経済学はこう考える の商品レビュー
"カンザキメソッド"志望理由書のルール 文系「経済学」で推薦図書として紹介されていた本。 第三章「経済学者にだまされないこと」という章立ては興味深い。経済史の触りを知り、現代に通じる経済学を考えるにはよいきっかけとなると思う。
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「ケインズの師匠筋」にあたるマーシャルの経済思想とそれが生まれた時代の様子を軸に経済学の発想をわかりやすく解説してくれる。特に、価値論における「生産費説」と「限界効用説」の関係を需要・供給グラフを用いて説明するあたり(P20~)がわかりやすかった。
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マーシャルやケインズなど、著名な経済学者の唱えた理論や経済学にたいする考え方がまとめられた本作。背表紙に「なぜ経済学を学ぶのか」という問いがあるが、その答えがこの本の主題であるとは私は思えなかった。 どちらかといえば、三章の「経済学者に騙されないこと」四章の「時流にながされない...
マーシャルやケインズなど、著名な経済学者の唱えた理論や経済学にたいする考え方がまとめられた本作。背表紙に「なぜ経済学を学ぶのか」という問いがあるが、その答えがこの本の主題であるとは私は思えなかった。 どちらかといえば、三章の「経済学者に騙されないこと」四章の「時流にながされないこと」が著者にとっては重要なメッセージであるように思 える。 教えられたことを鵜呑みにするような勉強では、経済学を本当に学ぶことはできない。ケインズやロビンソンは、これまでの経済理論を知るために経済を学んだのではなく、世の中の貧困や失業を解決するための手段として経済学を学び、独自の理論を組み立ててきた。 生活をしている中で「おかしいな」と感じたこと、「これは解決しなければならない」と思ったこと、それに対して自分が納得いくまで考え調べること、それが経済学なのだと私は思う。これまでの経済学者の理論が貧困や失業の解決策を示しているわけではないのだ。
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20世紀以降の経済学説について、ケインズを中心に説明している。 各学説のどこが違うのか、なぜそうした違いが生まれたのかを、時代背景などを含めて説明しており、とてもわかりやすい。 ただしケインズびいきなので、他の著者の本もあわせて読んだほうが良い。
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経済学を学んだことのない私にとって、有効需要の解説など少し不十分だと感じるところがありました。とは言え全体の分量が少ないので、それ程苦労せず読み終えることができました。 経済学の巨匠たちが何を考え自らの理論を打ち立てたのか。経済学を学ぶ理由を問いかけてくれる良書だと思います。
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ケインズとかの経済学を取り扱っていたかなぁ。ちょっと忘れましたが、説明がわかりやすかったのは覚えています。経済学の本にしては面白いです。 若い人むけの経済学入門書ということですが、 僕が読んだ感じだと、経済学部の2年生にあがる前に 読んでおくと面白いかもしれない本です。 経済概...
ケインズとかの経済学を取り扱っていたかなぁ。ちょっと忘れましたが、説明がわかりやすかったのは覚えています。経済学の本にしては面白いです。 若い人むけの経済学入門書ということですが、 僕が読んだ感じだと、経済学部の2年生にあがる前に 読んでおくと面白いかもしれない本です。 経済概論とか、経済学思想史とかを学んで、ちょっと 経済学に対するひっかかりを持って読むと、 いろいろ頭にひっかかるんじゃないかなぁという印象。 アダム・スミスとかJ・S・ミルとかの名前も出てきますが、 懐かしかったですね。僕は経済学部でした。 大きな流れからいうと、マーシャルという学者と ケインズという学者の二人とその後の現代に続く経済学について 知ることができます。 著者が、若い人向けとはいっても、難しいところは 難しいまま書いている、というようなことを序文で 述べていましたが、たしかに、数式とか、何度か 読まないと読解できない部分だとかがありましたね。 僕は数学的なものって敬遠して生きてきたところがあるので、 数式の部分はあんまり理解できなかったかなぁ。 とはいえ、面白いことは面白かったです。 このあいだ、「ケインズ経済学は」なんて書いたのも、 これを読んで知り直したからなんですよねー。 ちゃんと勉強していなかったから、再理解みたいな感じでも ないといえば、ないんだけれど。 本書は「ちくまプリマー新書」ですが、120pちょっとと ページ数が少ない本です。200pくらいあったら、 全部読むのに疲れてしまうでしょうが、このくらいの分量なら 読み終えることにストレスを感じませんね。 僕みたいに、30歳をこえて、経済学部にいながらあんまり 勉強してこなかったけど気になるんだよなぁ、という人には おすすめです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 私たちはなぜ、何のために経済学を学ぶのだろうか? 「冷静な頭脳と温かい心」「豊富の中の貧困」など、経済学者たちはこれまで、考えを尽くし、さまざまな名言を残してきた。 彼らの苦悩のあとを辿り、経済学の魅力を伝授する。 [ 目次 ] 第1章 冷静な頭脳と温かい心(貧富の差への憤り 経済騎士道の精神 ほか) 第2章 豊富のなかの貧困-ケインズ革命(マーシャルからの「逸脱」 「セーの法則」への挑戦 ほか) 第3章 経済学者にだまされないこと(J.ロビンソンの「主流派経済学」批判 何のための雇用か ほか) 第4章 時流にながされないこと(資本主義と社会主義 ハイエク=フリードマンの思想 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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<真のエコノミストたらんとすれば、真のジェネラリストたれ> ☆「彼はある程度まで、数学者で、歴史家で、政治家で、哲学者でなければならない。彼は記号もわかるし、言葉も話さなければならない。彼は普遍的な見地から特殊を考察し、抽象と具体とを同じ思考の動きの中で取り扱わなければならない...
