泥ぞつもりて の商品レビュー
すごく読み応えのある作品でした。 史実に沿ってつくられた世界観ってなんとなく独特で好き。 下手な古典の現代語訳よりよっぽど面白くてわかりやすいし。 陽成天皇の話が一番好きでした。 こいぞつもりて、の歌がとても素敵。
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■女は待ち、男は孤独を知る。清和、陽成、宇多天皇、いつの時代も女に生まれれば同じこと。平安王朝にまつわる男女の尽きせぬ狂おしい想い。 ■■面白かったです。三代の天皇をめぐる女たちの愛憎模様。平安時代というけど、恋に苦悩する姿に時代は感じさせませんでした。生々しいほどリアル。気...
■女は待ち、男は孤独を知る。清和、陽成、宇多天皇、いつの時代も女に生まれれば同じこと。平安王朝にまつわる男女の尽きせぬ狂おしい想い。 ■■面白かったです。三代の天皇をめぐる女たちの愛憎模様。平安時代というけど、恋に苦悩する姿に時代は感じさせませんでした。生々しいほどリアル。気になったので歴史を調べてみたら、本当にいた妃たちをモデルにしてました。『東風吹かば』が一番面白かった。好きで妃になったわけじゃないし、妃になった以上天皇に愛されたいよねぇ。でも天皇といえどやっぱり一人の男の人で・・・という苦悩。権力や血筋のために結婚させられるのってたまったもんじゃないなぁと思った。
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藤原高子周辺の人間関係のドロドロが書かれていて面白かった。ただ、家系図があるとわかりやすかったかなー。
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時系列とか相関図が今ひとつわからなくなるのだけど・・・ 平安の世に生きる女性たち・・・その愛や哀しみなどさまざまな心の葛藤、生きていく姿を描いている。
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今度の宮木作品は、平安時代。 相変わらず妖しく美しい独特の雰囲気は素敵。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-337.html
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読みにくい。「花宵道中」のが読みやすかった。多角的に描かれているから、入り込みづらいのかな、と。繊細な感じなんですけどね。誰メインなのか。。。あと、これはスルーした方がよいのかしらと思った描写が幾つかあった。
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前読んだもの、これも、それぞれの短編で人が繋がって広がっていくのが面白い。そういえば、天皇もの?なんて初めて読んだかもしれん。 最後の貞定の話はすごくよかった。人が成長していろいろなものが見えて失望しながらどこかに落ち着こうもがいていく過程がとっても寂しくも共感できた。
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入内できぬ女の思い。后になっても叶わぬ恋。報われることのない帝の愛――。平安王朝を舞台に様々な狂おしい愛のかたちを描く中篇集(アマゾンより) 后がねとして内裏に上がるため、愛する男と引き離された藤原高子。 彼女に狂おしいまでの恋を教えた在原業平。 年若くして帝となった、高...
入内できぬ女の思い。后になっても叶わぬ恋。報われることのない帝の愛――。平安王朝を舞台に様々な狂おしい愛のかたちを描く中篇集(アマゾンより) 后がねとして内裏に上がるため、愛する男と引き離された藤原高子。 彼女に狂おしいまでの恋を教えた在原業平。 年若くして帝となった、高子の息子・貞明。 貞明を慕う、乳母の息子・源益。 入内を果たすが、顔も見せない貞明に心乱す紀君。 愛する男の子を産んでも、満たされない想いを抱える麗景殿。 帝に唯一の愛を捧げられながら、それに喜びを感じることがない石女の姫君・多美子。 摂政による政治の介入を阻止すべく奔走したあげく、自らが帝となる運命を歩んだ源定省。 定省の上に親政の夢を見、そして滅んだ菅原道真。 欲はなかったはずなのに、結局は藤原北家にすべてをささげた藤原基経。 「泥ぞつもりて」「凍れる涙」「東風吹かば」の3編の中で絡み合う、人々の想い・想い・想い・・・。 綺羅綺羅しい殿上人の心中に潜む、泥のようにつもり消えないその想いの数々に、自分自身もまとわりつかれるような心地になる物語です。 史実に則った話ですので、宮木さんのオリジナリティは薄れましたが、男色あり、百合ありと、バラエティ(?)に富んだ一冊。 密やかな恋の想いに悩む夜に読むと、ハマり込んでしまう作品かもしれませんね。
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日本史は好きやけど、実はここ辺りの時代が苦手です。もっと早く読んでたら受験のときももっと興味持てたのに…!と思えるぐらい良かった。やっぱりこの人が書く話は切ない。陽成のとこが一番好きです。
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お盆に実家で読んだ本⑤(ラスト) 歴史ブームで世の中が沸いていますが、 意外と平安時代は盲点ですよね。 その中でも、天皇ものは少ないと思うなぁ。 (私が知らないだけかもしれませんがね。) ただ、なぜかはまりませんでした・・・残念。 今まで『伊勢』の授業ぐらいでしかお会いしなか...
お盆に実家で読んだ本⑤(ラスト) 歴史ブームで世の中が沸いていますが、 意外と平安時代は盲点ですよね。 その中でも、天皇ものは少ないと思うなぁ。 (私が知らないだけかもしれませんがね。) ただ、なぜかはまりませんでした・・・残念。 今まで『伊勢』の授業ぐらいでしかお会いしなかった 高子がすっごく生々しく「女」として登場していたり、 天皇のエピソードもそれぞれ知っていたりで、 興味がそそられる要素満載のはずなのになぁ。 もうちょっと落ち着いて読めばよかったです。反省。
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