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とある飛空士への恋歌(1) の商品レビュー

3.5

42件のお客様レビュー

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前作とはまた異なるカラーで描かれる空と恋の物語

【一章】おそらくフランス革命がベースと思われる第一皇子の転落。優しくて素敵な母も見方を変えれば圧政に苦しむ庶民の敵となる悲劇をさり気なく挿みながら、置かれた境遇への反発、革命の旗印への敵意、そして新しい生活への導入が綴られる。母の言に反して心は理不尽という憎しみ色である。 ...

【一章】おそらくフランス革命がベースと思われる第一皇子の転落。優しくて素敵な母も見方を変えれば圧政に苦しむ庶民の敵となる悲劇をさり気なく挿みながら、置かれた境遇への反発、革命の旗印への敵意、そして新しい生活への導入が綴られる。母の言に反して心は理不尽という憎しみ色である。 【二章】下層の暮らし。本作の雰囲気が変わる。面白い。本音で生きる人達の楽しさが伝わってくる。空の素晴らしさを知る。度々告げられる『空、飛べ』が沁み渡る。カルエルを愛玩するノエルとマヌエル。淡い恋心を抱くアリエル。カルエルの正体を知っても動じない強い3姉妹。喧嘩してボコボコのカルエルを見て『男前になった』と笑える父親が今どれだけいるだろう。暖かく静かな感動がじわっと寄せてくる。 【三章】旅立った「空飛ぶ島」イスラでの生活。政治も動き出す。しかし、母の言を少し理解したカルエルが遭遇したドジッ娘少女、その僅かな邂逅でお互いの孤独な境遇を解り合うところから物語が大きく動いていく……その端緒が開かれる。 「最終章はまるまる滂沱でした」といった大きな感動とはまた異なる感動作である。『ローマの休日』の次は『ロミオとジュリエット』。あまりにド真ん中過ぎて普段は使われないこれらの元ネタを上手に昇華させていて素晴らしい。ただ、前作と異なり、最初から元ネタが明かされたことと読み手に大きな期待という先入観があることで本作のハードルが恐ろしく高くなっている(平積み×6を見ると書店も期待している)のだが、その素晴らしき感動はそっと静かに、前作に劣らずやってくる。義父ミハエル素敵過ぎ。

DSK

2026/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

追憶と同じ世界設定での異なる国での物語。 元バレステロス皇国第一皇子カール・ラ・イールは革命により没落し、飛空機整備士の家庭に引き取られ、カルエル・アルバスと名を変える。亡き母との約束を守るため飛空士見習いとして成長したカルエルは、「空の果て」を見つけるための三か国共同プロジェクトに参加して「空飛ぶ島」イスラに乗り込む。 前作から世界設定を引き継いでいるのもあり、空と海の描写が美しい。そして創世神話に描かれている「空の果て」を見つけるというロマンに、カルエルの復讐の行方と恋というふうに見所が多い。アルバス一家の姉妹やカルエルのキャラクターも良く、特にカルエルは没落皇子らしい、甘えん坊でありながらプライドは高く、聖人のような人格ではないことに好感が持てる。これからイスラでの生活を通してカルエルがどう成長していくのか、プロジェクト、復讐、恋の行方はどうなるのか楽しみ。

Posted byブクログ

2025/10/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これもべたなロミジュリ的復讐譚なんだけど、葛藤がしっかり描かれていて、安易に復讐をあきらめないところ、一方だけが相手の素性に気づいてしまうという心の揺れなどがよく描かれていて良かったです。簡単にハーレム展開しない点も良かったのですが、もう一方がこちらは美しく身を引いてしまうところが若干ご都合主義的には感じました。

Posted byブクログ

2025/08/31

●前作が傑作だっただけに比べると凡作に感じる。つまらなくはないけど、作品としての完成度は前作の方が上だったと思う。

Posted byブクログ

2025/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とある飛空士の新シリーズ。世界観は前作と同じだけど登場人物や国は全く別物。この後でどうなるかはまだ分かりませんが。ここからはじまる「恋歌」なので序盤の説明が主になっていた思いますが、それでもなかなか楽しめました。空飛ぶ島「イスラ」で世界の果てを目指す事になったカルエルこと元バレステロス皇国皇子カール・ラ・イール。そこには自身の因縁のある相手「風呼びの少女」ことニナ・ヴィエントも管区長として乗り込んでいる。イスラで出会った少女クレア・クルスとの関係は如何に?先が気になってしょうがない!

Posted byブクログ

2025/04/06

前作『とある飛空士への追憶』が非常に良かったため、本作を読む。 悪くない。これから面白くなるのだろうと思う。 物語が完結しないと、現段階で、面白かったとは言えない。 物語の途中で、中途半端なことは言えない。 ただ、これからの期待は非常にある。

Posted byブクログ

2022/08/27

主人公がこの上なく『臭い』。 ナルシストで、泣き虫で、へたれ。 いい所を見つけようと思っても、なかなか見つけられない。 逆にそれがいいのかもしれない。 物語としてはまだまだ始まったばかり。 これからに期待したい。

Posted byブクログ

2022/07/30

とある飛空士への恋歌 著作者:犬村小六 発行者:小学館 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 大空を背景に描く瞼しく切ない出会い。

Posted byブクログ

2017/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

フランス革命、ロミオとジュリエット、アーサー物語などなどをモチーフにしたのかな。革命で父母を殺され市井に身をやつしていた少年の、革命の旗手となった少女への復讐譚と、2人の悲恋譚を併せ持つ作品。ただ、本巻は序章以前の段階、つまり主人公2名+αの人物紹介と背景事情を開陳したのみ。また、カルエルの描写は、皇子らしい不遜かつ傲岸な様を示す。年齢からみても、また彼の出自、境遇、状況、性格描写から見ても、未熟なカルエルの成長譚もストーリー骨格を構成するかも。そう、2人が乗り込む飛空島イスラの旅は始まったばかり。 前作「とある飛空士の追憶」と、本作との間には、物語の直接的関連や後日談的エピは少なそうだが、所与の前提としている世界観・設定があるところ(水素電池、船での海洋航行が困難、飛空戦艦など)、前作で詳細な説明をした項目については解説が少ない。それゆえ、「追憶」を読破しておいた方が本書も読みやすいかも。もちろん、著者らしさ、つまり丁寧な情景と性格描写は健在。カルエルはもちろん、母皇妃での収監中の母性強調の反面、革命軍来襲下での夫皇帝への罵倒は、世襲的支配階層の臭気が際立つ。かかる善悪混在の人物造形は魅力的。

Posted byブクログ

2014/10/25

早く続きが読みたくなる作品。 今後の妹との絡み、クレアとの絡みが楽しみ。 果たして元皇子は人を許すことができるのか? 妹にマザコン!!って罵られてる主人公、面白い。

Posted byブクログ