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読んでいない本について堂々と語る方法 の商品レビュー

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112件のお客様レビュー

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2015/10/19

--読書メモ 2015/10/19-- ・本を読む=他者の考えをなぞる ・本を読みすぎるのは、自分で考えることを妨げる ・本をたくさん読んでいると、全部読まなくても本を位置づけて理解できる

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2015/07/17

印象に残る書名である 読んだとはどういうことなのか、本当に知っていることなのか 読書には 自分の考えが反映されるし、環境から影響されることもある 人から聞いたこと、本の内容についてのコメントを読んでも、元となる本を読んだことに等しい 読んだら影響を受ける

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2015/06/24

06.24.2015 読了 ムージルの司書「全体の見通し」 結び 訳者あとがき を読めばおk。途中は流し読み。「我輩は猫である」は少し面白かった。

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2015/05/27

この本で言うところの、「本」とは文学のみを指していて、他のジャンルへの言及はないのが多少残念。 教養、権威主義を批判し、批評を創作活動であると位置づけ、自由な視点からの批評を奨励する。 卑近な例だが、オタクコンテンツも時間が経つと感想が固定化されてきて、同じメンツが同じ内容の話を...

この本で言うところの、「本」とは文学のみを指していて、他のジャンルへの言及はないのが多少残念。 教養、権威主義を批判し、批評を創作活動であると位置づけ、自由な視点からの批評を奨励する。 卑近な例だが、オタクコンテンツも時間が経つと感想が固定化されてきて、同じメンツが同じ内容の話を確認するだけになる傾向があると感じる。自分もその中に組み込まれているわけだが、それを打ち破るには開き直りにも似た覚悟が必要なのだろう。しかし、批評は(勘違いを含め)自己表現であり芸術であるというのは勇気づけられるスローガンであると同時に、それなりの質を要求されるつらさもある。

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2015/04/27

本当に「本を読む」とはどういうことか? 全然読んだことがない、読んだけれど内容を忘れちゃった、本の内容を聞いたことがあって読んだみたいに知っている、とかいろいろあるよね、とか、誰に対して知ったかぶりして話すか、そのシチュエーション別に解説してある。 本を読むってことは結局自分につ...

本当に「本を読む」とはどういうことか? 全然読んだことがない、読んだけれど内容を忘れちゃった、本の内容を聞いたことがあって読んだみたいに知っている、とかいろいろあるよね、とか、誰に対して知ったかぶりして話すか、そのシチュエーション別に解説してある。 本を読むってことは結局自分について語ることだと、下手に読んでない方がその本についてちゃんと語ることができるんですよ、と。 あ〜面白かった。

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2015/01/21

タイトル通り読んでいない本についていかに語るかを考察した本。 著者は大学教授で文学を教える立場にあり、読んでいない本についてコメントを求められるケースもあるが、たとえ本を読んでいなくても本について語ることは可能と説く。 まず「本を読んでいない」状態を定義し、コメントを求められるケ...

タイトル通り読んでいない本についていかに語るかを考察した本。 著者は大学教授で文学を教える立場にあり、読んでいない本についてコメントを求められるケースもあるが、たとえ本を読んでいなくても本について語ることは可能と説く。 まず「本を読んでいない」状態を定義し、コメントを求められるケース、コメントの仕方について小説等の事例を提示しながら考察する。「本を読んでいない」状態は、全く読んだことが無い、流し読みだけ、他人からの伝聞、読んだけれど忘れてしまった等、読書家の誰でも心当たりがあるケースを想定し、また「コメントを求められるケース」は、大勢の人の前や教師の前、作家の前など、本を読んでいないと悪夢と思われるようなケースで考察する。そのような状況において、本についてコメントするための著者のテクニックが紹介される。 この本を書店で見つけた時、タイトルを見て買うべきかどうか迷った。自分の読書の参考になるとはとても思えなかったからだ。自分は読んだ本もよく忘れるし、流し読みで読んだ気になったりもする。全く本を読んだことが無ければ、素直に「読んでいない」と言えるのだが、世の中には職務上、読んでいないのにコメントをしなければいけない苦しい立場の人がいるようだ。この本は、そういう立場の人に向けて書かれたもので、本の中身にできるだけ触れないで、さも読んだように振舞える様々なテクニックが、事例と共に紹介されていてとても面白かった。 しかし、自分にとってこの内容が役に立つかと言えば、疑問もある。だいたい自分の周りには読書嫌いの友人が多く、本が話題になることもない。本に関心の無い人ばかりなので、読んでなくても堂々と語れる。逆に、いくら語っても誰も聞いてくれないのがちと悲しい。

