螺鈿迷宮(上) の商品レビュー
碧翠院桜宮病院は終末医療の最先端として活動している.麻雀の負けでこの病院の闇の部分を探ることになった天馬大吉.大吉はあっという間に患者になってしまい、どじな看護師の姫宮から多くの傷を負わされる.対抗施設として東城大学医学部附属病院があり、そこの皮膚科の医者として白鳥が桜宮病院に潜...
碧翠院桜宮病院は終末医療の最先端として活動している.麻雀の負けでこの病院の闇の部分を探ることになった天馬大吉.大吉はあっという間に患者になってしまい、どじな看護師の姫宮から多くの傷を負わされる.対抗施設として東城大学医学部附属病院があり、そこの皮膚科の医者として白鳥が桜宮病院に潜入する.様々な人物が登場するが、桜宮病院の巖雄院長の存在感が大きい.事件の発端となった立花善次と大吉の接点が最後で明らかになるが、善次の生い立ちも複雑だ.
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東城大学の劣等性が碧翠院桜宮病院へ潜入することになった。碧翠院病院は終末医療の最先端病院ということであったが、不審な死がいくつも続き、本当に病死なのか?それとも...
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舞台は碧翠院桜宮病院。 主人公は東城大学の落ちこぼれ医学生・天馬大吉。 任務内容は桜宮病院の闇を探れ。 何かが怪しい。 どこかが不穏。 役者は揃ったようで、下巻へ続く。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
相変わらずテンポがいいなぁw というか、主人公の一人称で語り口がいいのに、記事がことごとくボツにされるってどういう設定なんだろうか。もう少し地の文にドストエフスキーとか出てきてもいいんじゃなかろうか。 それとも考えてることはまっとうなのに、文章にするときに格好つけてしまって下手を打っているタイプなのか。そうかもしれないね。 姫宮が恐ろしすぎる。こえー。
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海堂尊さんの医療ミステリーです。 私は田口・白鳥シリーズが好きなんですが、このシリーズとちょっと関連しているということだったので読み始めてみました。 私はチームバチスタ→ジェネラルルージュ→ナイチンゲールとこのシリーズを読んでるので、ジェネラルルージュに出てきた姫宮さんが出てきて...
海堂尊さんの医療ミステリーです。 私は田口・白鳥シリーズが好きなんですが、このシリーズとちょっと関連しているということだったので読み始めてみました。 私はチームバチスタ→ジェネラルルージュ→ナイチンゲールとこのシリーズを読んでるので、ジェネラルルージュに出てきた姫宮さんが出てきてちょっと嬉しくなりました。 白鳥さんが登場するっていうのには驚いたけど、好きなのでやっぱり嬉しいですね。 田口先生が出てこないは物足りない気がします。(名前は出てきたけど) 内容はちょっと難しかったです。 まず碧翠院桜宮病院がどんな感じなのかいまいちイメージがわきません。 連携してるとかお寺とか末期患者はどっちとかでんでん虫の形とか、どんな感じなんでしょう? 今まで読んだ海堂さんの本は、映像を先に見てから本を読むことが多かったので小説だけだとなかなかイメージできないですね。 ただでさえ内容が難しいので映像化してほしいです。 終末期医療に関しては、すみれさんの考え方に賛成です。 末期だからって寝てるだけで看病もされるがままっていうのよりもできることはやった方がいい気がします。 実際にそれで余命が長くなった事例もあるようで、会社までって考えるとやりすぎな気もするけど、終末期医療の在り方としてはありなんじゃないかなって思いました。 面白いけど難しかったから、下巻は内容がもっとすんなり入ってくれるといいな…。
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桜宮にあるでんでん虫の形をした病院の話です。 古くからある病院の謎、読んでいくうちにその世界にはまってしまいました。
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☆☆☆$$やはり最上級に面白い。一気に読んでしまった。$$ストーリー、キャラクター、テーマ全てが秀逸。$$森博嗣に次ぐ、好きな作家。
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桜宮サーがのひとつである。毎度何にかしらの医療のあり方と今の医療制度、ルールの話が出てくる。問題点をミステリーを読んでいる間に知ることとなる。螺鈿迷宮は、終末期の医療について語られている。桜宮病院では終末期患者も何かしらの役割があり、病人ではなくスタッフとして働いている。終末期の...
桜宮サーがのひとつである。毎度何にかしらの医療のあり方と今の医療制度、ルールの話が出てくる。問題点をミステリーを読んでいる間に知ることとなる。螺鈿迷宮は、終末期の医療について語られている。桜宮病院では終末期患者も何かしらの役割があり、病人ではなくスタッフとして働いている。終末期の患者も生きている。ということは十分わかっている。治療に専念してもらいたい、守ってあげたいと考えるのは、健康に生きている人たちの、差別と偏見であるという話に、頭を殴られるほどの衝撃を受けた。自分だったら、そのときどうしてほしいか?病人として大事に扱ってほしいか、通常道理の生活をして死んでゆきたいか?自分は、後者ではないか?と。でも自分の親や夫が終末期の患者であったなら。治療に専念してほしいと考えてしまうということに気がついた。 そして、読むたびに小説の世界に引き込まれては、新たな医療問題を垣間見るのが楽しくなっている。。。作者の手に見事はまったのかもしれない。
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バチスタ、ナイチンゲール、ジェネラル・ルージュと読んできましたが、やっぱり面白いですね~今回は主人公が違い、バチスタシリーズの人物では姫宮と白鳥が大きく絡んでくるというちょっと独特の趣でしたが、文章の流れやストーリーは海堂節炸裂!オチは若干納得いきませんでしたが(笑)、それでもし...
バチスタ、ナイチンゲール、ジェネラル・ルージュと読んできましたが、やっぱり面白いですね~今回は主人公が違い、バチスタシリーズの人物では姫宮と白鳥が大きく絡んでくるというちょっと独特の趣でしたが、文章の流れやストーリーは海堂節炸裂!オチは若干納得いきませんでしたが(笑)、それでもしっかり楽しめました。ラストシーンに出てくる登場人物が、次に何を起こすのか、続編に期待ですね。ただ、あんなに薄いなら上下巻に分ける必要はないのでは?なんか出版社側の戦略なんですかね。
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命あるものはいつしか死を迎える。誰しも平等に死を迎えるのならば、その死に際しても平等に扱われなければならない。しかしながら、現実は個々人によって違う。なぜこのような違いが生じているのか?上巻では、本書で舞台となった病院を通じで、終末期医療とそこで迎える死についてメスをいれている。
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