ダブル・ファンタジー の商品レビュー
奈津・三十五歳、脚本家。尊敬する男に誘われ、家を飛び出す。“外の世界”に出て初めてわかった男の嘘、夫の支配欲、そして抑圧されていた自らの性欲の強さ―。もう後戻りはしない。女としてまだ間に合う間に、この先どれだけ身も心も燃やし尽くせる相手に出会えるだろう。何回、脳みそまで蕩けるセッ...
奈津・三十五歳、脚本家。尊敬する男に誘われ、家を飛び出す。“外の世界”に出て初めてわかった男の嘘、夫の支配欲、そして抑圧されていた自らの性欲の強さ―。もう後戻りはしない。女としてまだ間に合う間に、この先どれだけ身も心も燃やし尽くせる相手に出会えるだろう。何回、脳みそまで蕩けるセックスができるだろう。そのためなら―そのためだけにでも、誰を裏切ろうが、傷つけようがかまわない。「そのかわり、結果はすべて自分で引き受けてみせる」。 (amazonより抜粋) 中身の無い小説だなって思ってしまう。 頭の中、身体の欲求しかない女の話はダイキライだけど、これはまさにその典型例。 この話の傾向において、主人公が「幸せ」になるとは思えない。 約500ページもあって、これを読んで得るものってなんだろう。こんな女だけにはなるな?こんな女には気をつけろ? 満たされない寂しさとかあるんだろうけど、これは好きになれません。 これを読んで村山さんのこと、ちょっと苦手に思ってしまった。 書ける人間、書けない人間のくだりが・・・そう思ってるんだなぁって、ちょっと寂しく思ってしまいました。
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立ち読みで半分読んだのち、疲れて購入。 旦那のもとを去るあたりまでは緊迫感があって読み応えあるけど、 後半になるにつれ魅力的だったはずの主人公もだんだんとただの夢見がちな女に思えてきてなんだかなぁ。でした。
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やっとこそ相手が見つかったという印象を受けた。タイトルから幻想的なものを想像していたけど、全く違いました。
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最初は小池真理子の小説みたいな感じがあったけれど、主役の女性の覚悟の仕方や潔さが小池真理子のとは違っていて、引き込まれた部分もあった。終わり方も村山由佳らしい憂いを含んだ前向きな感じで良かった。でも、同じ女性として共感できたか?というと疑問。主人公の幸せの価値観とわたしのとは違う...
最初は小池真理子の小説みたいな感じがあったけれど、主役の女性の覚悟の仕方や潔さが小池真理子のとは違っていて、引き込まれた部分もあった。終わり方も村山由佳らしい憂いを含んだ前向きな感じで良かった。でも、同じ女性として共感できたか?というと疑問。主人公の幸せの価値観とわたしのとは違うなと思った。
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官能小説だなこれは。 表紙しか見ていなかったけれど裏表紙まで広げるとアダルト^^; まぁ、脚本家が自分の欲求のおもむくままに男性と寝る話。 母親から押さえつけられた、とか自己否定が強いとかいろいろ理由をつけているけれど・・・。
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最高か最低かどちらの点をつけるか迷う作品。 年齢からくるものなのか、鼻につく。真理子と同種の。 けど最後まで一気読み。 やっぱ好きなのかな
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“性別”というものを、はっきり、包み隠さず書かれていて目を見張りました。あまりにも赤裸々すぎて、ちょっと表だって人に勧めるのは恥ずかしいかなと感じる程です。ここまでの深い恋愛って、現実では出来そうにないですね。
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ダブルファンタジー 村山由佳 文藝春秋刊 ☆どれほど愛し合っていても男と女はじつはまったく別のものを見ているのだという真実を、あんなにもくっきり浮き彫りにしてみせたアルバムはなかったのではないか p433
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世の中の多くの女性はこのような恋愛をしたことが無いだろう。 本当の意味での恋愛は20代前半の独身時代には無理かもしれない。 ここまで女性の性を表現した小説は読んだのは初めて。 愛ではなく、自己中心的な恋愛であり、自立した女性であるから経験できる子のなのだろう。
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読み終えて、「村山さん、よく書いたなー」と思いました。 女性の性欲をここまで露骨に書けるなんて、ある意味すごいと思います。 鴨川で生活していた村山さん自身とどうもオーバーラップしてしまいました
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