ナショナル・ストーリー・プロジェクト(1) の商品レビュー
1話ずつ期待して読み始めてしまうので、オチが微妙だとどうしても「ンモウ」という気持ちになる。「ンモウ」と「マアヨシ」の繰り返し。やはり一般人の書いたものなので「読ませる」ものは少ない。途中で読み進める気持ちがなくなってしまった。
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ポール・オースターのラジオ番組に、全米のリスナーから送られてきた、いろいろなアメリカ人の短い身の上話がまとめられている。日本にいると目に入らない普通のアメリカが、短くても実話の持つ迫力で語られる。
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人はみんなストーリーを持っているって思った。 昇華するものしないもの、燻り続けるもの。 自分だけの宝物にしておきたいストーリー、人に伝えたいストーリー、自分の胸だけに収めておけないストーリー。 どれも大切なひとつひとつ。小箱を開けるように読み進めていく。 アメリカにもこんな時...
人はみんなストーリーを持っているって思った。 昇華するものしないもの、燻り続けるもの。 自分だけの宝物にしておきたいストーリー、人に伝えたいストーリー、自分の胸だけに収めておけないストーリー。 どれも大切なひとつひとつ。小箱を開けるように読み進めていく。 アメリカにもこんな時代があったのだなと柔らかな気持ちで読ませてもらう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・動物 KKKの覆面をしていても犬は飼い主の匂いに尻尾を降ってとびついていく滑稽さ 空へ飛んでいったインコが時を経て、別の家で無事暮らしていたと知る ・物 卒業式を迎える息子のために結婚指輪を売って長ズボンを買う母 ・家族 ・スラップスティック ・見知らぬ隣人
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くすりと笑えるものから悲しい気持ちになるものまで、色んな人たちの嘘みたいな本当の話を集めた本。 顔も知らない海の向こうの国の人たちの人生を覗き見してるみたいで読んでいて楽しかった。 色んな人が寄稿しているから文体がバラバラで中には読みにくい話もあったけど、これは良い読みにくさだと...
くすりと笑えるものから悲しい気持ちになるものまで、色んな人たちの嘘みたいな本当の話を集めた本。 顔も知らない海の向こうの国の人たちの人生を覗き見してるみたいで読んでいて楽しかった。 色んな人が寄稿しているから文体がバラバラで中には読みにくい話もあったけど、これは良い読みにくさだと思う。 「ラスカル」、「縞の万年筆」、「二重の哀しみ」、「ケーキ」、「マーケット通りの氷男」が特にお気に入り。
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全て実話だそうだ。信じられない運命の話や、物語の中で作者を支えるの心のあり方に、 作者を通してアメリカの国民性や社会や歴史のバックグラウンドが見えてきて、惹き込まれる。1話がショートストーリーより短いのも簡潔で良い。こういう話って日本でも起こりうるのかな?
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おもしろい。意味はないけど、こういうことを聞いたり語ったり経験したり、ということが生きているということかも。 日本版の元ネタを読めてよかった。 柴田さん。
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ラジオ番組の企画からできた本とのこと。 全米のリスナーから送られてきた実話を、オースターが選定して、朗読するというものだ。 以前から読んでみたいと思っていた本。 本書はそれをまとめた本だが、テーマごとに整理されている。 この一巻は「動物」「物」「家族」「スラップスティック」「...
ラジオ番組の企画からできた本とのこと。 全米のリスナーから送られてきた実話を、オースターが選定して、朗読するというものだ。 以前から読んでみたいと思っていた本。 本書はそれをまとめた本だが、テーマごとに整理されている。 この一巻は「動物」「物」「家族」「スラップスティック」「見知らぬ隣人」。 寄せられた話は、大恐慌時代のものもあれば、この本ができたほぼ同時期(90年代)のものもある。 注釈が欲しいところもあったが、アメリカ社会のいろいろな部分が垣間見えて、興味がつきない。 アルコールやドラッグに溺れる人がごく身近にいたり、HIVで苦しむ人も少なくない社会。 でも、その一方で、家を失った見ず知らずの一家に、自分たちのためのクリスマスの準備を差し出し、純粋に喜びを感じている人々のいる社会でもある。 自分がもしアメリカで暮らす人であったなら、どんな社会的な記憶を持つことになったのだろうか、なんて思ってしまった。
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些細で読み終わるまでに忘れてしまうような話もあれば、ショックで一旦本を閉じてしまう話もある、人生のペーソスが積み上がったバウムクーヘンのような本。どちらかというとつらい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
事実は小説よりも奇なりを往くアメリカの実話。 ひとつひとつがとても短い。ブログだったりtwitterだったり、そういうSNSでバズる話を読んでいるような感覚かもしれないし、それほど瞬間的な掴みではないとも思う。けれど、これがすべて実話、しかもラジオで話してほしい、電波に乗せて伝えたい、と誰かが書き送った話だと考えると、途方もない気持ちになる。That's Life, これが人生。いつもハッピーエンドとは限らないけれど、捨てたものではない。なんだかザクザクしたダイジェスティブビスケットを食べているような作品だ。
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