ヤバい社会学 の商品レビュー
ヤバイ経済学で紹介された麻薬売人ギャングの生活の中に入り込んだ大学院生の記録。シカゴのスラムを研究対象にした著者がギャングの中堅リーダーJTと近しい関係になり外からは見えなかったコミュニティの生の生態に触れていく。400ページ程あるが一気読みの面白さ。アンケート調査なんかの統計だ...
ヤバイ経済学で紹介された麻薬売人ギャングの生活の中に入り込んだ大学院生の記録。シカゴのスラムを研究対象にした著者がギャングの中堅リーダーJTと近しい関係になり外からは見えなかったコミュニティの生の生態に触れていく。400ページ程あるが一気読みの面白さ。アンケート調査なんかの統計だけで出来る事の限界を理解するにはこんな本がぴったり(限界を知って使うのが大事ってこと)。
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読み物としては面白かった。1990年代のアメリカのスラムにおける女性の扱われ方、また悪徳警官などはスリリングなのではなかろうか
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長い本ですが、どんどん飽きずに読み進めてしまう本。シカゴのギャング社会を徹底取材した本なんですが、企業もアメリカのギャング社会も皆、人間が作る組織というのはどこも変わらないなあという印象です。
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おかしな大学院生がシカゴの凶悪なスラム街に飛び込んでいった日々を描いた、まるでルポルタージュのような作品。 ザ・ギャングとでも言うべきシカゴのギャングと、スラム街に暮らす人々の日常を読みやすーく描いていて、貴重だけど何の役にも立たない(誉め言葉です)ステキな知識が学べます。 「お...
おかしな大学院生がシカゴの凶悪なスラム街に飛び込んでいった日々を描いた、まるでルポルタージュのような作品。 ザ・ギャングとでも言うべきシカゴのギャングと、スラム街に暮らす人々の日常を読みやすーく描いていて、貴重だけど何の役にも立たない(誉め言葉です)ステキな知識が学べます。 「おいニガー」的な言い回しの軽妙さは訳者の腕によるところが大きいです。ファンド卒の方がここまでやってるのが凄い。 何か現状を分析して、問題を特定して、解決するという本では全くないけれど、純粋に文章として結構面白い本でした。
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スティーヴン・レヴィットの紹介文通り、 「いっぺん読み始めたら、ぜったい途中でやめられないよ」 であった。 スラムにギャングにドラッグと刺激的な内容ではある。 が、興味深いのは彼らのコミュニティに対する考え方、 その中での役割である。 これだけ詳しく面白く書けるのも、 実際に...
スティーヴン・レヴィットの紹介文通り、 「いっぺん読み始めたら、ぜったい途中でやめられないよ」 であった。 スラムにギャングにドラッグと刺激的な内容ではある。 が、興味深いのは彼らのコミュニティに対する考え方、 その中での役割である。 これだけ詳しく面白く書けるのも、 実際にコミュニティに入り込んだからこそだと思う。
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ボリュームにビビっていたが読み始めたら止まらなくて一気に読んでしまった。 こんなに社会学でハラハラ・ドキドキするとは。 これも世界の現実の一部なんだ。 著者の最近の著作が読みたくなった。
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タイトル通り”ヤバい”です。この著者!!! 学問の追求の為に自らの危険を顧みずにギャングのメンバー達と人脈を作ります。お決まりの麻薬、売春がテーマですが凄く面白いので、是非一読を!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【文章】 読み易い 【気付き】 ★★・・・ 【ハマり】 ★★★★・ 【共感度】 ★★・・・ 社会学専攻の大学院生だった著者が、 貧困層の人々が住む団地で、 商売を行うギャングや、団地の自治組合等と関わりを持って、 現地に溶けこみながら行った実地調査のレポート。 外からでは窺い知る事のできない団地内での、 ギャング組織や自治組合の活動、住民の生活等が生々しく描かれている。
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○コロンビア大学教授の社会学者、ヴェンカテッシュ氏の著作。 ○社会学の研究調査のため、シカゴのギャング社会に単身飛び込み、ギャングの若手リーダーと行動を共にすることで、ギャング社会ひいては黒人社会の”真の姿”を明らかにしている。 ○言葉使いはもちろん、クスリや暴力、拳銃など、裏社...
○コロンビア大学教授の社会学者、ヴェンカテッシュ氏の著作。 ○社会学の研究調査のため、シカゴのギャング社会に単身飛び込み、ギャングの若手リーダーと行動を共にすることで、ギャング社会ひいては黒人社会の”真の姿”を明らかにしている。 ○言葉使いはもちろん、クスリや暴力、拳銃など、裏社会の実態が生々しく描かれている。これほどまで懐に切り込んだ調査をした者はいないのではないか。著者の勇気と取材力に感服する。 ○分量が多いのが難点ではあるが、それを差し置いても、面白い作品。
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社会学者の主人公が、アメリカのヤクザ社会に きりこんでいき、ボスと仲良くなることによって 彼らの社会生活を語るというなんともアナーキーな 社会学の本です。 アメリカの貧困の本当の姿、貧困社会での金の流れ というのがすごくよくわかる。 この話は、1989年の話なので、舞台のシカゴ...
社会学者の主人公が、アメリカのヤクザ社会に きりこんでいき、ボスと仲良くなることによって 彼らの社会生活を語るというなんともアナーキーな 社会学の本です。 アメリカの貧困の本当の姿、貧困社会での金の流れ というのがすごくよくわかる。 この話は、1989年の話なので、舞台のシカゴ大学 周辺は、今はもう少しマシになっているかもしれないが、それでも、エリート大学生がよくこんな世界に入って行く気になったものだと、読みながらヒヤヒヤする。 数字だけではない、本当の意味での実地調査_とはどういうものかを、教えてくれます。
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