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サーバントリーダーシップ の商品レビュー

3.3

25件のお客様レビュー

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偽りのリーダーを映し出す21世紀社会の予言の書かも?

私は、召使い、執事、家来、奴隷、子分...どう表現しようが雇われし側の者が、専制君主、将軍...絶対的な王権を持つ側と融合したかのような存在、すなわちサーバントリーダーが20世紀型のリーダーと入れ替わって、この地球上に繁栄する文明の指導者に成り得るとの予言の書であると読みました。...

私は、召使い、執事、家来、奴隷、子分...どう表現しようが雇われし側の者が、専制君主、将軍...絶対的な王権を持つ側と融合したかのような存在、すなわちサーバントリーダーが20世紀型のリーダーと入れ替わって、この地球上に繁栄する文明の指導者に成り得るとの予言の書であると読みました。 私自身、20世紀末から21世紀初頭の日本で約30年間のフィールドワークを続けてきましたが、著書グリーンリーフの予言が現実のものとなったという感触はまだありません。本来、リーダシップを発揮し、誠実に社会を良くする行動をとるべき人が、その力を発揮せずに居ることを排し、20世紀型の政治的パワーを発揮する己の利潤の追求や身分の誇示だけを動機とするカリスマの存在理由を見抜き、そして決して彼らに追従してはならない、という教訓を私たちは学んでいる最中かも知れないという、気づきをもたらす1冊と言えます。 ちょうど2009年の日本では、年内に行われる次の選挙で政権交代や地方分権が話題になっていますが、国家が国民の生命と財産を守る変わりに、国民が行使しることを禁じた近代法の根幹にあたる自力救済を欠いた自己責任の強制から解放される日が来るのか?それとも、本来の国家の役割を演じるシナリオの実践がどのようにして始まるのじか?、本書はその答えを用意しているだけでなく、私たちにその可能性を裏付ける根拠の存在を示唆する予言書として読めるかも知れません。AT&Tで長年人材育成に関与された著者だけあって、2009年現在の北半球型文明の典型的な民間企業の内部にもあてはまるような教訓もちりばめられています。ビジネスの現場で拉致されているサーバントたちを解放し、その資質を活かしつつも強いリーダシップを発揮することが使命とも言えるトラスティこそが真の政治家であると言えるかも知れません。 日本でリーダシップ研究で有名な金井神戸大教授の監訳だけあって、非常に奥の深い1冊であると思います。 私がこの1冊から受けた最大の教訓は、「敵は、排除してもまたやってくる」ということ。では、どうすればいいか? おそらく、その答えは、ペダンティックなディレタントをも震撼させるような存在の「トリックスター」あるいは偽りのリーダーの真の姿を皆に見えるようできる人が増えることであろうと。そして、その候補者は一見弱きものの中にこそ存在する、ということ。決して付いて行ってはならないリーダに追従する者こそが、未熟な私たちを迷走させるという事実に気づくかどうか?、追従しているふりをして、実はそうではない、と言いきれるだけの安全な場が確保されているかどうか? これから新たなコミュニティーを創らんとする者への警告と鼓舞の両義的エールを送るような、実に危険な予言の書として一読することをお薦めします。

CC太郎

2022/12/03

サーバントリーダーシップについて他の本で学んだ後だったので、正直思ってたのと違った。。寓話や体験から奉仕型のリーダーシップを説いていたこともあり、なかなか難解だった。ただ、最初に提唱した当時はきっと衝撃的だったんだろうな。 349冊目読了。

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2022/07/11

 第1章 リーダーとしてのサーバント  第2章 サーバントとしての組織  第3章 サーバントとしてのトラスティ  第5章 教育におけるサーバント・リーダーシップ  第6章 財団におけるサーバント・リーダーシップ  第7章 教会におけるサーバント・リーダーシップ  第8...

 第1章 リーダーとしてのサーバント  第2章 サーバントとしての組織  第3章 サーバントとしてのトラスティ  第5章 教育におけるサーバント・リーダーシップ  第6章 財団におけるサーバント・リーダーシップ  第7章 教会におけるサーバント・リーダーシップ  第8章 サーバント・リーダー  第9章 官僚主義社会におけるサーバントとしての責任  第10章 アメリカと世界のリーダーシップ  第11章 心の旅

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2019/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私にとって、かっこいい表紙と帯に騙された、読んでいて時間のムダだなと思った本。何が言いたいのか、文章の意図が全く分からない上に、大量にある。もっと簡潔に、 途中まで読んで得たことは以下。 リーダーは慕われることが大切。慕われるためには、信頼されること。目標を示すこと。説得力を持たせること。未来を創造し、予見することで周囲を安心させること。未来を予想し、準備し、落ち着きを持つことで、周囲を安心させること。リーダーシップとは前へ踏み出す勇気。 oxymoron(オキシモロン)とは、真剣な遊び、計画された偶然、柔よく剛を制すなど、逆の言葉の組み合わせのこと。

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2018/07/04

リーダーシップというとビジョンを掲げグイグイと周囲を引っ張っていくような印象がまず浮かぶ。 サーバントリーダーシップはそれとは少し異なり、フォロワーに対してリーダーが奉仕し、相手に尽くしてこそフォロワーの信頼が得られるというもの。 考え自体は1969年に提唱されたもの。企業の不祥...

