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待ってる 橘屋草子
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2009/02/04 |
JAN | 9784062152464 |
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待ってる
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商品レビュー
3.8
32件のお客様レビュー
何かを待たずにいられないのが、人の世のならい。では、おふくが「待ってる」ものは―?12歳の春、貧しい少女・おふくは、江戸・深川にある料理茶屋『橘屋』で奉公を始めた。美しく気丈な仲居頭のお多代は、おふくを厳しく躾ける。優しくも、温かくもない言葉の裏にある“何か”に気づいたおふくは、...
何かを待たずにいられないのが、人の世のならい。では、おふくが「待ってる」ものは―?12歳の春、貧しい少女・おふくは、江戸・深川にある料理茶屋『橘屋』で奉公を始めた。美しく気丈な仲居頭のお多代は、おふくを厳しく躾ける。優しくも、温かくもない言葉の裏にある“何か”に気づいたおふくは、涙を堪えながらもお多代の下でたくましく成長していく。あさのあつこが少女の成長と人の絆を描く、涙あふれる連作短編集。
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料理茶屋橘屋を舞台にした、7つの短編集。 短編でも、仲居頭のお多代を軸にして、登場人物が重なるので、長編を読んでいる様な気持ちにもなる。 この時代の庶民の暮らしは、働き手のケガや病気で、あっという間に奈落に転がり落ちていく。 そんな時に、橘屋で働く機会にめぐまれ、本人の努力と気構えでどう生きていくか。橘屋を仕切るお多代の魅力が伝わってくる。 お多代は優しくはない。温かくもない。だけど底意地が悪いわけでも陰険なわけでもない。物言いはきつく、奉公人の頬をぶつ。 しかしお多代の叱咤や注意は、いつも的を射て、納得できることばかりだった。 呑み込み、同じ過ちを繰り返さなければ、確実に仕事がはかどる。最も効果的で効率的な手順をお多代は、怒声や小言に包んで伝えているようだ。 「知ってるかいって訊いてるんだ。しゃきっと返事をおし」 「知ってます」 「上等だね。行ってきな」 そんなセリフも魅力的だった。
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橘屋という小料理屋を軸にする短編集。生まれた時から身分が決まってしまうような江戸時代。自分の運命を逆らいながらも受け入れ、健気に逞しく生きる長屋の人々。生活のために仕事をし、仕事を生きる糧にしていく。どの話も最後には小さな光が見えます。
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