待ってる の商品レビュー
待ってる おふく 小さな背中 おみつ 仄明り お敬(けい) 残雪のころに おその 桜、時雨れる 三太 雀色時(すずめいろどき)の風 おふく 残り葉 お多代 橘屋料理人 長七(ちょうしち) 中居頭 お多代
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橘家草子の副題どおり料理屋橘家を軸にした人々の物語。 それぞれ幸薄い境遇にありながら、しっかりと矜恃を保って生きていく登場人物たちが健気。 他の作品同様に年齢の割におとなびた人生観を持っているが、時代物とあって違和感がない。 ★は4以上。
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バッテリーが大好きだけど、時代物なので躊躇してた本。読んでみたら想像以上に良かった。お多代さんみたいになりたいなー。
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小料理屋「橘屋」の奉公人達を描いた連作短編集。厳しいけれどしっかりした仲居頭、お多江さんが最初から最後まで魅せてくれたのだが…面白いんだけど…案外さらりと読んでしまった感じかな。
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料理茶屋「橘屋」を舞台にした連作。こういうの好きなんだなあ! 仲居頭のお多代がキーパーソンとなって全作に登場するが、これまたかっこいい。 あと、おふくの成長がすごく良い。個人的には凶状持ちの料理人を応援したい。
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橘屋という料理屋に働く女達の話。 じんわりほんわか。 続編希望。 【図書館・初読・6/23読了】
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料理茶屋『橘屋』で働く人々を描いた連作短編集。別視点の話でもちらりと出て来るおふくの成長ぶりが良かったです。ラストでお多代に告げる一言は秀逸。覚悟と思いやりを含んだ言葉は、お多代の見込んだ以上の成長を表しているように思います。
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時代小説で、人情、市井でと、いかにも類型的なものを調べ集めて書いて見ました、という気がします。出てくる男の側の職業が、一部に偏ってるのが気になります。後貧乏を強調し過ぎかと。只、ちゃんと読ませます。最近のものでは一番面白かったです。
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◎ダ・ヴィンチ2009年6月号 「今月のプラチナ本」 2009年5月18日(月)読了。 2009−52。
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あさのあつこの時代小説は三作目になる。 読みやすかった、手堅い感がある。 「橘屋」という料理茶屋を舞台に、 貧しいけれどたくましく生きる人達の姿が描かれている。 全編とおして出てくる、仲居頭のお多代が良かった。 甘くない、が、筋がとおっていて強い。 かっこいい大人の女性だ。 そう...
あさのあつこの時代小説は三作目になる。 読みやすかった、手堅い感がある。 「橘屋」という料理茶屋を舞台に、 貧しいけれどたくましく生きる人達の姿が描かれている。 全編とおして出てくる、仲居頭のお多代が良かった。 甘くない、が、筋がとおっていて強い。 かっこいい大人の女性だ。 そう、この小説は様々な女性の生き方が描かれている。 あさのあつこは甘くない。 幼馴染とくっつくだろうってところでくっつかないし 好きだった人は女衒だったし結局後添えにおさまるし 母親は向かえに来ないし、甲斐性ある男は出てこないし… それでも皆、自分の道を悩みながら探り、見つけ、歩いていく。 カッコイイなァと思う。 果たして自分も成長してるのだろうか、大人になっているのだろうか。 自分の甘さを、もし、お多代がいたら、ビシバシ指摘され張り手させられるのだろう。
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