やんごとなき読者 の商品レビュー
もしもエリザベス女王が読書にはまっちゃったら?という設定がおもしろい!作中にでてくる本も読んでみたくなりました。
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なんてチャーミングな小説! イギリスのエリザベス女王が活字中毒になってしまうという設定もさることながら、読書の楽しさだけでなく、小説を読むことがもたらす世界への観察や内省をさらりとすべりこませて、読書論にもなっています。私は女王ほどいい読者だろうかと、ちょっと反省したり、年をとっ...
なんてチャーミングな小説! イギリスのエリザベス女王が活字中毒になってしまうという設定もさることながら、読書の楽しさだけでなく、小説を読むことがもたらす世界への観察や内省をさらりとすべりこませて、読書論にもなっています。私は女王ほどいい読者だろうかと、ちょっと反省したり、年をとってからの読書もいいものかもと思えたり。この小説を読んだあと、教会の性虐待スキャンダルでぺこぺこ気味のローマ法王とならんで機嫌の悪そうなエリザベス2世の写真を見て、しばらくの間にやにや笑いがとまりませんでした。
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ぷぷぷぷ。 イギリス人のウィットを感じる一冊。 実務家であり、実践者である陛下からしたらプルーストもばっさりあっさり切り捨てられてしまうのがなんともおかしい。 あくまでアクティブな女王陛下の人生を裏打ちするかのような作品です。 読書ばかりしている人間のお尻を叩きそうな感じ...
ぷぷぷぷ。 イギリス人のウィットを感じる一冊。 実務家であり、実践者である陛下からしたらプルーストもばっさりあっさり切り捨てられてしまうのがなんともおかしい。 あくまでアクティブな女王陛下の人生を裏打ちするかのような作品です。 読書ばかりしている人間のお尻を叩きそうな感じがするけど、そっちの方が健全なんだろうなぁ。 『トム・ジョーンズ』の映画に出てくるおばさまの 「都の流行なのよ」という一節を訳もなく思い出しました。 優雅な野蛮さというべきか、ヘタリアでの「元ヤン」扱いが納得できるというか。 感傷に浸らず、食事に拘らず、読書に淫せず、実務に邁進してきたからこそ七つの大海を制覇できたのかも知れません。 英文学の知識があれば、もっと楽しめたのだろうと思うと残念。
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イギリスの女王様は公務より読書に夢中になってしまう。 イギリスという国柄がわかっていたら もっと楽しめた作品なのかな。
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そうそう、本を読む楽しみってこういうことなのよね!と。読書好きとしてはよーく分かる。 そして描かれている女王さまがとってもチャーミング。
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「読書は思っていることの裏付けでしかない」というような部分があったが大いに納得。 そして ーーーー「読む」ことは行動ではない。「書く」のが行動である。そして彼女は行動する人間であった。ーーーー とかいう部分がとても好きです。 私も編集者という書く側の人間として、深い部分で納得...
「読書は思っていることの裏付けでしかない」というような部分があったが大いに納得。 そして ーーーー「読む」ことは行動ではない。「書く」のが行動である。そして彼女は行動する人間であった。ーーーー とかいう部分がとても好きです。 私も編集者という書く側の人間として、深い部分で納得できた。 にしても現役の女王を主人公にしちゃうのはアリなん?
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王宮の片隅に止まっていた移動図書館のトラック。その存在が年を重ねた女王の読書欲に火をつけた! 来る日も来る日も読書に励み、公務もおろそかになる女王に周囲は心配するが、女王は読書によって新しい世界をどんどん発見する―。 女王が読書にハマったら?そんな仮説で書かれた、格調高きコメディ...
王宮の片隅に止まっていた移動図書館のトラック。その存在が年を重ねた女王の読書欲に火をつけた! 来る日も来る日も読書に励み、公務もおろそかになる女王に周囲は心配するが、女王は読書によって新しい世界をどんどん発見する―。 女王が読書にハマったら?そんな仮説で書かれた、格調高きコメディ。 ****** まず、イギリスでは(今もなのか不明ですが)知識を持つことが必ずしも良いとはされていないということも読んでいて驚きました。 そんな国で、象徴である女王が読書にのめりこんでしまう・・・。それは一大事だと思います(笑)。 でも、読書にハマる女王は、少女のように知識を吸収してく様が非常に可愛いし、それに振り回される周囲もコミカルに描かれていて飽きませんでした。 特に、作家を謁見したかしてないかで判断するところや、「読書とは、どんな人にも平等である『共和国』である」と考える箇所なんかは、女王の目線は一味違うな!!とニヤリ。 原題が「THE UNCOMMON READER(稀な読者)」であるところを「やんごとなき読者」と訳してあるのも拍手ものだと思います。
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うーん。読書の面白さに目覚める女王様のお話し。面白く読めるが、いまの気分と合わないのか。 知的をよしとしないイギリスの上級階級の風潮を皮肉っているらしい。そういうスノッブな小説なのでしょう。
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確かにイギリス人って賢いと言うより真面目で退屈なイメージがあった。そうか知的を上質とはしないお国柄だったのね。女王の読書への傾倒の経過の描写が上手いです。読書ってホントはじめは何からって感じですよね。道先案内人の存在って大きいです。読書メーターから私もかなり先を照らしてもらってま...
確かにイギリス人って賢いと言うより真面目で退屈なイメージがあった。そうか知的を上質とはしないお国柄だったのね。女王の読書への傾倒の経過の描写が上手いです。読書ってホントはじめは何からって感じですよね。道先案内人の存在って大きいです。読書メーターから私もかなり先を照らしてもらってます(*^_^*)
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なんといっても設定がすごい。クイーン・エリザベスが活字中毒になるんだもの。(日本版なんてまず考えられないなあ) あまり知的でないとされるらしいイギリス上流階級を揶揄する毒気はあるけれど、女王への敬意が感じられて読み心地がいい。 本好きにとっては次のようなくだりが泣かせどころ。...
なんといっても設定がすごい。クイーン・エリザベスが活字中毒になるんだもの。(日本版なんてまず考えられないなあ) あまり知的でないとされるらしいイギリス上流階級を揶揄する毒気はあるけれど、女王への敬意が感じられて読み心地がいい。 本好きにとっては次のようなくだりが泣かせどころ。 「文学とはひとつの共和国なのだと女王は思った。」 「本は何者にも服従しない。すべての読者は平等である。」(もちろん、女王は私たちとはずいぶん違った意味でそう思うのだが)
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