涙の理由 の商品レビュー
■哀:『涙の理由』 重松清+茂木健一郎著 【キャッチコピー】涙の価値とは 【選書理由】「泣く」について客観的に捉えた本。泣くって何だろう?「泣ける、泣ける」と言わやすい、この時代にオススメしたい一冊。
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涙は心の汗だ!と言ったのは中村雅俊だったか、村野武範だったか。涙にはカタルシスの作用があるようです。思いっきり泣くことで心のもやもやを追いす・・・そんな経験がある人も多いでしょう。「人はなぜ涙を流すのか」をテーマに、人気小説家と人気脳科学者が語りつくした対談集です。対談は時と場を...
涙は心の汗だ!と言ったのは中村雅俊だったか、村野武範だったか。涙にはカタルシスの作用があるようです。思いっきり泣くことで心のもやもやを追いす・・・そんな経験がある人も多いでしょう。「人はなぜ涙を流すのか」をテーマに、人気小説家と人気脳科学者が語りつくした対談集です。対談は時と場を変えて、全5回。でもお二人とも超売れっ子・超多忙なため、5回の対談に3年間を要しています。身近な人の死を描いた「その日のまえに」がロングヒットとなり、重松さんには「泣ける作家」という肩書きがつきました。でも、彼はそれになんともいえない違和感を感じていたそうです。泣くことを期待して小説を読む時代なのか、今は?方や茂木さんは、インターネットの普及にある恐れを抱いていました。対抗する軸を持たないと、個人の生までが侵食されてしまうのではないか。二人の戸惑い・疑問・恐れが重なり合いほどけてゆく最後の対談は、読み応え充分です。実は私はある舞台を観て、腰をぬかしたことがあります(笑)あまりの感動に嗚咽が止まらず、立てなくなってしまった。高校生の頃です。そのとき感じたことは、感動するっていうことは、自分の心が動くってことなんだな、ということ。それは気持ちいいばかりでなく、とても苦しいことでもあるんだな、ということ。だから最近のすぐに「感動しましたあ〜」というノリは好きではありません。表面的な感動ではなく、苦しくて苦しくてたまらなくなるくらい真剣に自分と向き合ってみろよ、と言いたくなる。「泣ける本」を読む時は眉にツバつけてから読みます。込み上げてきたら寸止め。それでも涙があふれる本は、私にとって大切な1冊になるはずです。そう、結構ひねくれ者なんですよ、私も!自分の人生の1回だけの生の奇跡の中で命のパズルがカチッとはまった瞬間に流れる自分だけのかけがえのない涙私のパズルがカチッとはまる日は、いつやってくるのでしょうね。
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重松も茂木さんも私は好きだ。重松の本には泣かされた。 が ちょっとがっかりっていうかスノッブ臭のする内容。つか人の涙に偉そうに価値付けすんなよ。 何様のつもりですか。。。そんなもん泣きたい人が泣いたっていいでしょう。 確かに私もセカチューもタイタニックも全く泣けなかったけど、それ...
重松も茂木さんも私は好きだ。重松の本には泣かされた。 が ちょっとがっかりっていうかスノッブ臭のする内容。つか人の涙に偉そうに価値付けすんなよ。 何様のつもりですか。。。そんなもん泣きたい人が泣いたっていいでしょう。 確かに私もセカチューもタイタニックも全く泣けなかったけど、それを観て感動している人を貶めるようなことを胸張って言うのってどうなの? いやそれを市井の人が日常の会話レベルで、あれってくだんない、って話すなら判るけど、わざわざ活字で本にしてそーいうこと言うってどうなのか? 宗教音楽がどうたらこうたら、それで感動するのは正しいだの、閾値が高いだの、優越感に浸りたいだけ? 別にアンガールズ観て笑ったっていいだろ笑、楽しんでる娘ににわざわざこんなの見て笑ってるな! ってただのうっとおしいおっさんやんか。 あーここには若者にうっとしがられるおっさんの姿があるなーって思いました。
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舞台にたちたい、という想いとシンクロしながら読み進めた一冊。 普遍にこそ、自分でしかなく、また自分ですら(だからこそ)説明のつかない感情が伴うものであり、その垣根をリアルに行き来することに存在の発見があるのではないか、と考える。 「この涙は、自分だけの涙に通じるか?」
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小説家の重松清と脳科学者の茂木健一郎が、「涙の理由」を巡って行った3年間に渡る対談の記録です。読者が「泣いた」ことそのものではなく、それを伝えるときの「泣ける小説」という謳い文句への違和感は何なのか。涙を流すとき、脳では何が起こっているのか。文学、音楽、絵画、Google、人工心...
