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グリーン革命(下) の商品レビュー

3.8

28件のお客様レビュー

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2021/08/08

グリーン革命は、単に環境を守るために行うのみならず、今後の経済発展の為に必須となると説いている。特にアメリカが自信や倫理的な権威を取り戻し、社会として倫理を推し進めるためにも、グリーンにまい進する必要があると主張する。氏の主張するように、アメリカ人が本当にそのようになってくれれば...

グリーン革命は、単に環境を守るために行うのみならず、今後の経済発展の為に必須となると説いている。特にアメリカが自信や倫理的な権威を取り戻し、社会として倫理を推し進めるためにも、グリーンにまい進する必要があると主張する。氏の主張するように、アメリカ人が本当にそのようになってくれればよいが…。 本論とはそれるが、ECOのセバン・スズキという12歳の児童のスピーチがすばらしかった。大人として考えさせられる。

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2017/01/23

「日本を代表する企業がグリーン・テクノロジーで世界をリードする日は近い。専門家の多くが、日本はもっともエネルギー効率のいい先進国だと断言している」と言う文面は嬉しい。あまり実感が沸かないが。 エネルギー、気候、生物の多様性など、世界が直面している固有の重要課題を分析し、原因を究...

「日本を代表する企業がグリーン・テクノロジーで世界をリードする日は近い。専門家の多くが、日本はもっともエネルギー効率のいい先進国だと断言している」と言う文面は嬉しい。あまり実感が沸かないが。 エネルギー、気候、生物の多様性など、世界が直面している固有の重要課題を分析し、原因を究明、そしてその重要課題にどう立ち向かうのかを検討する内容。 企業にとって環境対策はコストではなく、優位に立てる戦略、政府もグリーン政策へ梶を取るべしなど、今まであまり気にしていなかった環境問題への意識は変わった本。グリーン・テクノロジーをあげている企業や団体を応援していくなど、自分自身も行動に移そうと思う。 【学】 さまざまな再生可能なエネルギーを発明し、世界の石油需要を減らせば、石油資源の豊富な国ですら、経済を多様化し、国民にもっと創造的なやり方で働くよう推奨せざるえないようになる。そうなれば、もっと政治的に落ち着いた場所になるだろう。 貧困地域へ電力を供給し、テクノロジーを使って教育すれば、良い知恵を持った人材が増えより良い世界が作れると言うのは、本「人類資金」を思い出した。 アメリカはグリーン・エネルギー推進に梶を切らず、何十億ドルも石油生産国に払ってきた。中には私達の背中に銃の狙いを付けているような国もあるのに 中国もこんなにもグリーン政策に梶を切っていたとは興味深い

Posted byブクログ

2017/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2009年刊行。グリーン革命の未来像、米・中の現状と問題点を解説。本書からすれば、自動車が燃料電池の役割を果たせる技術的・費用逓減の問題解決こそが鍵のように感じる。また、政策的にはグリーンエネルギーへの節税、補助金などいわゆる傾斜配分の是非・程度も重要課題。なお、本書は実例紹介が豊富である。

Posted byブクログ

2013/12/04

お題目に終始した上巻とは違って、下巻は省エネ企業など具体的な活動が取り上げられ面白くなってくる サンテックやシャープのくだりや日本やドイツなどに対するアメリカと比べた気持ち悪いまでの賛美などはご愛嬌だが、読み物としては楽しかった

Posted byブクログ

2013/04/12

中国とアメリカのグリーン化について知りたくて読書。 下巻は、大きな概略のような説明だった上巻を詳しく補足するような構成。予備知識が乏しいので、下巻は少し理解度が低く感じる。 第四部の中国を興味深く読む。著者は中国の現在の政治体制の時にこそグリーン化を一気に進め、GDP主義から...

