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やんごとなき読者 の商品レビュー

3.9

77件のお客様レビュー

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2023/08/25

んー残念ながらこの風刺が分かるほどの知識がない私だが、もしもエリザベス女王が本に夢中になったなら…さもありなん 知性とユーモアで知られた女王をますます身近に感じられた小片

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2022/05/13

読書にのめり込んでいく様子は共感しかない。 ジェーン・オースティンへの感じ方は女王という立場だからこその感性が表れていたり、風刺がきいた周囲の反応だったりもおもしろい。一気に読んだ。 数々の素晴らしい文学が生み出されたイギリスに生まれ、原文で理解できるのに本を読まないなんてもっ...

読書にのめり込んでいく様子は共感しかない。 ジェーン・オースティンへの感じ方は女王という立場だからこその感性が表れていたり、風刺がきいた周囲の反応だったりもおもしろい。一気に読んだ。 数々の素晴らしい文学が生み出されたイギリスに生まれ、原文で理解できるのに本を読まないなんてもったいない。そういう私も日本の文豪の作品は有名なものしか読んだことないけれど。

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2022/02/04

面白かったし、読書についての考察は良かった。 けど、解説にもある通りイギリスの文化に精通していないので、理解できないことの方が多かった。

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2022/01/15

今年読みたい本、1冊目読了。 読書の喜び。 70歳代後半にして読書によって徐々に変わっていく。 読書にも一種の筋力が必要…なるほど。 自分の周囲の人を勝手に遠ざけられてしまうのは不本意ですね。

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2020/05/19

本好きにはたまらない1冊。本は読んで終わりじゃなく、その後の思考・行動にも影響を与える。ユーモアたっぷり、劇作家が書いた読書小説。

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2020/02/15

これはお伽噺だ。 お伽噺には、王様や女王様が出てくる。この話にも、女王様が出てくる。お伽噺の舞台は、現実と似ているとしても、どこにもない。女王は宮殿の裏手にやってきた移動図書館に偶然出会い、読者に嵌る。読書を通じて成長する。 この本の読者は、そもそも本を読む種類の人々だ。今や、読...

これはお伽噺だ。 お伽噺には、王様や女王様が出てくる。この話にも、女王様が出てくる。お伽噺の舞台は、現実と似ているとしても、どこにもない。女王は宮殿の裏手にやってきた移動図書館に偶然出会い、読者に嵌る。読書を通じて成長する。 この本の読者は、そもそも本を読む種類の人々だ。今や、読書するという種類の人は少数派だ。 本の読み手は、共犯者のようなもので、物語の女王に対して、ちょっとウエメセで微笑み合う。楽しいですね。(語りが)達者なもんだね。 しかし、作者自身が知っているように、お伽噺のサークルは決して大きく無く、いつも同じ顔ぶれなのだ。

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2020/01/18

イギリス人なら、笑えるようなブラックジョークがたくさん入っているらしいけど、日本人の私には分からないところが多かった。(解説読んで理解した) 全体的に読みやすいし、設定の発想は面白い

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2019/05/25

ううん。何かよくわかんなかったな。エリザベス2世80歳が突然読書に目覚め、周囲に迷惑をかけまくり、これからは執筆をします!と宣言して終わる。あ、はい、そうですか。♪やんやりやんやり♪どうも風刺らしい。女王は頭が悪く本なんて読まず、与えられた場所に行って言うべきことを言わされるお人...

ううん。何かよくわかんなかったな。エリザベス2世80歳が突然読書に目覚め、周囲に迷惑をかけまくり、これからは執筆をします!と宣言して終わる。あ、はい、そうですか。♪やんやりやんやり♪どうも風刺らしい。女王は頭が悪く本なんて読まず、与えられた場所に行って言うべきことを言わされるお人形であるはずなのに、他人に迷惑をかけ、執務を滞らせ、「どんな本を読むか」などと一個人として興味を持つなんてことはありえない、そうで。イギリス人のために書かれた知識がなければユーモアも生まれないという本かな。

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2018/01/03

エリザベス女王が読書にハマったら? 臣民との対面で「いま何を読んでいますか?」と尋ねたり、王座についての施政方針演説文を駄文だと思うようになったり、女王が読書にはまり込むに連れて周囲は混乱。 「読者は彼女をだめにした。いずれにせよ、こうした職務では満足できない人間にしたのである。...

エリザベス女王が読書にハマったら? 臣民との対面で「いま何を読んでいますか?」と尋ねたり、王座についての施政方針演説文を駄文だと思うようになったり、女王が読書にはまり込むに連れて周囲は混乱。 「読者は彼女をだめにした。いずれにせよ、こうした職務では満足できない人間にしたのである。」

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2016/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本が新刊で出た時から気になっていた。 そして、このたび、ようやく読むことができた。 読書とも、文学とも距離を置いてきたエリザベス女王が、ノーマンという若い従者との出会いをきっかけに、読書に目覚める。 公務がおざなりになる女王に当惑する近習たちが、何ともおかしい。 例えば、女王が馬車の中でこっそり読んでいた本。 女王はそれを下車中クッションの間に挟んで隠しておくのだが、それが見つかって、爆発物と疑われ、何と爆破されてしまう。 読書に気を取られた女王が何日か同じパンプスを履いたとかで、アルツハイマーを疑われたり。 そうしたくすくす笑いの中に、女王のこころの変化が語られる。 人間理解や物事への洞察力が研ぎ澄まされていく。 そして、女王が最後に選ぶのは―なんと生前退位。 退位して自分にしか書けない本を執筆することを決意する。 背景は違えど、同じ問題で大揺れしている日本で、この時期に、よくぞこの本を読んでしまったことよ。

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