ぼくと1ルピーの神様 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
寝る前に読む習慣のある私には、インドの貧しい暮らしをあまり知らなかったので 孤児院の話や狂犬病で亡くなる話はちょっと衝撃的すぎて眠る前には向いていないようです。 ただ、全てがクイズに繋がって 最後はハッピーエンドで孤児院の子供達も助け出せて良かったです。 読み終わった後、もう一度読みたくなる本でした。
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文句なく面白い。ここまで迷いなく人にお勧めできる本出会ったのは久しぶりです。本当に心に強く残る一冊です!
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ある少年のクイズ番組優勝を振り返る過程で、インドの貧困、差別、女優の生き様、などさまざまな現実を浮き彫りにする。圧巻。 p94 シャンタラムの話を聞いてるうつに、僕の胸にこれまで知らなかった憧れがわき上がってくる。僕にも、惑星や恒星のことを教えてくれる父さんがいたらなと思う。そ...
ある少年のクイズ番組優勝を振り返る過程で、インドの貧困、差別、女優の生き様、などさまざまな現実を浮き彫りにする。圧巻。 p94 シャンタラムの話を聞いてるうつに、僕の胸にこれまで知らなかった憧れがわき上がってくる。僕にも、惑星や恒星のことを教えてくれる父さんがいたらなと思う。それまでは、夜空なんてただ日が沈んで暗くなったあとの空だという認識しかなかった。それが短時間のうちに、驚きと発見に満ちた特別な世界に変わったのだ。
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ええ話や!ってならない程度にハードボイルドで、けっこうやんちゃしてて、引き込まれる。まんだかんだと無茶苦茶してるときもあるんだけど、貧困故に許されるみたいな、寛大になってしまうところはある。何だろうね、実際にやられたらむかつくかもしれんけどね。 そんなこんなで、世界ふしぎ発見!で...
ええ話や!ってならない程度にハードボイルドで、けっこうやんちゃしてて、引き込まれる。まんだかんだと無茶苦茶してるときもあるんだけど、貧困故に許されるみたいな、寛大になってしまうところはある。何だろうね、実際にやられたらむかつくかもしれんけどね。 そんなこんなで、世界ふしぎ発見!では見られないようなリアルなインドが分かるから、まぁ小説だから本当かは知らんけど、そういった部分も楽しい。 てか少年、記憶力も行動力も素晴らしいな!うちの息子に爪の垢を煎じて飲ませたいわ。
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2019/1/2 詳細は、こちらをご覧ください。 『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1214.html 2013/4/4 映画「スラムドッグ$ミリオネア」をTVでみて、びっくりしま...
2019/1/2 詳細は、こちらをご覧ください。 『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1214.html 2013/4/4 映画「スラムドッグ$ミリオネア」をTVでみて、びっくりしました。 『スラムドッグ$ミリオネア』(原題: Slumdog Millionaire)は、2008年のイギリス映画。 インド人外交官のヴィカス・スワラップ[2]の小説『ぼくと1ルピーの神様』(ランダムハウス講談社)をダニー・ボイルが映画化。 第33回トロント国際映画祭観客賞、第66回ゴールデングローブ賞作品賞(ドラマ部門)、 第62回英国アカデミー賞作品賞受賞。 第81回アカデミー賞では作品賞を含む8部門を受賞した。 原作があると知り、読んでみます。 映画とは、内容がかなり違いますが、その分2倍楽しめました。 でも、「楽しめた」という表現は、微妙です。 世界には、こんな子供達がいる! 漠然と知ってはいてもその現実が語られると、落ち着いて座っていられない何かがあります。 人間の長い歴史の中では、そうやってたくましく又は不幸に生きた多くの人達がいて、 現代ののんびり恵まれた私達がいます。 「ぼくと1ルピーの神様」すごく面白かったです。 一番好きだったのは、ラム13歳の時 隣に住む天文学者の親子の話を壁越しに聞いて、天文学のことを知るところ。 夜の空がただの暗い空から 驚きと発見に満ちた特別な世界に変わり 友人のサリムと二人嬉しくて小躍りする! 逆境の中でも、優しさと誇りを失わず 夢に向かって生きるラムとサリム。 読み終わった後は、暖かく爽やかな気持ちになりました。 2013/03/23 予約 3/30 借りて読み始める。4/4 読み終わる。
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映画は見てなかったけど、思った以上に波瀾万丈だった。 物語も良いのだけど、インドの文化や生活を感じられるのが面白かった。
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映画はまったくぴんとこなかったけど、この小説はぐっときました。波乱の人生だけど、深刻にならない。いろんなひとがたくさんいて、濃密な個性をもっていて、善意も悪意も混然一体で。楽しい小説でした。(2014年2月2日読了)
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人気クイズ番組で史上初の全問正解を果たし、史上最高額の賞金を勝ち取った18歳の少年ラム・ムハンマド・トーマス。孤児で学校も通ったことのない、しがないウェイターである彼が数々の難問に答えられたのはインチキに違いないと番組の制作会社は訴え、トーマスは逮捕されることに。 彼が挑戦した...
