沼地のある森を抜けて の商品レビュー
ぬか床からはじまり、続いていくはなし。 考えかたひとつ、自身の感覚で捉えているか、しかし独善的ではないか。常に問いをはらむ作品。 まだ主人公も若さがあって、へんくつではなくて、頑固なとこがかわいい。
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叔母の時子が心臓麻痺で亡くなってしまったので、家宝のぬか床を引き取ることになってしまった久美。まぁ、押し付けられてしまった風なんだけれどもね〜。ぬか床とそれを世話する人間に相性というものがあるらしい。なんとも不思議なぬか床。 微生物がわんさかいるぬか床ですから、そこがひとつの世界...
叔母の時子が心臓麻痺で亡くなってしまったので、家宝のぬか床を引き取ることになってしまった久美。まぁ、押し付けられてしまった風なんだけれどもね〜。ぬか床とそれを世話する人間に相性というものがあるらしい。なんとも不思議なぬか床。 微生物がわんさかいるぬか床ですから、そこがひとつの世界ということは分かるし、それぞれの家の味というものがあるのだから、きっと世話を世話をしている人との相性もあるのでしょう。 が、卵ができて人が出てきたりするのは不気味。 自分に馴染みのある人なら、それはそれで受け入れられるのかもしれませんが。 ええー! と思いつつ、好きなタイプの話だった。
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ファンタジーと呼ぶのだろうか 梨木さんらしい不思議なお話 我が家にも糠床がある 毎日毎日 悲しい日も 嬉しい日も 元気な日も 元気じゃない日も かかさずに かならず混ぜなければいけない なんともいえない その中に じかに手を突っ込み 底から混ぜる 毎日 毎日 祖母の日々も 母の...
ファンタジーと呼ぶのだろうか 梨木さんらしい不思議なお話 我が家にも糠床がある 毎日毎日 悲しい日も 嬉しい日も 元気な日も 元気じゃない日も かかさずに かならず混ぜなければいけない なんともいえない その中に じかに手を突っ込み 底から混ぜる 毎日 毎日 祖母の日々も 母の日々も その糠は知っているのかもしれない そう考えたら 糠って 女の業の塊なのかもしれない
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おばが亡くなった日に受け継いだ「ぬか床」。世話をするうちに「ぬか床」からは人が現れた。すでにその人は死んでいるはずなのに。「ぬか床」を元の場所である沼地に返すため島へと出掛ける。梨木さんらしい独特の落ち着いた雰囲気で、それでいてどこか悲しい空気が漂っていました。それにしても生命に...
おばが亡くなった日に受け継いだ「ぬか床」。世話をするうちに「ぬか床」からは人が現れた。すでにその人は死んでいるはずなのに。「ぬか床」を元の場所である沼地に返すため島へと出掛ける。梨木さんらしい独特の落ち着いた雰囲気で、それでいてどこか悲しい空気が漂っていました。それにしても生命に対する知識と考察の深さには驚かされました。自然や生命を題材にここまで深く書ける作家さんはほかに知らないです。自分自身が何か大きなものの一部であるような感覚を受ける、そんな作品。
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はじまりは、「ぬかどこ」だった。先祖伝来のぬか床が、うめくのだ?「ぬかどこ」に由来する奇妙な出来事に導かれ、久美は故郷の島、森の沼地へと進み入る。そこで何が起きたのか。濃厚な緑の気息。厚い苔に覆われ寄生植物が繁茂する生命みなぎる森。久美が感じた命の秘密とは。光のように生まれ来る、...
はじまりは、「ぬかどこ」だった。先祖伝来のぬか床が、うめくのだ?「ぬかどこ」に由来する奇妙な出来事に導かれ、久美は故郷の島、森の沼地へと進み入る。そこで何が起きたのか。濃厚な緑の気息。厚い苔に覆われ寄生植物が繁茂する生命みなぎる森。久美が感じた命の秘密とは。光のように生まれ来る、すべての命に仕込まれた可能性への夢。連綿と続く命の繋がりを伝える長編小説。
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色々どうかと思うところが少なからずあるけれど、読後感はそれ程悪くない。 が、どうかと思うところをとりあえずそのままにして読み続けるという我慢を補って余りある読後感ではなかった。
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不思議な話。とりあえず前半はとてもお漬物が食べたくなるww 最後の方はなんかよく分らなくなってしまった…理解力不足(^_^;) 今度読むときはもうちょっとじっくり…。
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梨木さんの作品の中で一番苦手意識ができた本。 ぬかとことか芸術家たちが出てくるから 「からくりからくさ」に似たものがあるのかな?と思ったら そうでもなかった。 ちょびっと残念。
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梨木さんにしてはアンバランスな作品 ・妙にポップは文体ではじまり、途中からは 重たい文体になり、そのアンバランスさが違和感として残ります。 ・読み終わったあとに梨木さんの作品らしい、後味、納得感や救われた感が少ない、分りにくい作品です。 ・「からくりからくさ」と似ていて、話し言葉...
梨木さんにしてはアンバランスな作品 ・妙にポップは文体ではじまり、途中からは 重たい文体になり、そのアンバランスさが違和感として残ります。 ・読み終わったあとに梨木さんの作品らしい、後味、納得感や救われた感が少ない、分りにくい作品です。 ・「からくりからくさ」と似ていて、話し言葉が多く、そこが軽さをかもしだしています。 面白いところがないわけではないですが、少なくとも、 もう一度読みたいとは思わない作品でした。
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不思議なぬか床の話がアダムとイブにまで壮大になるとは・・・。前半の不思議な話の部分のほうが好きだったけど、最後まで面白く読めました。
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