ヤバい社会学 の商品レビュー
日本のフィールドワークやエスノグラフィの書籍としては紹介されることがなかったので、知らないままであった。米国の集合住宅を中心としたギャングのボスについていって観察したフィールドワークである。原題が一日ギャングリーダーで、一日署長ならず一日だけのギャングリーダーといって、この本の一...
日本のフィールドワークやエスノグラフィの書籍としては紹介されることがなかったので、知らないままであった。米国の集合住宅を中心としたギャングのボスについていって観察したフィールドワークである。原題が一日ギャングリーダーで、一日署長ならず一日だけのギャングリーダーといって、この本の一日だけの話をタイトルにしたものである。アジア系のアメリカ人による博士論文のための参与観察であり、これと同様に黒人ギャングへの白人女性による参与観察の本もある。日本では、ヤクザへの参与観察をして博士論文にした本はなかなか見つけることができない。 参与観察の参考にはなるであろう。
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アメリカの特に治安が悪い地域のギャングを内側から見た社会学者の本。 この本の描写を信じると、作者はあんまりよく分かっていない状態でギャングの縄張りに行って、地雷踏みまくってるけどよく無事でいたなと思う。 現代ではどうなのかわからないけど、荒れたコミュニティの維持には暴力装置が必...
アメリカの特に治安が悪い地域のギャングを内側から見た社会学者の本。 この本の描写を信じると、作者はあんまりよく分かっていない状態でギャングの縄張りに行って、地雷踏みまくってるけどよく無事でいたなと思う。 現代ではどうなのかわからないけど、荒れたコミュニティの維持には暴力装置が必要だからギャングが機能している世界だった。 いろんな国や時代で貧困が蔓延していると法ではなくコミュニティのルールが強くなるのだと思った
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興味深く読んだ。 ただJTが、そもそもどうして表の仕事を辞めたのか。 差別、搾取構造を意識して終わらせなければ、続く。
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シカゴのゲットー巨大公営住宅ロバート・テイラー・ホームズ栄枯盛衰の話。 読み始めると止まらなくなるというのが、誇張じゃないなと思えるくらい、読み易いし、お話として面白かった。
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マクロで見るのとミクロで見るのとは大違い。 薬や売春の元締めをやっているJTというギャング とつるむ事になって知る事になる裏社会。だけどそこには優しさや緩さや思いやりもある何処にでもある世界のひとつなんだと知る。 本当にnewsや情報はミクロの世界を教えてくれない。 ロバートテイラーの住宅街にたむろする事で得られた複雑な事情、人間関係。社会全体を見渡した時、全体最適でしか物事を人は考えない。だが人間が人間として生きるならば部分最適でしかないのだ。 ギャングのような悪徳警官がいて、悪い自分達を襲ってくる危険性があって救急車も来てくれない。上前を跳ねられようが取締りをしてくれる「悪い奴」に頼るしかない。それは他者にとって部分最適にうつるかもしれないが仕方のないことでもあるのかもしれない。 そしてそんな暮らしをどんな暮らしをしていてもギャングであっても自分の事を知って欲しいそういう承認欲求もあるのだと感じた。
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ギャングとつるむようになった社会学を学ぶ大学院生の話なんですけど、めちゃくちゃ面白かった…JTと筆者の、友人ではないけど繋がってはいる(こいつは俺の連れ)関係性はなんなのだろうな…人間だな…
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社会学者の大学院生が、ドラッグを売ってるギャングのリーダーとつるんで「社会学的な調査」を行った時の回想録。 だが、難しい専門用語はほとんどなく(一部聞き慣れないアルファベットの略称も出てくるが、わからなくてもあまり影響はない)、全く違う世界で生きている二人のつかの間の交流話としても十分楽しめた。 ギャングのトップとした話を、硬い言葉ではなく、スラング混じりの生き生きとした言葉で書いてあり、彼らが生きていたことを実感できる。 サブタイトルに「一日だけのギャングリーダー」とあるが、それは本編の中のわずか一章に過ぎない。
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ヤバい経済学 シリーズ を読んだので、今度は、社会学を読みたい! 2014/08/04 もう一度初めから読み直します。今回は集中して読みました。 内容は、社会学者スディール・ヴェンカテッシュが 研究のためギャングの世界に飛び込んでいき、 さらにそのコミュニティに暮らす多くの人...
ヤバい経済学 シリーズ を読んだので、今度は、社会学を読みたい! 2014/08/04 もう一度初めから読み直します。今回は集中して読みました。 内容は、社会学者スディール・ヴェンカテッシュが 研究のためギャングの世界に飛び込んでいき、 さらにそのコミュニティに暮らす多くの人と接し 話を聞く生き様を記録していくものです。 本当ならすごく危険! (よくアメリカ映画などで見る潜入捜査は命がけですよね) とにかく驚くことばかりですが、著者はギャングのリーダーたちに好感を持たれ、守られています。 ヤバい内容のうえ、ギャングの会話はひどい言葉遣い !!(>д<)ノ それが違和感なく読めるのは、育ちの良い青年が易しく語っている本文です。 訳者の腕前 でしょうか。 最後は、ちょっとしんみり。 厳しい現実を描いているのに、読後感もいいです。 2013/05/20 R25 201305.13No.329 に、この本が紹介されています。 未だ途中までしか読んでいないので、優先的に読まなくっちゃね。 2012/1/8 予約 1/18 借りる。5/24 やっと読み始める。面白いけれど、中休み・・・。 2014/08/04 また始めから読み始める。8/19 読み終わる 内容と著者は 内容 : 貧困の連鎖、麻薬の蔓延、発砲・暴力…。 警察も救急車も来ないスラムで、ギャングと住民は複雑に絡み合って共生していた。 ギャングとつるんだ無謀な社会学者の冒険と災難の日々を描いた、笑いあり涙ありのノンフィクション。 目次 : 前口上 スティーヴン・ダブナー はじめに 第1章 貧しい黒人なのってどんな感じ? 第2章 フェデラル・ストリート、はじめの一歩 第3章 誰かがぼくを見守ってる 第4章 一日だけのギャング・リーダー 第5章 ベイリーさんのご近所 第6章 シノギする人される人 第7章 ブラック&ブルー 第8章 いっしょにいようよギャング 著者のノート 謝辞 索引 著者 : コロンビア大学教授。専門は社会学とアフリカ系アメリカ人研究。 アメリカの貧困に関する多数の著作があり、フランスとアメリカの都市部における貧困層の比較研究を行う。 翻訳 : 望月 衛
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わたしは社会学という学問がそもそも好きじゃない。この本も読み物としてはおもしろいのだけれど、論文を書くためにこの人がやったことに共感ができなかった。
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wiredで興味を持った(http://www.facebook.com/note.php?note_id=158951930854077) mmsn01- 【要約】 ・ 【ノート】 ・
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