涙の理由 の商品レビュー
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年齢も近いお二人の対談。 涙なんて簡単に流すもんじゃない、という暗黙の了解というか、美学のようなものが感じられて、それは、女性で年代も違う私にはちょっと遠いもののように感じました。 ほんとうに深い、これまで歩んできた人生のいろいろな出来事が積み重なった上で流される涙は、とても尊...
年齢も近いお二人の対談。 涙なんて簡単に流すもんじゃない、という暗黙の了解というか、美学のようなものが感じられて、それは、女性で年代も違う私にはちょっと遠いもののように感じました。 ほんとうに深い、これまで歩んできた人生のいろいろな出来事が積み重なった上で流される涙は、とても尊いものだと思うけれど、涙を求めて泣く、セカチューを読んで泣きたい、という気持ちもわかります。 みんなが泣けるから、自分が泣けないとおかしい、と考えるのは違うと思うけれど、どんな場面で涙が出るか、意識的であってもなくても、自分自身の気持ちから出るものならいいんじゃないでしょうか。 と、涙腺のゆるい私は思ったのでした。
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脳科学者と泣ける小説の作家(そういう単純なカテゴリーには収まらないが)の対談。 泣くことの意味や、泣くことも決して悪いことではないな・・などと感じながら読ませてもらう。
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「世界が見えたときの涙」この言葉になんだか心がふるえました。お二方の意見にうんうんと頷くだけでは無く、ここは違うんじゃないかなど自分の意思を持って読むとより面白いのではないかと思います。最後には自分なりの涙の理由が見つけられるかもしれません。20代のうちに出会えて良かったと思う本...
「世界が見えたときの涙」この言葉になんだか心がふるえました。お二方の意見にうんうんと頷くだけでは無く、ここは違うんじゃないかなど自分の意思を持って読むとより面白いのではないかと思います。最後には自分なりの涙の理由が見つけられるかもしれません。20代のうちに出会えて良かったと思う本。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ひとが涙を流すのはどういう仕組みなのか。「泣く」と「泣ける」の違いはあるのか 人はなぜ」悲しいと涙を流すのだろう 年を重ねると、涙腺が緩くなり、ウルムことが多くなったと思う 恥ずかしさを感じなくなっている自分がみっともないと感じている
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茂木さんと重松さんが涙をテーマに対談する、という企画の面白さに興味を惹かれ読みました。二人の著書はよく読みましたし、特に重松さんの小説には毎回毎回泣かされてばかりだったのでこのテーマを語るにはぴったりな人選だと思いました。 なかなか面白く読めましたし、終盤に出てきた涙の所有権と...
茂木さんと重松さんが涙をテーマに対談する、という企画の面白さに興味を惹かれ読みました。二人の著書はよく読みましたし、特に重松さんの小説には毎回毎回泣かされてばかりだったのでこのテーマを語るにはぴったりな人選だと思いました。 なかなか面白く読めましたし、終盤に出てきた涙の所有権という言葉や清原さんを引き合いに出した自分だけの涙を一生をかけて探すべきだ、という意見には感服するような思いでした。 ただちょっとインスタントな泣きに対する批判のくだりは長いし、正直くどかった。涙を流させることを狙った文学や映画がエンターテイメントとして成り立ってるのは今に始まったことじゃないし、この二人にはもっと哲学的な視点から涙を語ってほしかったなーと思いました。とはいえ読んで得るものも大きかったし、損はなかったかなと思ってます。
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重松清さんと茂木健一郎さんの対談本。 「人はなぜ涙を流すんだろう?」という問いに答を提示している。 テーマも対談の内容も興味深く、新しいと感じる考えもたくさんあった。 とても楽しめたのだけど、「借りものの涙」批判には疲れた。 茂木さんの「『世界の中心で〜』を読んで泣く人と、俺の...
重松清さんと茂木健一郎さんの対談本。 「人はなぜ涙を流すんだろう?」という問いに答を提示している。 テーマも対談の内容も興味深く、新しいと感じる考えもたくさんあった。 とても楽しめたのだけど、「借りものの涙」批判には疲れた。 茂木さんの「『世界の中心で〜』を読んで泣く人と、俺の間には、高い壁があると思う。」という言葉を読んだ時には、もう分かったよと言いたくなった。 いくつか理解の追いつかない部分についてはいずれ読み返したいと思うけれど、ちょっと憂鬱でもある。
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2人とも好きな人だったので、見つけて即借りた。 「ひょっとしたら、単細胞生物が多細胞生物になったときに、 細胞は泣いたのかもしれない。」 印象的な言葉だった。 私は涙の閾地がとっても低いのだけど(^^; 「自分の涙」を流す事。 とっても貴重な事なんだ~と思った。
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人生の一回性において、蓄積されていく個体の記憶や経験は、ジグソーパズルのような内的地図を形成していく。そのパズルの型式は直線だったり曲線だったり、日々を生きることで変形していく。『涙の理由』がそのパズルにはまるか否かは、個人的なものである。よって涙は個人的なものである。だが、昨今の日本では日々が希薄で『涙』がはまりやすい。その『涙の理由』って同情ってことじゃないの? もっと質の高い『涙の理由』で塩分濃度0.9%の哀しい液体を流してこそ未来があるのだ!
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小説家 重松清と脳科学者 茂木健一郎の「涙」をテーマにした対談。泣くための本ではありません。(笑) それぞれの立場から「涙」にアプローチしてゆきます。 個人的には、物理学者 ファインマンが亡き妻のために流した涙のエピソードが心に残りましたね。 この対談を終えて重松清は『これか...
小説家 重松清と脳科学者 茂木健一郎の「涙」をテーマにした対談。泣くための本ではありません。(笑) それぞれの立場から「涙」にアプローチしてゆきます。 個人的には、物理学者 ファインマンが亡き妻のために流した涙のエピソードが心に残りましたね。 この対談を終えて重松清は『これからの小説で描く涙は、たぶん、これまでとは違っていくと思う』と言っています。対談後と対談前の重松清の小説を読み比べてみたくなります。
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