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2015/09/16

☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA88255848

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2014/07/17

文章が回りくどいというかややこしかった。わかることもわからなくさせられる印象。最初の方は面白いが、後半はその傾向が顕著だったように思う。でも文学作品等の引用箇所は、多くの作家が似たような思いを抱えているんだなぁと思えて面白かった。

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2014/07/13

「方法」と書名にあるけれども、これはハウツー本として期待してはいけない(速読とか流し読みについての具体的な指南本の類ではない。よって、これを読めば労せず本の要約が上手くなるとか、そういうことでは決してない)。  著者は、ある書物を「完全に読んだ」という状態も、「全く読んでいない」...

「方法」と書名にあるけれども、これはハウツー本として期待してはいけない(速読とか流し読みについての具体的な指南本の類ではない。よって、これを読めば労せず本の要約が上手くなるとか、そういうことでは決してない)。  著者は、ある書物を「完全に読んだ」という状態も、「全く読んでいない」という状態も原則的にあり得ず、我々は常に「読んだ」と「読んでいない」の中間領域に属すると主張する。そして、書物は客観的で不変的な物体ではなく、一人ひとりの個人史や価値観によって、その本の位置付けや解釈が多様に可変する主観的な「意味の集合体」であると説く。  だからこそ、AとBが同じ書物について話している時でさえ、それは厳密に言えば各々の「幻想によって改変された書物の断片」についての会話でしかない。つまり、人の書物に対するコメントなんてものは千差万別で「完全に」正確なものなどなく、本を読んでいなくとも(「読んでいない」つもりでも)、人はその本について何らかの手がかりを得ながら真っ当なコメントをすることが可能である、と著者は考える。  「読書」という行為との向き合い方について、改めて考えさせてくれるテクスト論。本を積極的に読まなければならない、本は最初から最後まで通読しなければならない、本についてコメントするなら少なくともその本について読んでおかなければならない…。といった、読書にまつわる脅迫観念を解消してくれる、「本の虫」な人ほどオススメな一冊。

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2014/06/01

他の人からの影響をものともせず、自分自身で何かを創造したいと思いませんか?例えば、読んでいない本について自分の考えを述べるとか… ある本について語るとして、その本を読んでいなければならないという前提がある。また、読んでいないだけで馬鹿にされるような必読書もある(首相がある憲法学...

他の人からの影響をものともせず、自分自身で何かを創造したいと思いませんか?例えば、読んでいない本について自分の考えを述べるとか… ある本について語るとして、その本を読んでいなければならないという前提がある。また、読んでいないだけで馬鹿にされるような必読書もある(首相がある憲法学者の名前を知らなかったことで騒動になったが)。 そもそも「読んだ」と「読んでいない」の違いってなんだろうか。ある本を読んだとしても、どうせ内容は忘れる(読んだことすら忘れる)。一つの本を完全に読み込み理解したとしても、他にも本はたくさんある。一つの本に拘って読むことで、ある分野の全体像をつかむ機会を失いかねない。だから、大抵の人は内容に大して深入りせず、次々と本を読んでいく。「読む」という行為ひとつとっても、未読、熟読、乱読、忘却という具合に様々である。 あと、「読む」ことと「読まない」ことは同じだったりする。 「読んでいない」本にしても種類は様々。今までに出版されてきた本を考えれば、読んだことがない本があるのは当然である。ただ、読んだことがなくとも私達に影響を与えうる本もある。いわゆる「古典」はそれについて語る人が多いから、読んでいなくても自然とその内容を知ることがある。見聞きしただけの本があったとして、読んだことがなくてもある程度その本について語ることもできる。 自分の場合、 「最近『~しなさい』とか、『~するな』系のタイトルの本が多いけど、すっげぇ偉そう。何様」 とか、 「『~力』系のタイトルの本もありきたりで、読む人の品性が疑われるね」 とかそんな感じです(ただの愚痴だけど)。 このように、「読んだ」「読んでない」の境界は曖昧であり、読者が本と関わるどの段階にいても、その本について語るのは「可能」とのことです。 なぜなら、本について語る側だけではなく、それを聞く側も曖昧に本と関わっているから。 みなさんもこの本を読まずに語ってみてはいかがでしょうか。

Posted byブクログ