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グリーン革命(下) の商品レビュー

3.8

28件のお客様レビュー

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2011/03/30

上巻で大きな問題提起、それを下巻に引き継いでどうまとめるのかな…という点が気になっていましたが、さすがのまとめ方。「ビジネスチャンスは、いかにも難題の表情をしてやってくる」という言葉、個人的には刺さりましたね。下巻の内容はあくまで前向きな提案になっていたのには感心させられた。次世...

上巻で大きな問題提起、それを下巻に引き継いでどうまとめるのかな…という点が気になっていましたが、さすがのまとめ方。「ビジネスチャンスは、いかにも難題の表情をしてやってくる」という言葉、個人的には刺さりましたね。下巻の内容はあくまで前向きな提案になっていたのには感心させられた。次世代大国の中国と、現状のリーダーシップを担うアメリカを対比しつつそれぞれの強みと今後のスタンスを明快に提案している。これってオバマが就任して掲げた「グリーンニューディール」の原型がすでにフリードマンによって記されている、という見方が妥当なんでしょうね。やっぱすげぇ。読み終えて、温暖化とかエネルギー問題とかに対する考えが変わった。環境に対して前向きに、かつ経済活動とも直接結びつく手が間違いなく存在する。節約だとか倫理観の主張だけでは足りなくて、もっと違う枠組みが必要だ。それを実践できた国が、次世代リーダーなんだろうな、と本当に思った。現状の経済的な立場とか、かつての歴史なんかは、もう関係なくなるだろう。

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2011/03/15

(上)で抽象的な提言をして、(下)ではより具体的な各国の状況や、取り組みが書かれているように感じました。 上のほうがおもしろかったかな。

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2011/01/23

私のブログへ http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=2187397

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2010/08/13

「石器時代が終わったのは、石がなくなったからではない」 サウジアラビアの石油相は、石油を高くしすぎれば 世界は再生可能エネルギーにシフトすることを予感していたという。 この本によれば、石油依存の社会を変えるには、法律を変えて 石油税、炭素税を高く設定することだそうだ。 そうすれ...

「石器時代が終わったのは、石がなくなったからではない」 サウジアラビアの石油相は、石油を高くしすぎれば 世界は再生可能エネルギーにシフトすることを予感していたという。 この本によれば、石油依存の社会を変えるには、法律を変えて 石油税、炭素税を高く設定することだそうだ。 そうすれば、太陽エネルギーの研究や ハイブリットカーの研究も進む。 石油よりも安いエネルギーでなければ世の中は変わらない。 オランウータンを救うとか熱帯雨林を守るとかいうことも、 ただ自然を守ろうというのではなく、 自然を守ることが利益につながるということを 理解してもらわなければらない。 なるほど、これから 日本が発展するならグリーン産業でしかないな。

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2010/07/18

普通に面白い。 石油・石炭によるいわゆる汚い資源を使用する資本主義から、いかにして太陽光やバイオマスといったような資源を使用するクリーンなGDP資本主義に移行するのか。というのが本書の主題。 このテーマ対し、アメリカはどのように動いていくべきであるのか、について書かれている...

普通に面白い。 石油・石炭によるいわゆる汚い資源を使用する資本主義から、いかにして太陽光やバイオマスといったような資源を使用するクリーンなGDP資本主義に移行するのか。というのが本書の主題。 このテーマ対し、アメリカはどのように動いていくべきであるのか、について書かれている。 一読を勧める。

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2010/08/08

素晴らしい。 自分の仕事に、今後夢を持って取り組めると思う。 新たな世界を想像して描いた部分は、世界が目指すべき姿であると思う。

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2010/03/07

冒頭のスマートグリッドの話が良かった。 読んでいてスマートグリッドを俺のような素人もリアルにイメージできた。 スマートグリッドなんて、今までは漠然と高機能な高圧電線網のことかと思ってたけど、発電所から家電まで含めた網のことなんだとよく理解できた。 こうやって他人にもビジョンを語れ...