人気クイズ番組で史上初の全問正解を果たし、史上最高額の賞金を勝ち取った18歳の少年ラム・ムハンマド・トーマス。孤児で学校も通ったことのない、しがないウェイターである彼が数々の難問に答えられたのはインチキに違いないと番組の制作会社は訴え、トーマスは逮捕されることに。 彼が挑戦した13問におよぶ難問。それらの問題を1問目から順に振り返り、なぜ彼がその正しい答えを知っていたのかを解き明かしていきます。それはトーマス自身の半生を知ることであり、同時にインドの抱える闇――虐待、売春、人身売買、強奪、経済格差といった実態が浮き彫りにされていきます。 孤児であるトーマスは常に貧しさと孤独と闘いながら生き抜いてきました。彼がインドの片隅で目にしてきたのは過酷で残酷な現実ばかり。一つ一つのエピソードは心苦しくなるものも多く、彼自身逆境の連続ですが、そんな中でも冷静に機転をきかせ前向きに進むことを忘れません。ひたむきに、正直に人と向き合い、交流を重ねます。 友人サリムが愛して止まない映画俳優アマーン・アリのこと。幼少のトーマスを6年間優しく育ててくれたティモシー神父のこと。アパートの隣に越してきた家族の家から薄い壁一枚を隔てて聞こえてきた天文学のこと……目にした、経験した全てが「知識」と「財産」となり彼を作り上げています。 最初から最後まで通して読むと、この巧みな作品構成に感心します。なぜトーマスがクイズ番組への出演に至ったのか、逮捕されたトーマスはこの先どうなるのか。トーマスが語った一つ一つのエピソードを一気に集約するように迎えるラストは読者を晴々とさせます。 映画『スラムドック$ミリオネア』の原作ですが、読み応えのある一編一編を思い出すとこの作品は本で出会って良かったなぁと思いました。この本には個人的な思い出もあり忘れられない一冊となりそうです。
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読書録「ぼくと1ルピーの神様」4 著者 ヴィカス・スワラップ 訳 子安亜弥 出版 ランダムハウス講談社 p199より引用 “僕はやがて、ある真理に到達する。それは、 ウイスキーとは偉大なる平等主義者であると いうことだ。広告会社のやり手のエリートで あろうと、貧乏な工場労働者...
読書録「ぼくと1ルピーの神様」4 著者 ヴィカス・スワラップ 訳 子安亜弥 出版 ランダムハウス講談社 p199より引用 “僕はやがて、ある真理に到達する。それは、 ウイスキーとは偉大なる平等主義者であると いうことだ。広告会社のやり手のエリートで あろうと、貧乏な工場労働者であろうと、酒 を抑えることができない限り、等しくただの 酔っぱらいだ。” 目次から抜粋引用 “ヒーローの死 傷つけられた子供たち ウエスタン急行の殺人 殺しのライセンス 十三番目の問題” スラム街に住むウエイターを主人公とした、 彼が大きな成功を掴むに至るまでを描いた物 語。映画「スラムドッグ$ミリオネア」原作。 夜更けに突然警察に逮捕された主人公・ ラム。クイズ番組で多額の賞金を得たのだが、 それに関して不正を疑われての逮捕だった…。 上記の引用は、主人公が勤め先で身につけ た教訓。どんなに立派な人であっても、酒に 呑まれて生きては、それ以外も台無しになっ てしまうということでしょう。酒は適量ほど ほどにとか、良い酒程々とか、よく聞く言葉 です。しかし、4L入りの焼酎パックに書かれ ていても、あまり説得力は感じないですが。 今、苦境にあったとしても、なんとかふん ばろうと思わせられる一冊です。 近年大きく発展したインドが舞台となってい て、インドの発展だけでなく、その背景や目 立たない部分が描かれています。 ーーーーー
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