<真のエコノミストたらんとすれば、真のジェネラリストたれ> ☆「彼はある程度まで、数学者で、歴史家で、政治家で、哲学者でなければならない。彼は記号もわかるし、言葉も話さなければならない。彼は普遍的な見地から特殊を考察し、抽象と具体とを同じ思考の動きの中で取り扱わなければならない。彼は未来の目的のために、過去に照らして現在を研究しなければならない。人間の性質や制度のどんな部分も、全く彼の関心の外にあってはならない。彼はその気構えにおいて目的意識に富むと同時に公平無私でなければならず、芸術家のように超然として清廉、しかも時には政治家のように世俗に接近していなければならない。」77 →これはケインズが理想とした経済学者像について叙述した文章であるが、ケインズが描いたものはまさに私が理想とする人間像と一致する。 ☆ケインズが失業を憎んだのは、それが醜いからであり、失業問題と取り組んだのは、それを早い時期に解決し、もっとそれ自体としての内在的価値のあるものを存分に楽しめるような世界を創り上げたかったから75 →ケインズが情熱を注いだ対象も、驚くほど自分の興味と一致している。ケインズの『一般理論』を輪読する岩井ゼミに入れたのは、僥倖を通り越して運命かもしれない。 本書はスミスから最近ではクルーグマンやセンまで、経済学史上の超重要人物を10人ほど挙げ、その基本的な立場について概説した書である。全 124ページ、価格が税込み714円。読書時間対効果・費用対効果で考えたら、恐らく2009年上半期1位になるのではあるまいか。超おススメ。 ・筑摩書房は、大学院生の頃から私の仕事に注目してくださった出版社のひとつであり、124 →筑摩書房にも天晴れじゃし、学生時代に受けた恩を忘れない著者にも天晴れ。あなた達は「いい人」だ… ・マーシャルによる、生産費説と限界効用説の包摂。21 ・マーシャル「自然は飛躍せず」。漸進主義の象徴的文章。24 ・マーシャル「経済学は富の研究であると同時に人間の研究の一部である」33 ・賃金率と利子率の伸縮性を前提とした「セーの法則」に有効需要の原理で挑戦したケインズ。47 ・有効需要原理の二つの柱は乗数理論と流動性選好71 ・Amartya Senの「コミットメント」116 ・Hayek「人間理性の可能性を過信したデカルト派の合理主義の系譜が、個人主義の対極にある社会主義をもたらした」。彼は「自生的秩序」を重視した。110 ★哲学、文学、芸術などあらゆる分野に関心を持っていたせいか、優等卒業試験(トライポス)での数学の成績が芳しくなかったと言われるケインズ。彼が所属した秘密学生団体「ザ・ソサイエティ」。そこに大きな影響力を持っていた哲学者ムーアが最も内在的価値を持つものとしてあげたのが「美的対象の享受」と「人間的交わりの喜び」74 ・Friedmanの貨幣数量説。MV≡PO。VとOが一定だと仮定すると、MとPが比例関係。(厳密に言うと、M→Pの因果関係)。これで貨幣供給量によって物価コントロール可能!ケインジアンがインフレ処理に手こずっている間に勢力拡大。92 ・80年代、レーガンやサッチャーの時代にHayek=Friedmanの思想が絶頂。
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~人間社会にとって幸福とは?自由とは?平等とは? 景気や雇用不安を考えるための入門書~ と帯には書いてあるけれど、幸福・自由など倫理的な事柄は余り書かれてない。 だが著者は、現代経済学者ら(主にマーシャル、ケインズ、J・ロビンソン)が どのような目的を現実に対する苦悩とと...
~人間社会にとって幸福とは?自由とは?平等とは? 景気や雇用不安を考えるための入門書~ と帯には書いてあるけれど、幸福・自由など倫理的な事柄は余り書かれてない。 だが著者は、現代経済学者ら(主にマーシャル、ケインズ、J・ロビンソン)が どのような目的を現実に対する苦悩とともに抱いて経済学者として生きたのかを論じることで、読者自身に、経済社会の中での人間の幸福や自由・平等について考えてもらいたいのではないだろうか。 難しくなりすぎないよう配慮はされているとは感じたが、第二章からは経済の専門的な内容が含まれているので、予備知識がないと途中で読み飛ばしたくなるかもしれない。 でも、本自体はページ数が少なく読み切るのは簡単なので、経済学の本への一歩としては悪くない。
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未開人の欲求はごく少数だが、文明の進歩ととともに人間は多様性を求めるようになる。多様性に対する欲求も満たされると、次には他と違うという意味での差別に対するう欲求が生まれてくる。 ケインズにとって、経済学とは目的ではなく手段だった。 最近の中国では、社会主義市場経済というよりは拝金...
未開人の欲求はごく少数だが、文明の進歩ととともに人間は多様性を求めるようになる。多様性に対する欲求も満たされると、次には他と違うという意味での差別に対するう欲求が生まれてくる。 ケインズにとって、経済学とは目的ではなく手段だった。 最近の中国では、社会主義市場経済というよりは拝金主義のような考え方が蔓延し、世界的にみても深刻な環境汚染や経済格差の問題が生じてきた。かつての計画経済の失敗はもはや明らかだが、何事にもバランス感覚が必要で、市場経済の利点を活かすべき分野と政府がきちんと規制しなければならない分野とは慎重に区別する必要がある。
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