冒頭のスマートグリッドの話が良かった。 読んでいてスマートグリッドを俺のような素人もリアルにイメージできた。 スマートグリッドなんて、今までは漠然と高機能な高圧電線網のことかと思ってたけど、発電所から家電まで含めた網のことなんだとよく理解できた。 こうやって他人にもビジョンを語れるといいな。 ただ、スマートグリッドを普及させようにも、いまの化石燃料に最適化されているシステムが邪魔になっていて一筋縄ではいかない。 そのために適切な規制と優遇が必要、というのはそうだなと思う。 1/16読了

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2009/12/26

下巻では、日本の技術への褒め言葉も出てきます。国内では太陽電池での失政が言われたりしますが、ハイブリッド車での先行など特に技術面では高い評価を得ています。電力業界の話として、スマートグリッドやデカップリングプラスといった最近耳にした言葉も出てきて興味深いです。 また中国が大き...

下巻では、日本の技術への褒め言葉も出てきます。国内では太陽電池での失政が言われたりしますが、ハイブリッド車での先行など特に技術面では高い評価を得ています。電力業界の話として、スマートグリッドやデカップリングプラスといった最近耳にした言葉も出てきて興味深いです。 また中国が大きく取り上げられていて、人口絶対数が大きく急速に経済発展を遂げている中国をどうするかが非常に重要だとしています。そこで、「私たちアメリカが、もっと強く、そして迅速に、中国がよりグリーンな道を歩むよう刺激し、辱め、煽り、仕向ければ、世界をいっそうクリーンな場所にするとともに、中国とその市民社会における法の支配を強化することができる」といったフレーズになるのは、やはり傲慢だなあ、と思うわけですが。 CO2排出など環境問題は経済的には負の外部性であるから、適切に政府が介入することが必要なのでしょう。経済の力学としては、グリーンエネルギーが主流になると石油への需要が減って、石油の値段が下がって、だったら石油でいいか、みたいなことになりかねないとも思ったりします。最近は石油の値段も下がり、燃油サーチャージもなくなり、経済動因でのグリーン化は下火になるという影響もあるのかなと思いますので、本当に持続的にグリーン化を進めるのであれば、単純な自由市場経済だけでない説得性や規制や国際的な協力が必要なんでしょうね。 通信業界なんかでもエコは電力消費と絡んで非常にホットなテーマになっていますので、世の中の流れ(アメリカの変節?)を読むという点でもよいのかと思います。 感想:もう少し短くできたのでは?

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2009/11/29

【09/11/10】 大きなテーマは2つ。 * 「アメリカはほんとうに真のグリーン革命を先導できるのか?」 * 「中国はほんとうにそれに倣うのか?」 下巻の内容はエネルギー産業でイノベーションを起こす必要性とそのための政策、また中国の現状が書かれている。 -...

【09/11/10】 大きなテーマは2つ。 * 「アメリカはほんとうに真のグリーン革命を先導できるのか?」 * 「中国はほんとうにそれに倣うのか?」 下巻の内容はエネルギー産業でイノベーションを起こす必要性とそのための政策、また中国の現状が書かれている。 ------------------------以下内容------------------------ 政策として提案されているのは * スマートグリッド(ITとエネルギー技術の融合) * 炭素税(キャップ&トレードより良い) * トップランナー制度 * 自然環境価値の査定 * 企業がグリーン機略を持つこと、若者の雇用 などである。だが、アメリカの政治制度や既得権益者がその障害となっている。 中国は 30年前共産主義→今GDP主義→グリーンGDP主義 と変化しようとしている。抵抗はあるものの、指導者層はグリーン化を行う価値に気づいたようだ。 アメリカは一刻も早くグリーン革命を起こさねばならない。今すぐでも遅いくらいだ。 現在ブームになっているのはグリーンパーティに過ぎない。革命では痛みを伴う構造転換が起こるのだ。世界の環境のため、アメリカ自身の政治的地位のため、アメリカの経済のため、変わることが必要だ。

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2009/10/07

中国についての章がためになったので○。あとは、、、やたらアメリカアメリカって少し鼻についちゃったけど、全体的には◎

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