プシュケの涙 の商品レビュー
大きく分けて二部構成で、前半が自殺事件の真相解明編、後半が自殺(とされた事故)の少女の生前の話となる回想編。 この作品のスゴイところはこの構成。これがもし前後別冊だったり、前後逆だったりしたら今と全く異なる評価となると思う。 回想編の話が淡く優しい話なだけに、淡い想いが断ち切ら...
大きく分けて二部構成で、前半が自殺事件の真相解明編、後半が自殺(とされた事故)の少女の生前の話となる回想編。 この作品のスゴイところはこの構成。これがもし前後別冊だったり、前後逆だったりしたら今と全く異なる評価となると思う。 回想編の話が淡く優しい話なだけに、淡い想いが断ち切られる事を知っているだけに、感じる切なさはこの上ない。
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女子生徒が飛び降り自殺する事件が発生する。 由良の冷静な発言や行動により事件の真相が見えてくるが、何をしても結果は変わらない。全ての謎が解けた時に残る虚しさに胸が圧迫されてどうしようもなく切なくなった。 二部では一部の話が活かされて一層の切なさが込み上げてきた。 上手い構成にな...
女子生徒が飛び降り自殺する事件が発生する。 由良の冷静な発言や行動により事件の真相が見えてくるが、何をしても結果は変わらない。全ての謎が解けた時に残る虚しさに胸が圧迫されてどうしようもなく切なくなった。 二部では一部の話が活かされて一層の切なさが込み上げてきた。 上手い構成になっている。
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前半はミステリ風味、後半は青春小説。といってしまえば簡単かもしれない。 けれどこの構成で持ってこられると痛いなあ。 後半の青春っぽさが尚更、まぶしすぎる太陽が濃く影を残して焼き付いているような、鮮烈なコントラストで際立ってる感じ。
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とにかく切なくて、やりきれなくて。 どうしようも出来ないのがまた辛くて、心をえぐられるというか… とても心に残った作品。表紙も素敵です。
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夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。彼女はなぜそんなことをしたのか?その謎を探るため、二人の少年が動き始めた。一人は、飛び降りるまさにその瞬間を目撃した榎戸川。うまくいかないことばかりで鬱々としている受験生。もう一人は“変人”由良。何を考えているかよく分からない...
夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。彼女はなぜそんなことをしたのか?その謎を探るため、二人の少年が動き始めた。一人は、飛び降りるまさにその瞬間を目撃した榎戸川。うまくいかないことばかりで鬱々としている受験生。もう一人は“変人”由良。何を考えているかよく分からない…。そんな二人が導き出した真実は、残酷なまでに切なく、身を滅ぼすほどに愛しい。 有川浩さんお勧めの一冊ということで、読んでみました。 文体があっさりとしていて、とても読みやすかったです。 一日で読んでしまいました。 ちょっと物足りない感じはしますが、心に何かひっかかった一冊です。
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プシュケ~ギリシア語で 『心、魂』 。魂の象徴は 『蝶』 。 ラノベには珍しいと言っていいほどのきれいな表紙。 ずっと飾っておきたいくらい(笑) 由良が好き勝手やって相手に理解されないことことから『宇宙人』と呼ばれているらしくハル●?(あるラノベのトンデモナイ主人公/笑)と思...
