1,800円以上の注文で送料無料

グローバル恐慌 の商品レビュー

3.6

27件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/09/24

 リーマンショックの経緯を直近の出来事のみならず、ニクソンショックまでさかのぼる。また、グローバル化によって、従来の恐慌とどの点で異なり、それがどれほどの被害を及ぼすのかに触れる。地球上でモノなしにカネが動く、つまり金融の動きが、これまでには見られない特徴だという。本書の最後に、...

 リーマンショックの経緯を直近の出来事のみならず、ニクソンショックまでさかのぼる。また、グローバル化によって、従来の恐慌とどの点で異なり、それがどれほどの被害を及ぼすのかに触れる。地球上でモノなしにカネが動く、つまり金融の動きが、これまでには見られない特徴だという。本書の最後に、自由主義から保護主義に転換する事で起きる作用について語り、このような資本が国籍を問わない時代において、地域通貨が今後鍵になるのではないかという。

Posted byブクログ

2020/05/07

岩波新書 浜矩子 「グローバル恐慌」 2008年のリーマンショックを解説した本。タイトルは少しオーバーな表現 リーマンショックは 大企業が仕掛け、大企業が被害を受けた金融暴走という論調。ニクソンショックまで遡って、サブプライムローンの背景を論じている。とてもわかりやすい説明。...

岩波新書 浜矩子 「グローバル恐慌」 2008年のリーマンショックを解説した本。タイトルは少しオーバーな表現 リーマンショックは 大企業が仕掛け、大企業が被害を受けた金融暴走という論調。ニクソンショックまで遡って、サブプライムローンの背景を論じている。とてもわかりやすい説明。 金融の自由化が進み、実体経済から金融が分離できても サブプライムローンという実体経済が破綻すれば、金融も連鎖的に破綻することを実感した。もう少しヘッジファンドの仕組みが働いているのかと思っていた。 コロナ不況が気になって読んだが、リーマンショックとの共通点は少ない。共通点は保護主義化くらい? リーマンショック時は G20が保護主義の排除を主導したようだが、コロナ不況も同様の動きはあるのだろうか? 政府の保護救済の在り方については とても勉強になる。著者の意見「保護は救済につながらず〜私企業が公的保護を受けることで窮地から脱するケースは稀」は リーマンショックに際しては正論に思う リーマンショックの概要 *サブプライムローンの貸倒が増え、投資銀行が受けた サブプライムローン担保証券の損失が 保険会社が補填しきれない金額となり 総崩れとなったという流れ *リーマンショックにより金融不安が生じ 保護主義化 リーマンショックの背景 中堅層の持ち家促進、住宅ローン債券の証券化によるリスク分散、高リスク高リターンの商品開発、デフォルト保険の設計

Posted byブクログ

2019/05/04

恐れ慌てる世界◆何がどうしてこうなった◆なぜ我々はここにいるのか◆地球大の集中治療室◆恐慌を考える◆そして、今を考える◆金融暴走時代の向こう側 著者:浜矩子(1952-

Posted byブクログ

2018/08/11

フォトリーディング&高速リーディング。 破綻するぞ破綻するぞ、といういわゆる終わる終わる詐欺のひとり、紫色の頭の元官僚の本。どうしてこうなった?という解説であるが、2009年の著者の思惑から外れ、アベノミクスは好景気を読んでいる。ゆえに読まなくて良い本。 ちなみに2018年現...

フォトリーディング&高速リーディング。 破綻するぞ破綻するぞ、といういわゆる終わる終わる詐欺のひとり、紫色の頭の元官僚の本。どうしてこうなった?という解説であるが、2009年の著者の思惑から外れ、アベノミクスは好景気を読んでいる。ゆえに読まなくて良い本。 ちなみに2018年現在もまだ、終わる終わると言い続けているタフなおばさんではある。

Posted byブクログ

2014/08/16

内容面もそうだが、文体面でも勉強になった。きらびやかな修飾語句、「教養」を惜しげも無く披瀝したレトリック、一見とてもわかりやすい(が、実際は数段落がムダになってるだけの気がする)的確な比喩。

Posted byブクログ

2014/05/01

アメリカのサブプライム危機に端を発する世界同時不況についての解説書です。 金融の自由化に突き進むことになった結果、これまで世界が経験したことのないようなタイプの恐慌に見舞われることになった経緯が、分かりやすく解説されています。 サブプライム危機を受けての緊急出版に近い形で刊行...

アメリカのサブプライム危機に端を発する世界同時不況についての解説書です。 金融の自由化に突き進むことになった結果、これまで世界が経験したことのないようなタイプの恐慌に見舞われることになった経緯が、分かりやすく解説されています。 サブプライム危機を受けての緊急出版に近い形で刊行された本という性格もあって、金融の自由化そのものについての著者の立場や具体的な対策は、それほど明確には示されていません。あくまで、現に起こりつつある危機についての解説に焦点を当てた本だと思います。刊行から5年が過ぎた今日では、その点にやや不満を感じるところもあります。

Posted byブクログ

2013/07/24

(「BOOK」データベースより) アメリカのサブプライム危機は、金融市場を麻痺させ、全世界を震撼させている。現在の経済収縮は、金融危機の段階を超え、世界規模の「恐慌」へと歩みを進めているのではないか。危機拡大の要因を解説しながら、事態の意味、世界同時不況のゆくえについて考察。金融...

(「BOOK」データベースより) アメリカのサブプライム危機は、金融市場を麻痺させ、全世界を震撼させている。現在の経済収縮は、金融危機の段階を超え、世界規模の「恐慌」へと歩みを進めているのではないか。危機拡大の要因を解説しながら、事態の意味、世界同時不況のゆくえについて考察。金融の暴走をもたらしたグローバル経済を変革する必要性を強く訴える。

Posted byブクログ

2013/06/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2013/06/13:読了。 おもしろかった! 2008年頃の状況を書いている本なので、最近の状況を どう考えているのか、浜矩子さんの最近の本を読みたいと思った。

Posted byブクログ

2012/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

書店で結構並べられており、興味がわかず買わなかったが、講義で使用した。 内容は、かなり分かりやすいという感じ。 難しい話はなく、今回のグローバル恐慌がどうして起こったのかという流れがよくまとめられている。 ただし、浜氏の主張するものには、到底理解できないものがあるので、そこはマイナス。

Posted byブクログ

2011/12/31

「モノとカネが結びついたところで資本主義が出現したのであれば、モノとカネが決別した今、我々は一体何と呼ぶべき経済体制の下に身をおいているのだろうか。そのような経済体制はどのような原理に従って動くのだろうか。」 サブプライム問題に端を発する「世界金融危機」を、筆者は「グローバル恐慌...

「モノとカネが結びついたところで資本主義が出現したのであれば、モノとカネが決別した今、我々は一体何と呼ぶべき経済体制の下に身をおいているのだろうか。そのような経済体制はどのような原理に従って動くのだろうか。」 サブプライム問題に端を発する「世界金融危機」を、筆者は「グローバル恐慌」と呼ぶ。 恐慌といえども、1929年の大恐慌とは違う。 マネーゲームといわれるように、モノの後ろ盾のないカネが暴走し、実体経済を蝕む。どこかでひずみが生じれば、IT化により全世界がまさに同時に影響が波及する時代。 しかし、いずれも恐慌とは、原点回帰の調整機能の発動だという。 なるほど、仕組みが矛盾を内包するのであれば、いずれ破綻することは見えている。 その調整のために、多くの人の暮らしを奪うものであれば、仕組み自体を根本的に見直さなければならないのではないか。

Posted byブクログ