのか!と驚きましたが・・・身近なある人物を思い浮かべ納得。良かった実母じゃなくて、と安堵するほどキョウコの母親は苦手というかあり得ません。でもその呪縛から逃れるためのキョウコの選択を心から応援したくなりました。これでいいのかと迷ったり、悩んだり、ちょっと後悔したり...
こんな母親がいるのか!と驚きましたが・・・身近なある人物を思い浮かべ納得。良かった実母じゃなくて、と安堵するほどキョウコの母親は苦手というかあり得ません。でもその呪縛から逃れるためのキョウコの選択を心から応援したくなりました。これでいいのかと迷ったり、悩んだり、ちょっと後悔したり不安になったり。その過程のどれもがとてもリアルでした。45歳にしてそれだけの貯蓄ができるのはバブル時代ならではでしょうか。クマガイさんがとても素敵でしたが彼女もまた複雑な人生で。心がほっとする作品でした。続きもすぐ読まなきゃ!
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群ようこさんの本は大好きで、久しぶりに読み返してみて改めて良いなぁと。 40代になってお仕事やめてボロアパートに引っ越しするといったかなり浮き世離れしたお話なんだけど ほっこりとした情景が浮かんでくる。 オシャレな街の一角でのアンバランスであったり、部屋の中に雪が降ったり、大量...
群ようこさんの本は大好きで、久しぶりに読み返してみて改めて良いなぁと。 40代になってお仕事やめてボロアパートに引っ越しするといったかなり浮き世離れしたお話なんだけど ほっこりとした情景が浮かんでくる。 オシャレな街の一角でのアンバランスであったり、部屋の中に雪が降ったり、大量の蚊と戦ったり、図書館でナンパされそうになったり、ふふふと思わず口元がゆるんでしまう。 昔、知人が住んでいたアパートによく似た光景だったから余計に楽しめたのかも。朝に読み終えて、今日一日暖かい気持ちで過ごせそう。
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