凸凹デイズ の商品レビュー
社員三人の弱小デザイン事務所。 大きな企画が舞い込みそれぞれに張り切るが、どうも雲行きが怪しい。 現在と10年前が交互に語られ、事務所の成り立ちと彼らのこれまでが判るとともに それが現在にどう影響するかが楽しめる。 それにしてもデザイン業界、本当にあんな風なら面白いけど大変だろう...
社員三人の弱小デザイン事務所。 大きな企画が舞い込みそれぞれに張り切るが、どうも雲行きが怪しい。 現在と10年前が交互に語られ、事務所の成り立ちと彼らのこれまでが判るとともに それが現在にどう影響するかが楽しめる。 それにしてもデザイン業界、本当にあんな風なら面白いけど大変だろうなぁ(笑)
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グラフィックデザイン会社の話。自分も同じ仕事をしているだけに、頷けるところが多かった。最後の部分は、仕事について考えさせられた。慣れてきた今の仕事をもう一度見つめ直すいい機会になった。
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広告代理店と言っても下請の下請、零細デザイン事務所に務める人たちのお話。 広告代理店をモチーフにした作品は多数ありますが、そんなに突っ込んだ内容ではない。 才能ある黒川・才能と努力はあるが発揮しきれない大崎、先の二人が起ち上げた凹組にバイトから正社員になった凪海、黒川・大崎と凹組...
広告代理店と言っても下請の下請、零細デザイン事務所に務める人たちのお話。 広告代理店をモチーフにした作品は多数ありますが、そんなに突っ込んだ内容ではない。 才能ある黒川・才能と努力はあるが発揮しきれない大崎、先の二人が起ち上げた凹組にバイトから正社員になった凪海、黒川・大崎と凹組を起ち上げたが溢れんばかりの野望で二人を裏切って別会社を作った美女、醐宮。 と主要人物は4人。 4人其々が個性的なのだが、人物描写が浅い為に内容全体が薄い感じになっている。 例えば、ムサビ(武蔵野美大)を卒業した黒川は誰もが羨むデザイン感覚と才能を持ち合わせいるのに、なぜ大手代理店に勤めず、人との接触をなるべく避け、しかもいつも着流しを着るようになったのか・・・などもっと細かく創設メンバーの描写すれば凹組を創設したところへのアプローチがスムーズになるし、凪海をバイトとして雇い入れた経緯があれば、なぜQQQへ大崎が出向させたのか等が読者に響くのにと思った。 全て結果オーライ気味の内容で奥深さがなく、面白くは読めたが終始残念な作品。
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自分の読む呼吸?とすごく合わなくて3分の1程度で”読み終え”ました。 文章の書き方、出てくる会話のやり取り、いちいち読みにくい名称など様々な点ですごく読みづらい。 弱小のデザイン事務所が取った大きな仕事!という割には、ぜんぜんそんな雰囲気が感じられなかったり・・・。 最初の2〜3...
自分の読む呼吸?とすごく合わなくて3分の1程度で”読み終え”ました。 文章の書き方、出てくる会話のやり取り、いちいち読みにくい名称など様々な点ですごく読みづらい。 弱小のデザイン事務所が取った大きな仕事!という割には、ぜんぜんそんな雰囲気が感じられなかったり・・・。 最初の2〜3ページ位は読んでから本を買おうと思いました。
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デザイナーって、大変だよなぁ…ととっっっても思うけど、でもやっぱり楽しそう! 憧れ。 サラリと読みやすいし、よーし、仕事するぞーって気持ちになる。
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最近まで山本幸久という作家の存在すら知らなかったのですが、雑誌(確かダヴィンチ)の紹介記事が興味深かったので読んでみました。 大きな事件が起きるわけでも、起承転結がはっきりしているわけでもない、ただ読んでいるだけで温かく前向きな気持ちになれる作品です。 著者やデビュー当時からのフ...
最近まで山本幸久という作家の存在すら知らなかったのですが、雑誌(確かダヴィンチ)の紹介記事が興味深かったので読んでみました。 大きな事件が起きるわけでも、起承転結がはっきりしているわけでもない、ただ読んでいるだけで温かく前向きな気持ちになれる作品です。 著者やデビュー当時からのファンには失礼な表現ですが、今回はとても良い「発掘」でした。
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仕事は人とつながるためのもの。嫌な上司だったり、昔の手法に固執する企業体質だったり、自分の存在意義だったり、思い通りにならない仕事だったり……悩みはつきものだけれど、仲間がいるからパワーに変えられる。仕事に対して前向きになれる一冊。
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こんな風に前向きに楽しく仕事ができたらどんなにいいだろう。不器用でも真っ直ぐに仕事と向き合う凹組の面々に清々しい気持ちになりました。 ゴミヤのような女性と仕事をするのはキツイかもしれませんが。自分が無意識にこんなこと言ってないかとちょっと反省してみたり。 最後に「アヒル」が出てき...
こんな風に前向きに楽しく仕事ができたらどんなにいいだろう。不器用でも真っ直ぐに仕事と向き合う凹組の面々に清々しい気持ちになりました。 ゴミヤのような女性と仕事をするのはキツイかもしれませんが。自分が無意識にこんなこと言ってないかとちょっと反省してみたり。 最後に「アヒル」が出てきたのにはニヤリとさせられました。こういう細やかな仕掛けっていいですね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「カイシャデイズ」や「ある日、アヒルバス」を読んでからのこれ。相変わらずおもしろかった。 現在の凪海視点と過去の大滝視点を交互に描いていく展開。 個人的には最後の磐井田の真剣な姿にぐっと来た。口調もタメ口、いつもある笑顔も消え、10年付き合ってきたからこそのあの姿だったのかなと思う。 そして凪海と醐宮の関係が、仕事を超えた友情に近いものという感じもなんだか嬉しかった。 あと描き下ろしのお話にはちらりと「あのバス会社」の話が出てきてニヤッとした。そういうのも私としては嬉しかったりする。
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主人公の凪海はたった3人きりのデザイン事務所で働いている。 背が高くてデブのおっさん2人と。 会社の名前は「凹組」。 なんでそんな名前かって?読めば分かるよ。 物語は現在と過去の凹組でのエピソードを織り交ぜて それぞれの成長を描いていくものになっていて面白い。 現在の方では、大...
主人公の凪海はたった3人きりのデザイン事務所で働いている。 背が高くてデブのおっさん2人と。 会社の名前は「凹組」。 なんでそんな名前かって?読めば分かるよ。 物語は現在と過去の凹組でのエピソードを織り交ぜて それぞれの成長を描いていくものになっていて面白い。 現在の方では、大きな仕事が舞い込んできて凹組にとっては 転機が訪れるのだが・・・ ちょっとね、「おさまったな」ってかんじのラストだけど、 あんまりドラマティックな展開もないけれど、 あぁ、この世界の人たちはこんなふうに生きてるのかなーって 思える、そんな物語です。 香納諒一さんが『夜空のむこう』で描いた出版業界の物語に なんだか似てるなと思った。テイストが違うのは作家の違い。 文庫向けの書下ろしとして『凸凹ホリデー』が追加されています。 凹組に関わってきた、とある人を話し手に変えて、凹組初の 社員旅行とちょっとしたハプニング、それに彼の人生を切なげに 描いてて、こちらも秀逸です。 働く事に疑問を持ったり、やる気が出なくなったりした時に 手を伸ばしてみたくなる、そんな一冊です。きっと。
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