赤い月、廃駅の上に の商品レビュー
鉄道がテーマのひんやりした短編集でした。 ホラー的な怖いというより、ちょっと不思議なお話たちでした。 めっちゃ怖かったのは表題作。佐光さんのその後の情報無しというのが……誰か荷物とか回収して闇に葬ったのかな。 世界観が好きだったのは、「海原にて」「最果ての鉄橋」。海原にては、世界...
鉄道がテーマのひんやりした短編集でした。 ホラー的な怖いというより、ちょっと不思議なお話たちでした。 めっちゃ怖かったのは表題作。佐光さんのその後の情報無しというのが……誰か荷物とか回収して闇に葬ったのかな。 世界観が好きだったのは、「海原にて」「最果ての鉄橋」。海原にては、世界で最も大きな無人島になった日本が忘れられず、海の上を新幹線が走っているのが良いです。最果て〜は三途の川に渡された鉄橋を走る鉄道で起こる悲劇…ですがあの世でも悪徳業者による手抜き工事が!でちょっと笑っちゃいました。 「黒い車掌」もゾクッとしたな…自分はこれから死ぬんだろうな、というのが分かるって怖い。
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赤い月の光----。 それは邪気を招く不吉な月。 鬼月が出た夜は、異界への扉が口をあける・・・。 17歳の引きこもりの青年が、クロスバイクで旅に出た。 四日目にある町の廃線跡の駅舎に辿り着き、野宿をする。 そこに現れた鉄道忌避伝説を追う30代の鉄ちゃんライターの佐光。 空に赤い月が出ているのを見た青年は不気味さを振り払おうとダベり始める。 深夜に差しかかるころ、佐光はトイレに行くため駅舎を出る。 それを見計らったかのように、赤い月はますますその光を増し・・・。 (アマゾンより引用) まさかのホラー… それでも最後の話は面白かった気がする。
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赤い月の光----。それは邪気を招く不吉な月。鬼月が出た夜は、異界への扉が口をあける・・・。 17歳の引きこもりの青年が、クロスバイクで旅に出た。四日目にある町の廃線跡の駅舎に辿り着き、野宿をする。そこに現れた鉄道忌避伝説を追う30代の鉄ちゃんライターの佐光。空に赤い月が出ている...
赤い月の光----。それは邪気を招く不吉な月。鬼月が出た夜は、異界への扉が口をあける・・・。 17歳の引きこもりの青年が、クロスバイクで旅に出た。四日目にある町の廃線跡の駅舎に辿り着き、野宿をする。そこに現れた鉄道忌避伝説を追う30代の鉄ちゃんライターの佐光。空に赤い月が出ているのを見た青年は不気味さを振り払おうとダベり始める。深夜に差しかかるころ、佐光はトイレに行くため駅舎を出る。それを見計らったかのように、赤い月はますますその光を増し・・・。
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電車にまつわる、不思議短編集。 電車に乗ってみたり、廃駅だったり 話に出るだけだったり。 色々な所で小道具として、主役として電車が登場します。 初っ端から、どこに繋がって行ったのか。 覗いてみたい気もしますが、幸福、とは限らない。 いや、ぬるま湯のような幸福が待っている、やも...
電車にまつわる、不思議短編集。 電車に乗ってみたり、廃駅だったり 話に出るだけだったり。 色々な所で小道具として、主役として電車が登場します。 初っ端から、どこに繋がって行ったのか。 覗いてみたい気もしますが、幸福、とは限らない。 いや、ぬるま湯のような幸福が待っている、やも 知れませんが。 よくある、知人が電車の向こうから手を振っている、から あの世からの生還などなど。 しかしどうなってしまうのか、と謎なのは 百物語かと。 ネットで語った分もカウントしてくれるとは親切です。 そしてあの鳴り響いた音は…? お迎え、でしょうか?
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短編集って想像力 物足りなさと疑問が残る時もあるが 想像が尽きない それを感じさせる本だった 紙質が普通と違う そのせいで全体的に軽い
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有栖川氏の本は何冊か読んだ事がありますが、この本のような怪談集とでもいうような作品があるとは思っていませんでした。 有栖川作品=推理物というイメージが強くあったので、ちょっと新鮮な感じでした。 電車にまつわる短編が収められていますが、どれも恐怖を感じるというよりも『不思議だな~...
