差分 の商品レビュー
数枚の絵を見ると間を補完する。 それは理屈ではなく感覚に近い。ありえないこと、経験できないことも感じることができてしまう。というような話だった。 ピタゴラスイッチ監修?の研究室の著。 ほとんどのページが絵なのですぐ読み終わった。 本のタイトルをみて、個人的にテーマとして持ってい...
数枚の絵を見ると間を補完する。 それは理屈ではなく感覚に近い。ありえないこと、経験できないことも感じることができてしまう。というような話だった。 ピタゴラスイッチ監修?の研究室の著。 ほとんどのページが絵なのですぐ読み終わった。 本のタイトルをみて、個人的にテーマとして持っている「抽象化能力を向上させるにはどうすれば良いのか」のヒントになると感じて購入。 差分が抽出できればそこに残ったものは共通部分、抽象化されたものではないか、との考えから。 この考えに気づいたという意味では収穫だったけど、本の内容はそこまで直接関係なかった。純粋に面白かった。
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福岡さんの西田哲学の本を読んだんだけど、それと、たぶん、非常に近いことの話として読みました。差異とか、そういう、ポストモダンな話でもあるものを、非常に職人的なアプローチで攻めてみた本として読みました。上品。銀座でフルーツパフェみたいな感じ。
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想像力と省略性の合間を鋭く突かれる一冊。 いままで引っかかったことにある抜けられない迷路には先に気付いたので、こういうものを観る眼にも経験(視点の多さ)も影響するのかな、と思いました。 あと、対談における脳科学観点からの指摘も興味深かったです。
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ピタゴラスイッチでおなじみの 佐藤雅彦氏とその研究室生との本。 名前のない(自分が知らない)反応や、思考方法に 名前をつけてあげる作業は、なかなかスリリングで、 その命名によって、いままで漠然としていた事象が 急に立ち上って感じられるのも、またこれ認知科学の 分野なのだろうなぁ...
ピタゴラスイッチでおなじみの 佐藤雅彦氏とその研究室生との本。 名前のない(自分が知らない)反応や、思考方法に 名前をつけてあげる作業は、なかなかスリリングで、 その命名によって、いままで漠然としていた事象が 急に立ち上って感じられるのも、またこれ認知科学の 分野なのだろうなぁと思った。 非常に奥深く、深淵なジャンル。 面白い。
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先日「指を置く」展を見に行ったのですが、この構想は長年にわたっていたのですね。図版が多いので、楽しみながら読めます。
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『aとbの差を取ることで,「ある表象」が生まれる。』 aとbの差分を埋めようとして,人は動きを想像する(表象する) それはほとんど全ての人に同じ表象が生じるとすれば,人間理解のための極めて有効な現象だといえる。 『aとbの差分には,aにもbにもない新しい情報が含まれている』...
『aとbの差を取ることで,「ある表象」が生まれる。』 aとbの差分を埋めようとして,人は動きを想像する(表象する) それはほとんど全ての人に同じ表象が生じるとすれば,人間理解のための極めて有効な現象だといえる。 『aとbの差分には,aにもbにもない新しい情報が含まれている』 なるほど!
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無意識というよりのか。錯視とは違うが脳の機能の発見に近い感覚。 二つの関連がある絵があるとその間を結ぶストーリーを勝手に創り上げてしまうことを追求している。 特に「動きがある」「顔」に関連する絵に脳は強く反応するようだ。 無意識とは違うのかもしれないが、脳が必然的に起こしてしまう...
無意識というよりのか。錯視とは違うが脳の機能の発見に近い感覚。 二つの関連がある絵があるとその間を結ぶストーリーを勝手に創り上げてしまうことを追求している。 特に「動きがある」「顔」に関連する絵に脳は強く反応するようだ。 無意識とは違うのかもしれないが、脳が必然的に起こしてしまう機能をうまくデザインに取り入れることができたら、面白いものが出来るかな。と思う。 常に頭の隅に置いておこう。
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一コマと一コマをつなぐような解釈を脳はつくるという作用について絵を用いた実験により導きだす試み。それが実際に不可能な解釈でもコマとコマとの間を説明しうる解釈の採用が優先されるのが脳の知覚作用として興味深い。また、異なった線によってかかれた同じ図形では、異なった感触を想起するという...
一コマと一コマをつなぐような解釈を脳はつくるという作用について絵を用いた実験により導きだす試み。それが実際に不可能な解釈でもコマとコマとの間を説明しうる解釈の採用が優先されるのが脳の知覚作用として興味深い。また、異なった線によってかかれた同じ図形では、異なった感触を想起するという実験も収録されており、そこから体験したことのない新しい感覚をうみだす可能性を模索している。
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OHPフィルムを使って、視覚伝達をしていたりと アナログの面白さがあります。 ちょっとお高い本&厚みがあるので 直接書き込みすることをためらいますが、 どんどん活用していくと、 魅力も愛着も増していきます。
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え~、長いこと「いま読んでる」状態で放置されておりました。 非常に知的好奇心をくすぐられる。 この佐藤雅彦という人の、物事を捉えようとするその着眼点が好き。 この間読んだ「考えの整頓」の中でも繰り返し書かれていたが、「差のなかに存在する情報」ということについて、とにかく追いかけ...
え~、長いこと「いま読んでる」状態で放置されておりました。 非常に知的好奇心をくすぐられる。 この佐藤雅彦という人の、物事を捉えようとするその着眼点が好き。 この間読んだ「考えの整頓」の中でも繰り返し書かれていたが、「差のなかに存在する情報」ということについて、とにかく追いかけ続けているらしい。その思考の一つ一つを、図やデザインにして見せてくれているのだが、いちいち「お~、なるほど!」とか「へぇぇ~」なことが次から次へと描かれていて、図版が大半なこともあり、難しいことは飛ばし読んでもとても面白い。 そしてここでもやはり、心理学の考え方として重要な、人間が無意識につくりあげてしまう「物語」について言及されている。脳科学者の茂木健一郎氏との対談も挿入されていて、著者の向かっている方向がなんとなくわかる気がする。 「表現」を通して、どのように観る人にアプローチしていくか、コミュニケーションとしてのデザインや表象、日々それを考えアイディアを膨らませ続けているのでしょうね。 また楽しいアートを期待しています。
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