リーダーシップというとビジョンを掲げグイグイと周囲を引っ張っていくような印象がまず浮かぶ。 サーバントリーダーシップはそれとは少し異なり、フォロワーに対してリーダーが奉仕し、相手に尽くしてこそフォロワーの信頼が得られるというもの。 考え自体は1969年に提唱されたもの。企業の不祥事などが起こっている昨今で、自身を振り返るきっかけになるかもしれない。ページ数も多くスラスラとは読めなかったが、カーネギーの「人を動かす」と内容が似ている。

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2018/05/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

良書と言われているのに、その良さを感じない。この良さを感じるための前提となる知識が自分に足りないのかもしれない。

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2017/10/26

人間の気持ちの中で本質的な変化の源となるものはふたつしかない。強い願望と絶望。 最も重要なリーダーシップ能力は、概念化すること

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2017/04/30

版されたときに買ったのだが、なんだか難しくて、途中で挫折していた。が、ちょっとまた気になって、読んでみた。やはり難しい。リーダーシップ論というより、なんかコーポレートガバナンス論とか、CSR論みたいな印象かな。本文より、コビィーやセンゲの文章のほうが分かりやすく、よかったかな。ま...

版されたときに買ったのだが、なんだか難しくて、途中で挫折していた。が、ちょっとまた気になって、読んでみた。やはり難しい。リーダーシップ論というより、なんかコーポレートガバナンス論とか、CSR論みたいな印象かな。本文より、コビィーやセンゲの文章のほうが分かりやすく、よかったかな。まだまだ、この本の良さがわかるには、修行がたりないということか。

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2016/02/25

例え話みたいのばっかりで、何が言いたいのか全然整理されていない感じがする、クソ本認定してよい本だと思う。 かろうじて読取れたのは、トップダウンに弊害があるって話とか、リーダーシップ、責任感が必要ってところか。 一般人向けに要約した本があれば、そちらを読んだ方が良いと思う。

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2015/09/03

「サーバント(召使い、奉仕者)」と「リーダー(導く人)」という言葉は対極のようにも思えるが、相手の立場で考え、奉仕することによってフォロワーは奉仕してくれた者を信頼し、「この人に尽くそう」と考えるものである。 第1章においてサーバントリーダーの概念について論じた後は、第2、3章...

「サーバント(召使い、奉仕者)」と「リーダー(導く人)」という言葉は対極のようにも思えるが、相手の立場で考え、奉仕することによってフォロワーは奉仕してくれた者を信頼し、「この人に尽くそう」と考えるものである。 第1章においてサーバントリーダーの概念について論じた後は、第2、3章で大規模組織の代表格である企業、大学、教会に焦点を当て、組織のあり方と“トラスティ”の果たすべき役割を指摘している。 統計データなどを活用した学術的な内容ではないが、実務を通した経験によって行き着いた結論が本書なのであろう。監修者解説まで含めると570ページにも及ぶ大著だが、冗長であり、かつ訳者の問題と思われるがとにかく読みづらい(金井壽宏氏の他の訳本を読んだことがあるが、やはり読みづらかった)。 第4章で読むのがしんどくなり、第5章はまったく頭に入ってこず…第6、7章の財団および教会におけるサーバントリーダーシップの話は読まずに飛ばした。 第8章はズバリ「サーバントリーダー」と銘打たれていたため読んでみたが、紹介されている人物(大学の学長)に関してリーダーとしての資質を感じ取ることはできても、どのあたりがサーバントだったのかが今ひとつ分からずじまい…。 第9章では、次世代を担う若者への提言を5つの言葉で示し、第10章では、現代における世界のリーダーであるアメリカという国について、援助するという行為にはともすると傲慢になり、モラルに反する危険性が伴うとし、もっとサーバントであるべきことを訴えているように感じる。 そして最後の第11章では、ロバート・フロストの「指示」という詩を通して人としてのあり方を説く。宗教的、哲学的な内容だが、実はそれらに関連する道徳・倫理といった側面こそ、組織において人と人を結ぶ強力な“つなぎ”の役割を果たすのではないだろうか。そういう意味では、稲盛和夫の『生き方』などを併読すると“職業倫理”の重要性をより感じることができると思う。 第1章は必読だが、それ以外の章はピンとくるところだけに絞って読んでよいと思う。 まがりなりにも読み切ったという満足感はあるが、難解で分厚い本に敢えて挑戦したいという人でなければ、本書をベースにしつつポイントがまとめられている「サーバントリーダーシップ入門(かんき出版)」の方がおすすめできる(こちらの方が100倍読みやすい)。

Posted byブクログ