有栖川氏の本は何冊か読んだ事がありますが、この本のような怪談集とでもいうような作品があるとは思っていませんでした。 有栖川作品=推理物というイメージが強くあったので、ちょっと新鮮な感じでした。 電車にまつわる短編が収められていますが、どれも恐怖を感じるというよりも『不思議だな~』という感覚の方が強いと思います。 そういう点でも私的にはとても楽しく読む事が出来ました。 よくある怪談、というより謎めいているのは有栖川作品だからこそなのかもしれませんね。
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廃線跡、捨てられた駅舎。赤い月が昇る夜、何かが起きる―。17歳の不登校の少年が一人旅で訪れた町はずれの廃駅。ライターの男と待合室で一夜を明かすことになるが、深夜、来るはずのない列車が不気味な何かを乗せて到着し…。(『赤い月、廃駅の上に』)温泉地へ向かう一見普通の列車。だが、梢子は...
廃線跡、捨てられた駅舎。赤い月が昇る夜、何かが起きる―。17歳の不登校の少年が一人旅で訪れた町はずれの廃駅。ライターの男と待合室で一夜を明かすことになるが、深夜、来るはずのない列車が不気味な何かを乗せて到着し…。(『赤い月、廃駅の上に』)温泉地へ向かう一見普通の列車。だが、梢子は車内で会うはずのない懐かしい人々に再会する。その恐ろしい意味とは。(『黒い車掌』)鉄道が垣間見せる異界の姿。著者新境地のテツ怪談。(「BOOK」データベースより) 夢の国行き列車 密林の奥へ テツの百物語 貴婦人にハンカチを 黒い車掌 海原にて シグナルの宵 最果ての鉄橋 赤い月、廃駅の上に 途中下車 大好きな有栖川氏のミステリかと思って手に取ったんですが、ホラーでしたわ、コレ。 こわかったー。 綾辻氏の作品とはまた違った怖さなのかなあ~。 なんか胸が苦しくなる怖さっていうか。 まあ綾辻氏のもそんなところあるけど。 電車怖い。 トンネル怖い。 廃駅怖い。 赤い大きなお月様怖い。 感想は以上(笑)。
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ミステリではなく、鉄道をテーマにしたホラー短編集。 どの話も素敵だったけど、表題作が特に好き。 ホラーだけど、ただ怖いだけじゃないのがすごく良いです。
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表題作は、手が止まらなかったです。「なにものか」が動く音も、実に気味悪く表現されてて(笑)。。。でもやっぱり有栖川さんはミステリーのほうが好きかな。
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「鉄道」と怪奇が共通点となる短編集。 有栖川有栖さんの怪奇小説は初めて読みましたが、大当たりです。 わかりやすい気持ち悪さやグロさ、恐怖から少しずれた、わかったかどうかわからない、けどぞっとする、そんな作品がぐっときました。 夢の国行き列車 …かつての万博少年が行き着いたの...
「鉄道」と怪奇が共通点となる短編集。 有栖川有栖さんの怪奇小説は初めて読みましたが、大当たりです。 わかりやすい気持ち悪さやグロさ、恐怖から少しずれた、わかったかどうかわからない、けどぞっとする、そんな作品がぐっときました。 夢の国行き列車 …かつての万博少年が行き着いたのは…。切なく悲しい話。けれど、トンネルの向こうからは、温かい風が吹いているような気がします。 密林の奥へ …密林に雨が降る。そして、森が育つ。得体のしれないぞっとする話です。ありえないんだけど、そう笑ってすませられない。一番怖かったかも。 テツの百物語 …ラストシーンが秀逸。何が起きてるかわからないなりにめっちゃ怖いんだけど、最後の一行に救われます。 貴婦人にハンカチを …いい話。ちょっと嬉しくなる。一つ前の作品とつながってるのかと思いましたが、たまたまですね。 黒い車掌 …あの駅を出たあたりから、車掌がどんどん黒くなっていく。これ、めっちゃ怖いです。主人公が、絶望的な結論に自分で気づいてしまうところとか、それでも毅然としているところとか。 海原にて …日本近海を航行する調査船から見たものは… シグナルの宵 …バーの常連が自殺し、四十九日に合わせ、双子の弟が飲みにくる。 最果ての鉄橋 …最近の三途の川は、鉄道でわたるらしい。死後の世界なのですが、登場人物ひとりひとりが生き生きとして、清々しい作品。ラストも予定調和なが、ちょうどよく意外でいい。 赤い月、廃駅の上に …「愛の駅」として有名な駅で、深夜現れた「彼ら」 途中下車 …Y駅で見つけたのは、「アタシャール」という看板。もっともよくわからないながら、気持ちのいい話。読後感のいい作品がラストで気持ちいい。
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