広告も変わったねぇ。「ぼくと広告批評」と「広告の転形期」に の商品レビュー
「広告批評」の天野さんが、5人の業界人と対談する形で広告の変化、これからを探っていくというもの。 広告とは、伝えるもの。箱が変わっていく。そんな話を軸に、取り巻く環境、はたまた媒体などについて取り扱っており、これまで読んだ本や記事などに関連してくるわかりやすい語りだった。 中島...
「広告批評」の天野さんが、5人の業界人と対談する形で広告の変化、これからを探っていくというもの。 広告とは、伝えるもの。箱が変わっていく。そんな話を軸に、取り巻く環境、はたまた媒体などについて取り扱っており、これまで読んだ本や記事などに関連してくるわかりやすい語りだった。 中島信也氏との対談は特に興味深かった。 あくまでもお茶の間目線・生産者語と消費者語のバイリンガル・生活者とのコミュニケーションの架け橋の作り方などをかなり具体性をもって述べられており、自分でもわかりやすくすんなりと入ってきた。 2014年、新たに始まる年において、さらなる変化を続ける広告の形に関して自分が敏感になっていかねばならないと思うと共に、天野さんに今一度広告に野次を飛ばして欲しくなった。
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「広告も変わったねぇ。」というタイトルから、昔(いつから昔か難しいが)から広告がどう変化したかを中心に対談が構成されている。 ただ、この書籍では「変化したこと(しなければいけないこと)」と「戦前、江戸まで含めた広告の不偏的なこと」という2軸がどの対談相手からも出て来ているように...
「広告も変わったねぇ。」というタイトルから、昔(いつから昔か難しいが)から広告がどう変化したかを中心に対談が構成されている。 ただ、この書籍では「変化したこと(しなければいけないこと)」と「戦前、江戸まで含めた広告の不偏的なこと」という2軸がどの対談相手からも出て来ているように感じる。 やはりウェブが出て来たことで、大きな変化があったことは皆一致しており、一方的な発信ではなく、消費者にバレることを前提でどうコミュニケーションしていくか。そこが重要である。 みんなに共通して面白かったことは、 「今までは広告を完成させて、消費者に届けていたが、消費者がそれをどう読み解くか、広げるかで完成するものであり、ある意味製作サイドでは半分くらいで消費者に届けてしまうということが多くなっている」 この本の対談者のほとんどに共通する意見であったのが、面白い。 また、ブランドというのは企業のあいさつのようなもの。 これも個人的には面白かったし、頭で考えるブランディングとは違った魅力的なコトバである。 あとは、江戸時代の「土曜丑の日」やDDBのフォルクスワーゲンの広告など、何だろう。この業界にいて知らないことが恥ずかしいほどの事例をしっかりと学び直したい気分にさせてくれる。 本書でこれから必要になるのは、糸井さん曰く「大工の棟梁」みたいな人と。すべてをまとめあげられる人。これは広告というより、メディア全体で必要とされてくるものだろう。 変わったねえと言いながら、しっかり広告の変わらない部分も教えてくれる、とても勉強になった一冊。
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※このレビューにはネタバレを含みます
・人好きだけど新しい物好きで、ちょっとせちがらい。 悪い意味でなく。 そんな広告業界。 ・東京でしばらく過ごしてみたからこそ、 対談で話されていることが 頭だけでなく体感的にわかるわかるっていう部分がある。 “ルーズな広がり”感とか、“キャプティブ”とか。
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「広告批評」編集長をつとめた 天野祐吉さんが さまざまなクリエイター(そうそうたるメンバー!)と これからの広告のありかたについて語っている対談集。 私は、佐藤尚之さんの章に、 ふせんをたくさん貼っている。 確かにインターネットによって、 社会は原子化するのかも。 おおきな一...
「広告批評」編集長をつとめた 天野祐吉さんが さまざまなクリエイター(そうそうたるメンバー!)と これからの広告のありかたについて語っている対談集。 私は、佐藤尚之さんの章に、 ふせんをたくさん貼っている。 確かにインターネットによって、 社会は原子化するのかも。 おおきな一つのコミュニティになり、 クチコミが強くなる社会。
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広告は時代を反映している、創造している。確かに過去の社会風潮を知るのにはよい媒体なのだとおもった。 そういう広告も変遷があるらしい。活字文化から、映像文化へ、さらに近年のソーシャルメディアへ。 一方的から双方向になったり、企業目線から消費者目線へ。 広告の歴史を「広告批評」...
広告は時代を反映している、創造している。確かに過去の社会風潮を知るのにはよい媒体なのだとおもった。 そういう広告も変遷があるらしい。活字文化から、映像文化へ、さらに近年のソーシャルメディアへ。 一方的から双方向になったり、企業目線から消費者目線へ。 広告の歴史を「広告批評」と共に30年、前後を含めてそれ以上見つめてきた天野祐吉さんが大枠を教えてくれます。 PARCO:石岡瑛子「裸を見るな。裸になれ。」 糸井重里、川崎徹、中畑貴志といったコピーライター 杉山恒太郎:「ピッカピカの一年生」
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広告批評の元編集長、天野祐吉のご隠居視線と今の広告を作る5人で広く広告のこれからについて語っている対談集。 終始「人に伝えるということ」という広告の原点についてのお話が多かったです。 江戸から今まで、広告そのものは変わっていないことを感じさせられます。 武田鉄矢みたいだけど、漢...
広告批評の元編集長、天野祐吉のご隠居視線と今の広告を作る5人で広く広告のこれからについて語っている対談集。 終始「人に伝えるということ」という広告の原点についてのお話が多かったです。 江戸から今まで、広告そのものは変わっていないことを感じさせられます。 武田鉄矢みたいだけど、漢字の通り、広告とは人に広く伝えることであることを実感させられる本です。 途中、人が生きて、人と接するだけで広告だと思うという言葉もあったくらい。 個人的には中島信也さんとの対談が面白かったです。 中島信也さんの物事を全て肯定しながらも、考えを主張する感じはいつも素敵にうつります。
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改めて『広告批評』が休刊になったことは広告界にとって大きな出来事だったんだなと思った。 自分が携わったものに対し、どう批評してくれるのか。 なんだか自分の成果を見てくれる親みたいな、そんな存在だったんだなって今更ながらに思いました。
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タイトルはそうだが、ほぼ聞き手。話し手の方は、広告批評を読んで育った、私よりちょっと上の世代の人が中心。私も同じもん読んでた端くれとしてそういう意味での刺激を受けたよ。
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鮮度が命、的な本。 出版された2008〜2010までに読むと非常に面白いのでは。 著名な天野祐吉さんの文章も非常にとっつきやすい。
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天野さんの感性は年齢を考えるに相当素晴らしいが、ウェブの世界にいる人間は、そういうのも全部ひっくるめて、こういう感覚や感性を乗り越えていかなければならないでしょう。そういう意味で、すでに「過去の人がいろいろ言っている本」という読み方をしたい。そういう意味で、星2つなのだ。
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