生きてるだけで、愛。 の商品レビュー
映画がよかったので。映画の寧子よりもだいぶ饒舌な感じだったので(まあ一人称の文章だからそれはそうなのだが)違う雰囲気だった。映画が非常にうまく肉付けされてる作品であることがわかった。 本谷有希子の本はおそらく初めてだった。他のも読んでみよう。
Posted by
今までに読んだことのない重く感じた話でした。 ものすごく主人公の感情に揺さぶられました。 映画観てみたいです。
Posted by
「あんたのDNAはあんたの代で絶やした方がいい」 寧子の母親が寧子に対して言った言葉で、 毒親とかそういうのは置いといて、 自分が自分に対してよく思ってたことで、 他人がごく自然に子供を授かって それが3人とかだったりして 自分の遺伝子が受け継がれることに対して大き...
「あんたのDNAはあんたの代で絶やした方がいい」 寧子の母親が寧子に対して言った言葉で、 毒親とかそういうのは置いといて、 自分が自分に対してよく思ってたことで、 他人がごく自然に子供を授かって それが3人とかだったりして 自分の遺伝子が受け継がれることに対して大きな 不安がない、それくらい基本的な能力のある人が 羨ましいと思っていて 寧子がウォシュレットの件で誰にも共感されなくて暴れてしまったことでもそうだけど、 自分が不安なことを他人は何も思ってない、 その寂しさというか、ひとりぼっち感に 共感しました。 主人公の主観でずっとお話が進められていて、 尚且つ主人公のまとまりのない思考回路が つらつらと書かれているところが好きです 津奈木へのモラハラ的行動もなんか 分かる気がする
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
生きることが面倒臭い、生活も全て雑になる あ、自分周りに馴染めてるかも、って思っても 結局は馴染めてないし、理解してもらえない そんな主人公の息苦しさ生きづらさが押し付けられた 5千分の1秒しか分かり合えないそんな愛の形も素敵だと思った 「あたしはさ、あたしとは別れられないんだよね一生。」 「あたしと別れられていいなあ」
Posted by
ルミネカードの審査が通らない件が大好き。 実はこういう生き方に憧れてるのかも。エキセントリックというか、自分の欲に忠実。 いや、忠実な方だけど、たぶん突き抜けたいのかも
Posted by
津奈木くんのような、私が「手応えの無い人」と表現したくなる男性は、寧子のような女性と相性が悪いのか、はたまた良すぎるのか。 思い通りにいかない具合が絶妙で、すごくのめり込んでしまうの、わかる〜〜〜〜!! 映画を観てすごく好きだったので、原作を読んでみたけど、本当に面白かった。
Posted by
人生って、テーマとか、やりがいとか、そんなものがなくったって別にいいんじゃないだろうか。あればなお、とってもいい。でも、必ずしも持ち合わせていなくても、いい。 特に現代は、だれもに何者かになれる可能性があって、だれもがうっすらとしたプレッシャーを感じているような気がする。 いいん...
人生って、テーマとか、やりがいとか、そんなものがなくったって別にいいんじゃないだろうか。あればなお、とってもいい。でも、必ずしも持ち合わせていなくても、いい。 特に現代は、だれもに何者かになれる可能性があって、だれもがうっすらとしたプレッシャーを感じているような気がする。 いいんだよ、別に。『生きてるだけで、愛。』だよ。 --------- 持病の過眠症のことを調べていて、この本にたどりつきました。それからずっと、お守りのような存在の作品です。 まず、冒頭からの畳み掛けるような語り口が良い。この間、映画も初めて観てみたけれど、揺れるブルーのスカートが「映像」としての美しさを引き立てていました。 「自分は自分と別れられない。あなたは私と別れられていいな」というような台詞が、このお話のすべてを内包している気がします。 大縄跳びに混ざるのが苦手な人に、おすすめです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
鬱病の寧子とその彼氏津奈木、そしてその元カノ安堂。 寧子ほどではないにしても、自分が想っているのと同じぐらい自分を想ってほしい気持ちとか、何を返されてもイライラが募ってしまう気持ちとか、すごくよくわかった。私の中に、確実に寧子はいる。 五千分の一秒をどうか心に刻んでね。
Posted by
とってもしんどい。先に映画を観てたのですが、原作は寧子のお話でした。 あたしと同じくらいあたしに疲れてほしい、とか、あたしはさ、あたしと別れられないんだよね一生。いいなあ津奈木。あたしと別れられて、いいなあ、みたいな寧子の言葉は心にダイレクトに突き刺さってきます。 わたしも穏やか...
とってもしんどい。先に映画を観てたのですが、原作は寧子のお話でした。 あたしと同じくらいあたしに疲れてほしい、とか、あたしはさ、あたしと別れられないんだよね一生。いいなあ津奈木。あたしと別れられて、いいなあ、みたいな寧子の言葉は心にダイレクトに突き刺さってきます。 わたしも穏やかに生きていたいけれど、時折、どうにもよくわからないキレ方をする時があって、その後自己嫌悪で地の果てまで落ち込むので寧子の叫びが他人事じゃないです。 津奈木が寧子といた理由が、意味がわからないきれいなものがまた見たいと思ったから、というの素敵だなって思いました。よく分からないけどいい。 「でもお前のこと、ちゃんと分かりたかったよ」という津奈木の言葉、ここで終わりのようにも思えたので、次にあった短編『あの明け方の』で一緒にいたので嬉しくなりました。
Posted by
映画を観た後に読んだ。 あとがきに書いてあった演劇的な人物と小説的な人物っていう評価がなるほどなと思った。演劇をそこまで知らないからこそ新鮮な小説体験だったのはそういうことか、みたいな。
Posted by