生きてるだけで、愛。 の商品レビュー
主人公の感じている生きづらさみたいなものに少し共感できた。 人はみんな多かれ少なかれ生きづらさを抱えており、その生きづらさは死ぬまで捨てられないんだなと感じた。 この主人公はその生きづらさが肥大化しすぎてしまい、一人では抱え込めなくなってしまったのだろう。
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ナミビアの砂漠見たばっかりなので、ぴったり重なった。本編ももちろん面白いけれど、それと同じくらい解説が良い。 寧子はやる事なす事ほとんど最悪だけど、だからといって憎い訳じゃない。 二人のこの先だってとても明るいものではないけど、でも五千分の一秒重なればそれで良い。人間同士、コンマ...
ナミビアの砂漠見たばっかりなので、ぴったり重なった。本編ももちろん面白いけれど、それと同じくらい解説が良い。 寧子はやる事なす事ほとんど最悪だけど、だからといって憎い訳じゃない。 二人のこの先だってとても明るいものではないけど、でも五千分の一秒重なればそれで良い。人間同士、コンマ1秒重なるだけでも奇跡だと思う。
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-あたしはさ、あたしと別れられない。 鬱病、過眠症、メンヘラな寧子と、寡黙にごめんを繰り返す津奈木。寧子の逸脱した行動は共感できないが、本人も頭おかしいと感じていて苦しんでいることは理解してあげたい。 嫌がらせに苛立つ前に、嫌がらせの中身を客観視して分析しながらも、ちゃんとキレと...
-あたしはさ、あたしと別れられない。 鬱病、過眠症、メンヘラな寧子と、寡黙にごめんを繰り返す津奈木。寧子の逸脱した行動は共感できないが、本人も頭おかしいと感じていて苦しんでいることは理解してあげたい。 嫌がらせに苛立つ前に、嫌がらせの中身を客観視して分析しながらも、ちゃんとキレところがなんだか面白かった。真っ直ぐに生きられない人がいる、そして本人も苦しんでいること。自分の知らなかった世界があると知れた。
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鬱からくる過眠症で悩む寧子の毎日は、まるで"生きてるだけで、苦しい"状態。自己コントロールが出来なくて、恋人の津奈木に当たってしまう。自我をさらけだし、他者へ理解を求める主人公に少し引きながらも羨ましいと思った。
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半日で一気に読んでしまった 分かるようで分からないような難しい本 何もかも嫌になる 真っ先に自分が嫌になる 環境が嫌になる 周りの人が嫌になる でも残るのは愛 自分が嫌でも愛してくれる人がいる 嬉しいけれど… 「あたしはさ、あたしとは別れられないんだよね一生」
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僕の寝床の、枕元に積み上げた文庫本の中から薄めの一冊を抜き取った。 『生きてるだけで、愛』 再読しました。 程度の差こそはあれ、僕自身、何もかも嫌になってしまうことがある。僕に限ったことではないな、誰しもが、そうだろうな。其方にも、そんなことがありましょう。 「いま、なんで苛々し...
僕の寝床の、枕元に積み上げた文庫本の中から薄めの一冊を抜き取った。 『生きてるだけで、愛』 再読しました。 程度の差こそはあれ、僕自身、何もかも嫌になってしまうことがある。僕に限ったことではないな、誰しもが、そうだろうな。其方にも、そんなことがありましょう。 「いま、なんで苛々してたんだっけ?」さて。 顛末を、いちいち紐解いたりしているうちに治ってくる場合もあるけれど、堂々巡りに堂々巡り、持て余すことだって数えきれないほどにある。 「自分の機嫌は自分でとる」 言うだけなら何とでも言えるさ。 もはや、そんな言葉じゃ片付けられないし。 寧子の言葉には、時折り泣かされた。 わかります。わかります。わかりますとも。 読書を続けてきたことで“共感できる自分”に気づいた僕は、なんとかこの位置に留まり続けることができている。きっかけをくれた、かの人のことを、僕は恩人と呼びたい。大げさかな。大げさくらいが、ちょうどいいかな。
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素敵な装丁に惹かれて。 25歳の寧子は恋人の津奈木と同棲して三年。過眠症でメンヘルなので、家に閉じこもっている。そんなある日、津奈木の元恋人が家にやってきてー…。 寧子の少しトゲのある語り口調に惹き込まれ、あっという間に読了。 寧子の自分の体が思い通りにならない気持ち、津奈木に対...