中国とアメリカのグリーン化について知りたくて読書。 下巻は、大きな概略のような説明だった上巻を詳しく補足するような構成。予備知識が乏しいので、下巻は少し理解度が低く感じる。 第四部の中国を興味深く読む。著者は中国の現在の政治体制の時にこそグリーン化を一気に進め、GDP主義から、グリーン主義へ転換をするチャンスだと主張。 本書でも取り上げられているビニール袋の一斉有料化は日本では考えられないトップダウンだ。続いて割り箸も全面有料化することができるのであれば、逆に環境先進国である日本も見習う必要が出てくるのではないか。帰省先にあるスーパーチェーンではマイバック持参で2円引きとしているが、日本の物価で考えるとその効果は疑問。 現在、大気汚染、そして、鳥インフルエンザで大騒ぎの中国。確かに市民生活に大きな支障が起こり、健康被害も年々大きくなっている傾向にある。確かに高成長を続けることが、共産党政府にとっての求心力の元である。しかし、数年の内に変化するかもしれないと読んで考えた。 本書の趣旨からするとアメリカ人である著者は、「アメリカよ目覚めよ。世界のグリーン化の先導しろ!」と叱咤激励しているようだ。アメリカが変われば、世界が、何より中国が変わるのではないかと。 役者あとがきにあるように日本は、21世紀の新しい国家成長モデルを作ることができる可能性があると知ることができる。 石油価格と新エネルギーやクリーンエネルギーの関係は実に興味深い。 資源問題に含まれる水の問題も深刻。水が豊かな日本人の問題意識は希薄だけど、世界的には逼迫した課題なんだと読み終わっての感想。 本書でも全文紹介されている環境サミット(1992年・リオ)でのセヴァン・スズキさんのスピーチ動画。 http://www.youtube.com/watch?v=C2g473JWAEg 読書時間:約1時間10分 本書は日本領事館大連出張所でお借りしています。有り難うございます。

Posted byブクログ

2012/04/16

いつもお世話になっている近くの図書館の”新刊書コーナー”で見つけた本です、本当は上巻から読みたかったのですが、貸出し中のため下巻から読むことになりました。 エネルギー源を将来はどれに求めるかが今後の課題だと思いますが、エネルギーを最も消費して二酸化炭素を排出しているアメリカは...

いつもお世話になっている近くの図書館の”新刊書コーナー”で見つけた本です、本当は上巻から読みたかったのですが、貸出し中のため下巻から読むことになりました。 エネルギー源を将来はどれに求めるかが今後の課題だと思いますが、エネルギーを最も消費して二酸化炭素を排出しているアメリカは、中国同様に石炭に頼っている事実を知り、またその地域が大統領に与える影響も大きいことを知り、方向性を変えていくことの難しさを思いました。 以下は気になったポイントです。 ・アメリカはブラジルから輸入しているエタノール燃料には、1ガロンあたり54セント(1リットルあたり14セント)の関税を課しているが、サウジアラビアからの原油には1.25セント(1リットル当たり0.3セント)のみで、自由市場とは言い難い(p51) ・原油価格が1バレル100ドルに達した高値でも、1バレル=180ドルの輸入ミネラルウォーター、1バレル=150ドルの牛乳よりも安い(p52) ・エネルギー市場を動かずべき人々は、独占的な環境で運営されてきた電力、ガス会社と、交通手段の燃料を独占してきた石油会社に挟まれて、イノベーションを勧める動機を持てなかった(p56) ・石器時代が終わったのは、石がなくなったからではない、最初は青銅、次は鉄という具合に、代わりになるツールを人間が発見したから(p60) ・ホンダはシリンダーの手前に小さな副燃焼室を設けるという設計(CVCC:複合過流調速燃焼方式)したエンジンにより、触媒コンバータを使うことなく1970年のマスキー法の規制をクリアーした(p100) ・ブッシュ政権は、エアコンの冷却効率や自動車の燃費について厳しい効率基準を課さないのは、アメリカ企業を守るためと言われている(p100) ・ビル建設はアメリカのエネルギー消費すべての約40%を占め、消費電力の70%を占めている(p107) ・アメリカの発電のおよそ半分が石炭によるもの、20%が原子力、15%が天然ガス、石油は3%である(p121) ・インドネシアではCO2排出の70%以上は、森林伐採によって発生している(p135) ・イラク駐留軍の電力はすべて発電機で賄っている、数十メートル毎に発電機が1台設置、分散型の太陽光や風力発電機があれば、軍事費が減らせる、1日1万ガロンの軽油が必要、9割が発電機、残りが車輌の移動、発電の95%はエアコンで消費(p162) ・テントの表側にスプレー式断熱材を吹くつけると、エアコンの消費電力を40~75%削減できた(p165) ・ミシガン州のある病院では、間違いを犯したときに医師が謝罪するように指導したところ、医療過誤訴訟が激減した(p168) ・ニューヨークのタクシー会社がハイブリッド車に変更したところ、実質燃費が2倍以上になり(1リットルあたり4キロ程度から10キロ以上)切替コストは負担にならなかった(p177) ・中国では空気と水が汚染されているために、GDPの8から15%程度が失われている(p205) ・中国ではWTO加盟後に、エネルギー消費がGDPの伸びを上回り、欧米がすでに廃棄した汚い産業が盛んになっている(p206) ・中国の大河二本の流域の汚染は、10年に及ぶ浄化作業の効果もなく、殆どの水は飲むことはおろか触れるだけでも人体に毒があり、人口の6分の1が危険に晒されている(p219) ・民主主義体制では何十年もかかる規制、価格、インフラ、教育の変更を、中国ではトップダウンで大々的に変更できる(p237) ・アメリカで政治的に揺れの激しい5州(フロリダ、オハイオ、ペンシルベニア、テネシー、ウェストバージニア)は、フロリダを除くと、石炭という共通項がある(p243) ・ドイツにおける太陽光エネルギーに関する優遇策は、最低でも20年継続が保証されている、アメリカは2年毎に変化する(p263) ・アメリカビック3は、ロビー活動によりSUVをトラックと分類させたことで、小型トラックのゆるい燃費規制が適用された(p314)

