十一番目の志士 新装版(下) の商品レビュー
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架空の人物天堂晋助を描く。 いわゆる長州系の人斬りって某漫画のモチーフかもしれないなと思いつつ。でもこちらは高杉系で向こうは桂系とその違いのみ。 司馬の小説は大体主人公の死でさらっと終わるのだが、本作は違った。人斬りが殺されるのではなく、その後どうしたの?という想像力が掻き立てられるのも某漫画のモチーフかもと思った。
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架空の人斬りを主人公に、その他の登場人物や事件などは史実に基づいた、幕末の長州を高杉晋作と共に描く歴史ロマン。 架空の天堂と実在の高杉をを駒のように配置して当時の長州の背景を邂逅していく様は、事実と創作をうまく混ぜ合っていて司馬らしくて面白い。 最後まで架空とは思えず、実在したのではと思わされる主人公の描き方も自然すぎる。 思わず試しに調べてしまったくらい。 司馬が描く人斬りは初めてだったので新鮮だったと同時に、長州には代表的な人斬りがいなかったというのは驚き。 大河「花神」に登場していたらしい。 できれば「世に棲む日日」と併せて読みたい作品。
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上巻に続き、天道晋助。実在しないだけに自由に維新の要人との関わりを書けるのは読んでいて痛快。西へ東へ姿を変えながら暗躍する姿は現在でいう諜報工作員ってところだろうか。実在しない志士を描いた作品を読むのはこれが初めてだった。 飽きることなく読了。こういう視点もいつもとは違ってまた面...
上巻に続き、天道晋助。実在しないだけに自由に維新の要人との関わりを書けるのは読んでいて痛快。西へ東へ姿を変えながら暗躍する姿は現在でいう諜報工作員ってところだろうか。実在しない志士を描いた作品を読むのはこれが初めてだった。 飽きることなく読了。こういう視点もいつもとは違ってまた面白い。
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天堂の読者が知る得る最後の仕事が儚い。壮大な死を予想していただけに空虚であった。勇ましい剣豪は時代に作られた化身で、元来、根は優しい人だったのかと下巻を閉じ思った。
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主人公の天堂晋助は架空の人物と。おそらくモデルもない。一子伝承の二天一流の継承者という。土の岡田以蔵、薩の田中新兵衛、肥後の川上彦斎(げんさい)、長の天堂晋助で人斬り四人男だなと龍馬に述回させている。 周りは司馬さん馴染みの実在千両役者の総覧騒乱。主人公が架空で自由であるから、...
主人公の天堂晋助は架空の人物と。おそらくモデルもない。一子伝承の二天一流の継承者という。土の岡田以蔵、薩の田中新兵衛、肥後の川上彦斎(げんさい)、長の天堂晋助で人斬り四人男だなと龍馬に述回させている。 周りは司馬さん馴染みの実在千両役者の総覧騒乱。主人公が架空で自由であるから、物語はそれは自由自在だ。高杉、桂、龍馬、西郷、伊藤俊輔、井上聞多、勝海舟、近藤勇、土方歳三、小栗上野介、さらには剣祖としての宮本武蔵。 面白くないはずがない。虚構の中で実在役者に与える台詞に、司馬さんのそれぞれを主人公とした物語には書けなかった、推量の部分での本音がずけりと現れている様な。
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とにかく晋介かっこよすぎる。 ぜひ映画化とかしてほしい作品。 ただ最後までキッチリ感がないのが残念…まぁ晋介はまだまだ続く!という感じでしょうか。 しかし女性とどこまでも絡むなぁ晋介。 そして斬って斬って斬りまくる晋介が凄い。 ラストでは高杉晋作との別れもあります。 途中では坂本...
とにかく晋介かっこよすぎる。 ぜひ映画化とかしてほしい作品。 ただ最後までキッチリ感がないのが残念…まぁ晋介はまだまだ続く!という感じでしょうか。 しかし女性とどこまでも絡むなぁ晋介。 そして斬って斬って斬りまくる晋介が凄い。 ラストでは高杉晋作との別れもあります。 途中では坂本竜馬との出会いもあります。 あ、あと個人的に小栗上野介との戦いが見たかったなぁ。 ということで星四つ。
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司馬遼太郎は、久しぶりに読んだ。別の作品の「人斬り以蔵」より面白かった。この作品の上巻は、アニメ「るろうに剣心」の追憶編に似てる。どこまでが史実でどこまでがフィクションか分からないところが、さらにすごい
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晋作リスペクト。 上巻に引き続き面白いんだけれども、どうにもラストまで盛り上がりが持続できていない。尻切れ感がある。苦笑 これが時代劇だったら、見てみたい。
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面白かった。登場人物がいちいち大物だらけで「それは出来過ぎだろ」と思うところもあったけど、そこは司馬エンターテイメント。
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なんだったのだろう。 一人の天才に、あまりに自然に生き方を作られた。 抗えない、見えない魅力に憑りつかれる感覚を、感じてみたいような、怖いような…。 改めて、私の中の高杉さん像が得体のしれない、でもどうしようもなく魅かれる人になったかも。
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