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沼地のある森を抜けて の商品レビュー

3.6

179件のお客様レビュー

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    31

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2014/08/16

難しかった。 ぬか床から謎な人が出てくる前半はわりとサクサク読めたのだけど、後半話が壮大になり、難しかった。難しかったけれど、読みやすかった。 時子おばさんの日記や安世さんの手記など、謎がどんどんと解けていく感じは爽快。 何代にもわたって受け継がれてきた不思議なぬか床。また別の形...

難しかった。 ぬか床から謎な人が出てくる前半はわりとサクサク読めたのだけど、後半話が壮大になり、難しかった。難しかったけれど、読みやすかった。 時子おばさんの日記や安世さんの手記など、謎がどんどんと解けていく感じは爽快。 何代にもわたって受け継がれてきた不思議なぬか床。また別の形でどこかで再生しそうなそんな感じをうけた。 難しいけど、読むのをやめれない。そんなお話?

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2014/05/23

久々…でもないけと梨木さん読んだ! からくりからくさ、とか裏庭と通じるものがある話でした。 それと風の谷のナウシカのこともちろっと頭をよぎった。あの粘菌たちのこと。さみしいから、こわいから、他を融合?合体?しようとする。大きくなろうとする。変化しようとする。 ものごとには始まる...

久々…でもないけと梨木さん読んだ! からくりからくさ、とか裏庭と通じるものがある話でした。 それと風の谷のナウシカのこともちろっと頭をよぎった。あの粘菌たちのこと。さみしいから、こわいから、他を融合?合体?しようとする。大きくなろうとする。変化しようとする。 ものごとには始まる場所があってそれが終わる場所でもあって、常に変化してて、なるほどって思うけどやっぱり難しい。

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2014/04/28

ちょっとわかりにくくてあまりサクサクは読めなかった。後半は少し読むスピードも上がったけどまた読みたいとは思わなかった。 ぬか漬けが食べたくなった。

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2014/04/21

 初めてこの人の作品を読む。おどろく程すんなりと入ってきた。ここ数年、ずっと考えてきたこととリンクして、登場人物たちに共感を覚える。人々(人外も含む)の交流がとても丁寧に描かれていて愛おしい。生物学、哲学、神話や伝説、ファンタジーにSF、あらゆる要素がぎゅっと詰め込まれ、それぞれ...

 初めてこの人の作品を読む。おどろく程すんなりと入ってきた。ここ数年、ずっと考えてきたこととリンクして、登場人物たちに共感を覚える。人々(人外も含む)の交流がとても丁寧に描かれていて愛おしい。生物学、哲学、神話や伝説、ファンタジーにSF、あらゆる要素がぎゅっと詰め込まれ、それぞれがつながっている。ぐいぐいと引っぱられ、まるで最後の打ち上げ花火があがった後に感じる圧巻と充足感、心地よい寂しさに、読了後しばらくこちらに戻って来れなくなった。でも思うに、この話に入り込めたのは、自分が今に至るまでの色々があったからで、数年前の自分が読んでいたらまた違った感想を持ったかもしれない。  何度も読み返したくなる宝物のような作品。

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2014/03/19

著者の個性的な死生観を表現するには、これくらい大胆な展開を用いなければ叶わないことが知れてくる。命の源とは、繁殖とは、自己とは。

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2014/03/06

糠床から始まるファンタジー。 合間に入ってくる異世界(?)の物語も 面白かったです。 全部読み終わって現実と異世界が結びついた。

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2014/02/08

難しい! でも梨木さんの本は好きだからこの物語にある生命の連続のメッセージも読み取れる日が来ると願って、また再読したい。 主な物語と並行していた、個のない僕らの物語はなんだったんだろう。細胞のなかの話なのかなー?って思ってみたり。

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2014/01/15

ぬか床の怪異から物語がこんな風に転んでいくとは。菌の話だけでも、その多様さが興味深かったけれど、さらに、男性性・女性性のこと、生命の源泉とつながり、深いなぁ。深すぎて少し、あっぷあっぷ。少し時間を空けて、もう一度、この深みに入ってみよう。

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2013/12/21

2013/12/21 再読 性別とは何か。自分と他者との個体差とは何か(自分探しということではなく、相対ではなくオリジナルといえる根拠)。そういったことに対しての細胞とか酵母とか、限りなくミクロな世界からのアプローチなのかなと思った。 同じ著者の他の小説だとストーリーの根底にあ...

2013/12/21 再読 性別とは何か。自分と他者との個体差とは何か(自分探しということではなく、相対ではなくオリジナルといえる根拠)。そういったことに対しての細胞とか酵母とか、限りなくミクロな世界からのアプローチなのかなと思った。 同じ著者の他の小説だとストーリーの根底にあるものが、ダイレクトに面にでている印象だ。小説だけれど、エッセイを読んだ時に近い後味というか。 前半のぬか床から湧いてくる人たちや系譜を辿る話はこの作家さんらしいと感じた。 挿入されている「かつて風に靡く白銀の草原があったシマの話」はどうとらえるべきか、自分で自分の腑に落ちる結論がでず、誰かと話したいと思った。

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2013/12/16

こんな小説も書けるんだとびっくり。 通俗的なこと、科学的なこと、哲学的なこと、宗教的なこと、色々な要素が見事につまって、でもバラバラにではなく一つの方向へ結実している稀有な本。菌類がすごく気になってきた。 循環と更新、生と死といったテーマは作品が違っても通奏低音のように流れていて...

こんな小説も書けるんだとびっくり。 通俗的なこと、科学的なこと、哲学的なこと、宗教的なこと、色々な要素が見事につまって、でもバラバラにではなく一つの方向へ結実している稀有な本。菌類がすごく気になってきた。 循環と更新、生と死といったテーマは作品が違っても通奏低音のように流れていて、この著者の作品を短期間のうちに読んでるからこそ感じられるものだなぁと思った。集中して一人の作家を掘り下げていくのも、やはり面白い。

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