プシュケ~ギリシア語で 『心、魂』 。魂の象徴は 『蝶』 。 ラノベには珍しいと言っていいほどのきれいな表紙。 ずっと飾っておきたいくらい(笑) 由良が好き勝手やって相手に理解されないことことから『宇宙人』と呼ばれているらしくハル●?(あるラノベのトンデモナイ主人公/笑)と思ったけどなるほど今回は由良くんには理由があったようだね~。 まぁもともと宇宙人的な部分も多かったようだけど(苦笑) でも登場初っぱなのムッとくる女子高生に対する一喝はすっきりしたよ~♪ はっきり言ってそこでファンになりましたっ!(早っっ/笑) 由良に振り回されっぱなしの榎戸川は目を背けすぎたんだね。 以下ネタバレ ↓ 旭の彼女が榎戸川の好きだった幼なじみの織恵だったこと。 榎戸川が関係が壊れることをおそれずにもっと織恵に近づこうとしていればあるいは実った恋だったのかもしれないのに。 テスト用紙を盗んだ証拠を隠す手伝いなんて織恵を守ることなんかにならないのに。 証拠隠滅の現場を見られたからかもしれないなんてそんなくだらない理由であんな事故が起きてしまったなんて。 たとえ事故とはいえ今、目の前で起こった事に目を向けて欲しかった… 由良は逃げなかったのに…吉野が絵を描き上げずに自殺するわけがないとあんなにも強く信じていたのに。 悪いのが旭だというのは分かる。けれどやはり榎戸川がもしすぐに知らせていたのならもしかしたら吉野は助かったのかな… すべては『もし』だけどね。 時間軸が逆な二部構成からなるこの話は二部を読んでから一部を思い返すとあまりにもつらすぎる… けれどラストが吉野のきらきらした頃の思いで終わっているからこれほどの余韻が残るんだと思う。 時間通りなら『そうだったんだ』くらいの感想しかもてないと思う。 犯人捜しをするも推理物とするほどのものではない、単純に由良と吉野の切ない恋愛小説と思っていいんだと思う。 身を滅ぼすほどに切ない…とまでは感じなかったけれど由良と吉野のラストはあまりに切なすぎる。 お互いにやっと見つけただろう、これからの未来をこんな形で失ってしまって。 感想サイトさんを見ると表紙を逆さまにすると逆の世界が見えるという。 私も逆さまの由良と吉野が蝶に囲まれて空に登っていくような絵の方が断然いいなぁ。
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表紙のイラストが素敵で購入 有川浩も推薦していたり 過去を二部に持ってくるという構成が ひどく切ない気持ちにさせます 辛いことや幸せなことをいくら積み重ねても 死はあっさり訪れてすべてを終わりにしてしまう それは決して珍しいことなんかじゃないんだろうな
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完全にジャケ買い。中身は結構ご都合主義なのですが、不思議といやにならず、最後まで読めました。学生時代は本当にかけがえのないもの。そのかけがえのなさとまっすぐさに、年寄りになるまで憧れるのだと思います。
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これは完全なる表紙買いです。新刊の棚に並べてあるのを見て、一目惚れしました。後で、好きでよくお邪魔させてもらってるサイト様がイラスト担当だと知りお得な気分になったのですが笑 2部構成になっています。自殺した同級生の女子生徒の謎を追う前編と、その女子生徒視点の後編。前編で自殺する...
これは完全なる表紙買いです。新刊の棚に並べてあるのを見て、一目惚れしました。後で、好きでよくお邪魔させてもらってるサイト様がイラスト担当だと知りお得な気分になったのですが笑 2部構成になっています。自殺した同級生の女子生徒の謎を追う前編と、その女子生徒視点の後編。前編で自殺することが判明しているので後編は結末がわかっているだけに読むのが辛いです。が、高校生らしい甘酸っぱさもあったりで。謎を調べていくミステリー的要素やくすぐったいような恋のお話など、複数の要素が楽しめます。 メインの1人、由良君がめっちゃかっこいいです。 蛇足ですが、帯の紹介文がちょっと; 内容を的確に表しているとは思えません。そこだけが惜しいです。
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切ない構成と挿絵にぐっとキた。 前編後半に張り詰める緊張感と、後編の優しい印象との落差が大きくてくじけそうになった。 淡々と描かれる日常が後編として組み込まれているせいか切なさ倍増。どうしてくれるんだこの苦しさ。 最後の最後というか、前編の終わり方がちょっと残念だったので星は4...
切ない構成と挿絵にぐっとキた。 前編後半に張り詰める緊張感と、後編の優しい印象との落差が大きくてくじけそうになった。 淡々と描かれる日常が後編として組み込まれているせいか切なさ倍増。どうしてくれるんだこの苦しさ。 最後の最後というか、前編の終わり方がちょっと残念だったので星は4つ。 ライトノベルでこういう雰囲気は読んだ事がなかったので少し意外。お稲荷様(?)も読んでみようかなー。
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