素敵な装丁に惹かれて。 25歳の寧子は恋人の津奈木と同棲して三年。過眠症でメンヘルなので、家に閉じこもっている。そんなある日、津奈木の元恋人が家にやってきてー…。 寧子の少しトゲのある語り口調に惹き込まれ、あっという間に読了。 寧子の自分の体が思い通りにならない気持ち、津奈木に対しての気持ちなど、今の私には共感できるところがたくさんあった。 人と人が分かり合うことは難しい。だから一瞬でも分かり合えたならそれはとても幸せなことなんじゃないだろうか。 映画化されているようなので映画も観てみたい。 ✎︎____________ あんたが別れたかったら別れてもいいけど、あたしはさ、あたしとは別れられないんだよね一生。(P107) 振り回すから。お願いだから楽しないでよ。(P107)
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友人に薦められてこの本を買った。その友人は寧子の「津奈木はいいなあ、私と別れられて。私は私と別れられない」というセリフに共感するという。自分と別れたいというのはつらい。 僕はメンヘラの寧子よりも津奈木にシンパシーを感じる。会話が最短で終わるような受け答えをする津奈木。相手に関心を...
友人に薦められてこの本を買った。その友人は寧子の「津奈木はいいなあ、私と別れられて。私は私と別れられない」というセリフに共感するという。自分と別れたいというのはつらい。 僕はメンヘラの寧子よりも津奈木にシンパシーを感じる。会話が最短で終わるような受け答えをする津奈木。相手に関心を持たない代わりに、相手の関心も拒む津奈木。ただ、寧子の気持ちも理解できなくはない。虐待を受けた子供が大人になってからも暴力的なパートナーを選んでしまうように、寧子もきっと誰かに受け入れられると、むしろ不安になるのだ。だから、何を言っても怒らない津奈木に苛々してもっと理不尽なことを言ってしまうし、バイトも上手くいきそうだったからこそ自分でぶち壊してしまう。 寧子の言葉でいちばんわかりみが強かったのは、「みんなと同じフリして紛れている」だった。僕もいつも自分が場違いな存在のような気がして、借りてきた猫みたいに自分がここにいていいのか自信がない。そして、そのことをみんなに見抜かれないように、必死に隠しながら生きている。どうしてみんな、自分がここにいて当然という顔をしているのだろう。それともやはり、仮面の下では不安を抱えているのだろうか。だから寧子を見ていると、「なんだ自分だけじゃないんだ」という気持ちがして、少しほっとする。
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共感はできないが、理解はしたい。私は寧子に腹が立ってしまったが、寧子のような感情や精神状態が、私に1ミリもないとは言えない。「生きづらい」だって感じるし、どうして皆んなは普通にできることが自分にはできないんだろう?と思う事柄だってある。人に自分を見透かされている気がする感覚だって...
共感はできないが、理解はしたい。私は寧子に腹が立ってしまったが、寧子のような感情や精神状態が、私に1ミリもないとは言えない。「生きづらい」だって感じるし、どうして皆んなは普通にできることが自分にはできないんだろう?と思う事柄だってある。人に自分を見透かされている気がする感覚だってわかるし、人の善意に逃げ出したくなる気持ちもわかる。なにより、たった1人でいいから、自分の全部を心から肯定して欲しい、この欲だけには激しく共感。って、書きながら思ってたより共感してたことに気づいた。 「あたし、楽されると苛つくんだよ。あたしがこんだけあんたに感情ぶつけてるのに楽されるとね、元取れてないなぁって思っちゃうんだよね。あんたの選んでる言葉って結局あんたの気持ちじゃなくて、あたしを納得させるための言葉でしょ?」 「あたしを怒らせない一番の方法はね、とりあえずうなずいてやり過ごすんじゃないから。あたしが頭使って言葉並べてんのと同じくらい謝罪の言葉考えて、あたしがエネルギー使ってんのと同じくらい振り回されろってことなんだよね」 「あたしと同じだけあたしに疲れてほしいってのはさ、やっぱ依存?」 「別れてもいいけど、あたしはさ、あたしとは別れられないんだよね一生。いいなぁ津奈木。あたしと別れられて、いいなぁ」
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分のメンタルが比較的安定しているからか、主人公の気持ちはよくわからないし、津奈木は振り回されて大変だなと思った。 あとなんでそんなにすぐ同棲するんだ……
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