小説家の重松清と脳科学者の茂木健一郎が、「涙の理由」を巡って行った3年間に渡る対談の記録です。読者が「泣いた」ことそのものではなく、それを伝えるときの「泣ける小説」という謳い文句への違和感は何なのか。涙を流すとき、脳では何が起こっているのか。文学、音楽、絵画、Google、人工心臓など、様々な切り口から「涙」へとアプローチを重ねた末、最後の対談では2人なりの「涙の理由」が明らかになります。…グローバリズムに代表される「大きな文脈」と共存するために、自分だけの「小さな文脈」を大切にすること。私はそれを意識するところから、「自分だけの涙」へのアプローチを始めたいです。
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「答えはないのだけれど、問いを共有することが大切」とか 同感・共有 という言葉に反応してしまう。 いつか涙は終わって、記憶も薄れて歩きだす。 歩き出すことは、別れの瞬間から遠ざかること。 涙の意味とかあるんかな。 自分だけの涙って不思議。 重松清さんの本を読んでみようと思っ...
「答えはないのだけれど、問いを共有することが大切」とか 同感・共有 という言葉に反応してしまう。 いつか涙は終わって、記憶も薄れて歩きだす。 歩き出すことは、別れの瞬間から遠ざかること。 涙の意味とかあるんかな。 自分だけの涙って不思議。 重松清さんの本を読んでみようと思った。
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涙の理由=そんなものないよ っていうのが私の実感。薄っぺらい涙とか、1万人が泣けたとか、そう簡単に泣くな、など涙の質について語っている。「泣けた」っていう事に対してすごく違和感を持っている作者。自分では、「ついホロリとさせられちゃったよ」とか「じーんときた」っていう表現が「泣けた...
涙の理由=そんなものないよ っていうのが私の実感。薄っぺらい涙とか、1万人が泣けたとか、そう簡単に泣くな、など涙の質について語っている。「泣けた」っていう事に対してすごく違和感を持っている作者。自分では、「ついホロリとさせられちゃったよ」とか「じーんときた」っていう表現が「泣けた」であって、皆これを読むと泣けるよ!読んでみてっていうことじゃない。自分を投影して泣くこともあれば、感動したり、偉大だなぁと感心したり、辛いだろうなとか、嬉しかったり、ただ切ない気持ちになったり。人それぞれ色んな涙があると思うな。でもはっきりした理由なんてない、ただ涙が出ちゃうんだよな〜いつか理由がわかるときが来るのかな。
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内容紹介 「泣ける」本や、「泣ける」唄が大ヒットする“涙”ブームの現代。わたしたちは涙の意味やメカニズムについて、どれだけのことを知っているでしょうか。本書では、人はなぜ涙を流すのか…その理由と意味を、直木賞受賞のベストセラー作家・重松清氏と小林秀雄賞受賞の脳科学者・茂木健一郎氏...
内容紹介 「泣ける」本や、「泣ける」唄が大ヒットする“涙”ブームの現代。わたしたちは涙の意味やメカニズムについて、どれだけのことを知っているでしょうか。本書では、人はなぜ涙を流すのか…その理由と意味を、直木賞受賞のベストセラー作家・重松清氏と小林秀雄賞受賞の脳科学者・茂木健一郎氏が「心」と「脳」というキーワードで探っていきます。「人はなぜ悲しいと思うのか」「“涙”の持つ社会性とは」「芸術と涙」などのトピックを、小説家・学者の目線で語り合う、知的な刺激・ヒントに満ちた一冊です。 内容(「BOOK」データベースより) 小説家と脳科学者が涙について考えた。「涙を流すとき、脳では何が起こっているんだろう」。小説家と脳科学者の涙の理由を探す旅が始まる。
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