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2012/01/09

勉強会の課題図書なので読んでみた。自分の中で、環境問題(地球温暖化問題)に対する意識が変化したのを感じた。時間のある人はぜひ読んでみるべき。これからの時代の流れが見えてきます。■簡単に本書(上下巻)は以下のようにまとめられると思う。 ・石油依存からの脱却  ・テロリストへの資金供...

勉強会の課題図書なので読んでみた。自分の中で、環境問題(地球温暖化問題)に対する意識が変化したのを感じた。時間のある人はぜひ読んでみるべき。これからの時代の流れが見えてきます。■簡単に本書(上下巻)は以下のようにまとめられると思う。 ・石油依存からの脱却  ・テロリストへの資金供給路を断つ  ・CO2を排出する「汚いエネルギー」からの脱却 ・クリーンなエネルギーの開発    ・風力、太陽光 ・エネルギー利用の最適化  ・経済的に最適化する仕組みを作る   今までよくいわれていた「エコ」とは一線を画する発想  ・先進国と後進国との間の技術・富の適切な移動■よくも悪くもアメリカ中心の発想が鼻につく■地球温暖化に対する危機感がよく伝わってくる(あおりすぎ?) ⇒今までよく目にしてきたいわゆる「エコ」とは発想が違う   より現実的な提言となっている。(明日からこの取り組みが始まっても   おかしくないと思わせる説得力がある)■「グリーン革命」という邦題については、やはり残念としか言いようがない。

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2011/12/31

戦地における燃料問題は確かに重要だと思う。エネルギー問題を軍事問題と結びつけた章は非常に面白かった。

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2011/11/20

規制は概して成長の妨げになるが、既得権益への規制は成長を促す。とすると、鳩山元首相のCO2削減宣言も悪くないか。カナダの少女の発言を引用した部分が胸を打つ。

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2011/08/25

本当人事ではないなとかんじます。 でも驚いたのはかの国にもグリーンなエネルギーに 取り組む人がいること。 実はお金持ちにはこのエネルギー業界の人が いるみたいですよ。 面白いのは 未来のエネルギー図。 この時代は近いうちに来るのでは? 節電ができない企業が淘汰される時代も。 ...

本当人事ではないなとかんじます。 でも驚いたのはかの国にもグリーンなエネルギーに 取り組む人がいること。 実はお金持ちにはこのエネルギー業界の人が いるみたいですよ。 面白いのは 未来のエネルギー図。 この時代は近いうちに来るのでは? 節電ができない企業が淘汰される時代も。 原子力批判があるのも必見。 それとプリウスが何気に評価されています。

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