沼地のある森を抜けて の商品レビュー
不思議な始まりにわくわくしました。 不思議は不思議のままで終わらせたほうが良いのかなーと思いながらも、ちょっと納得できなかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前半と後半の印象が違う。 怨念や呪いのような絡みつく繋がりは、それだけでなく暖めも育てもする、ような複雑な成り立ちにそういうものかも、と思う。 最終的な結末が意外であり、物語的にはそうでなくては成らない決められていた結末にもみえる。 前半が好みで、後半はちょっと苦手。 次に読んだときは印象がかわるかもしれない。 再読。 最終的なまとめかたが結局男女だから子孫を残すというのが、新鮮さが足りないと思ってしまったのかも。強引さを感じたのか。 二人の性格が、少し世間と外れているのだから、せっかくだから新しい形の子孫繁栄?がみたかったのかも。
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面白いんだけど私には没頭できない。 壮大さが肌に合わない。 もっと身近な描写だけで壮大さをチラリと覗かせるほうが好みだな。 ぬか床、粘菌、島、有性生殖、無性生殖、沢山の叔母 久美が、好きな男の趣味に合わせて興味のない映画に付き合うのは人生のロス、なんて考えるのはもの凄く違和感...
面白いんだけど私には没頭できない。 壮大さが肌に合わない。 もっと身近な描写だけで壮大さをチラリと覗かせるほうが好みだな。 ぬか床、粘菌、島、有性生殖、無性生殖、沢山の叔母 久美が、好きな男の趣味に合わせて興味のない映画に付き合うのは人生のロス、なんて考えるのはもの凄く違和感があった。 久美は人生に有益なことだけを選んで日々暮らしているのか? そんな大げさな…
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梨木香歩でよくある不思議系。急に幻想的な、モヤモヤした現象が起きだしたりする。なんだか、その境目になかなかついてけなくってまごつくこともある。あれ…あれれ?て感じで。この作品では、同時に進行しているもう一つの話が挿入されてる部分、とか。あれは、もっとミクロな、基底の生命の働きの象...
梨木香歩でよくある不思議系。急に幻想的な、モヤモヤした現象が起きだしたりする。なんだか、その境目になかなかついてけなくってまごつくこともある。あれ…あれれ?て感じで。この作品では、同時に進行しているもう一つの話が挿入されてる部分、とか。あれは、もっとミクロな、基底の生命の働きの象徴なのかな、と感じた。誰でも一度は想像するような、細胞の中のもう一つの世界、みたいな。でも、「生命」なんてテーマを文学で扱うのであれば、いかに暗示で、読者の中で考えさせるか、ってのが大事なのかもしれない。それに付随して当然いろんなテーマがある。愛とか自己、個、集合とかね。よくこんなものを扱えたなぁと思う。解き放たれてあれ。 374/472/484/509
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私としては少しホラー。 糠床のもとの場所の話。 どのように人が命を受け継いでいくか。 カッサンドラはからし粉で消えた。
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代々伝わるぬか床、という設定に記憶がある。割りと好きな作家でもあるし、読んだような気がするなー…と思いつつ、最後までストーリーは思い出せなかった。ここまで忘れるなんて、我ながら、読み方いい加減過ぎだと反省。 負け犬アラフォーは、主人公に共感できる部分多い。カッサンドラのいやらしさ...
代々伝わるぬか床、という設定に記憶がある。割りと好きな作家でもあるし、読んだような気がするなー…と思いつつ、最後までストーリーは思い出せなかった。ここまで忘れるなんて、我ながら、読み方いい加減過ぎだと反省。 負け犬アラフォーは、主人公に共感できる部分多い。カッサンドラのいやらしさも秀逸。
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呻くぬかどこから始まる生命の物語。 ぬかどこが卵を産んで、その卵から不思議な人物が生まれるところまではワクワクなのだが、途中で読む力が尽きそうになるくらい、壮大。 気力と体力のあるときに読むべきだったな~ 梨木さんの世界観はとても好きなのだけれど、圧倒されてしまって。。
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感動したというより、 慰められる気がした一冊。 主要人物が性に対して嫌悪感を持っているため、 恋愛的な雰囲気はないが、 恋愛というかたちそれ自体を考えさせらる。 あれじゃないこれじゃないと、 不毛に恋愛を繰り返している人達を、 私は少し遠くから見て見下していたが、 どうでもよく...
感動したというより、 慰められる気がした一冊。 主要人物が性に対して嫌悪感を持っているため、 恋愛的な雰囲気はないが、 恋愛というかたちそれ自体を考えさせらる。 あれじゃないこれじゃないと、 不毛に恋愛を繰り返している人達を、 私は少し遠くから見て見下していたが、 どうでもよくなった。 色々難しい話もでてくるが、 その話が逆に恋愛のいやらしく見えてしまう部分を払拭してくれた。 そしてそれは、多くの恋愛小説にある駆け引きや、 自分アピール大会に使われるような、 単なる知識のひけらかしではなく、 歴史的な観点から、 生物学な観点から、 様々な角度から生命と孤独に対して切り込んでいく淡々とした作業であって、 ずっと2人は人間対人間で向きあっている。 その先に恋愛があると私も思う。 でも、 途中話の筋が読めなくなり、 頑張って読んだ部分があったので、 初めて読む人には星4つですが、 読後は星5つです。 繰り返し読みます。 梨木香歩さんの本はとても合います。
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先祖代々のぬか床から卵が出来、人が出てくる…ファンタジーともホラーとも哲学とも言える内容。最初はファンタジーホラーでどんどん読み進められたのだけど、途中から菌とか有性生殖、宗教というか科学的でもないし、哲学?みたいなよく理解できない内容だった。個人的に結末がはっきりせず、だから何...
先祖代々のぬか床から卵が出来、人が出てくる…ファンタジーともホラーとも哲学とも言える内容。最初はファンタジーホラーでどんどん読み進められたのだけど、途中から菌とか有性生殖、宗教というか科学的でもないし、哲学?みたいなよく理解できない内容だった。個人的に結末がはっきりせず、だから何?という感想。梨木さんとは相性が悪いみたいです;
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叔母から引き継いだぬか床から卵が生まれる。 この設定だけでもう大好きになってしまった。 有り体な自分探しの旅ではなく本当に字義通り自分のルーツをたどって、自分とはというよりかは自分という人間は何か、自己と自己じゃない部分の境目には何があるのかを酵母菌やらアメーバやらテツガクやら...
叔母から引き継いだぬか床から卵が生まれる。 この設定だけでもう大好きになってしまった。 有り体な自分探しの旅ではなく本当に字義通り自分のルーツをたどって、自分とはというよりかは自分という人間は何か、自己と自己じゃない部分の境目には何があるのかを酵母菌やらアメーバやらテツガクやらで探っていく壮大な旅物語。(主人公は研究所務めで成分分析の仕事をしている独身女性) 死者も生者一直線上に存在として描かれている。
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