螺鈿迷宮(上) の商品レビュー
ドラマが始まる前に読み終えようと思っていたのに、やはりドラマの第一話のほうが早かった。田口白鳥シリーズとは出版社が違っていたので、ドラマのストーリーが不思議に思えたが、どう収拾するのだろう。ハコも今のところ出てきていないし。小説を読み終える前に続編映画のポスターを見てしまっていた...
ドラマが始まる前に読み終えようと思っていたのに、やはりドラマの第一話のほうが早かった。田口白鳥シリーズとは出版社が違っていたので、ドラマのストーリーが不思議に思えたが、どう収拾するのだろう。ハコも今のところ出てきていないし。小説を読み終える前に続編映画のポスターを見てしまっていたので、一族についてもフライングで察しがついてしまっていた。小説は小説、ドラマはドラマ。個性がないとやっていけないし、同じような内容の別の作品と思えばいいのだろう。ドラマと並行して読み進めていたのでなかなか小説のみの感想というものが出てこないのが残念である。
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ドラマが始まったので原作チェック。ドラマはあの白鳥グッチーコンビがメインだけど、こちらは東城大学の落ちこぼれ学生の天馬大吉視点で描かれています。 ドラマでは白鳥たちの掛け合いが面白くて見ものですよね。同じく天馬の心の声のツッコミもめちゃくちゃ笑えてツボです。 でも、ストーリー自体...
ドラマが始まったので原作チェック。ドラマはあの白鳥グッチーコンビがメインだけど、こちらは東城大学の落ちこぼれ学生の天馬大吉視点で描かれています。 ドラマでは白鳥たちの掛け合いが面白くて見ものですよね。同じく天馬の心の声のツッコミもめちゃくちゃ笑えてツボです。 でも、ストーリー自体は終末医療と碧翠院桜宮病院の闇の部分にせまるシリアスで、重苦しいミステリーです。 宝島社から出ているバチスタシリーズとは出版社を超えてリンクしているので、既読してからでないと全体像がつかめないかも。スピンオフというよりは続編的です。うわさの姫宮が登場していて、想像以上にインパクトありました。 患者の人間らしい最期に力を注ぐ画期的な終末医療で、地元の人々の厚い信頼を得ている碧翠院桜宮病院。そこへ幼馴染みで新聞記者の葉子の策略でまんまと潜入させられてしまった天馬。 そこで天馬はこの病院に潜むたくさんの謎に遭遇します。消えた男の行方や、患者の死、そして桜宮の人々。 合理的でシステム化されている上に、末期患者を「必要とされる人」として扱う理想郷の裏に隠された秘密に震撼とさせられます。 医療は一面だけでは語れない部分がありますね。善悪の判断がつくづく難しいです。 白鳥と姫宮がいい味出していて、暗いだけじゃないのがいいです。
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海堂尊さん「螺鈿迷宮」上巻、読了。バチスタから1年半後、東城大学の落ちこぼれ医学生「天馬大吉」は幼なじみの記者「別宮葉子」から奇妙な依頼を受ける。「碧翠院(へきすいいん)桜宮病院に潜入してほしい」終末医療の先端施設での調査とは。。いつもの田口、白鳥シリーズと思いきや、初めての天馬...
海堂尊さん「螺鈿迷宮」上巻、読了。バチスタから1年半後、東城大学の落ちこぼれ医学生「天馬大吉」は幼なじみの記者「別宮葉子」から奇妙な依頼を受ける。「碧翠院(へきすいいん)桜宮病院に潜入してほしい」終末医療の先端施設での調査とは。。いつもの田口、白鳥シリーズと思いきや、初めての天馬さんのお話。ただ、記者の別宮さんは他の作品でも登場していたので、感情移入出来て良かった。上巻はやっと、碧翠院のメンバー紹介が終わったばかり。果たして、謎の女性と螺鈿迷宮の関係とは?下巻に突入します。
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バチスタよりも現実の医療制度批判を色濃く練りこんだ作品。今回も中だるみ傾向があったが話のつかみと結末、オチは引き込まれ、上手いと思った。バチスタシリーズ風タイトルでも良かった気がする。看護師や女医好きの人にもオススメw
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上巻を読み終わったけど、まだ事件らしい事件が起きていません。 男性一人の失踪は起きているけど、男のことで心配している人の様子は、ほんのなおざりにしか出て来ないし、「そういえば行方不明の人もいたっけ」くらいにしか扱われていません。 半分読んでも事件がなんなのか分からないミステリーっ...
上巻を読み終わったけど、まだ事件らしい事件が起きていません。 男性一人の失踪は起きているけど、男のことで心配している人の様子は、ほんのなおざりにしか出て来ないし、「そういえば行方不明の人もいたっけ」くらいにしか扱われていません。 半分読んでも事件がなんなのか分からないミステリーって、初めてです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
新しくきた皮膚科の白鳥先生って、あの白鳥さん? そういえば、看護師の姫宮さんは彼の部下の… と途中で ようやく気付きました(笑) しかし、姫宮さんはすごい!! 今作品の主人公の天馬くんはラッキーなのかアンラッキーなのか、骨折&熱傷が無事に治るのか、下巻を楽しみに読むことにします^^
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《あらすじ》 天涯孤独の天馬大吉はそのおめでたい名前に反して 【アンラッキー・トルネード】を自負するほどの不運な人生を歩んできた。 医大に入ったはいいものの雀荘に入り浸る自堕落な生活。 幼馴染の別宮に依頼され、桜宮病院への潜入捜査を開始したが、 そこは常識から切り取られた異質な...
《あらすじ》 天涯孤独の天馬大吉はそのおめでたい名前に反して 【アンラッキー・トルネード】を自負するほどの不運な人生を歩んできた。 医大に入ったはいいものの雀荘に入り浸る自堕落な生活。 幼馴染の別宮に依頼され、桜宮病院への潜入捜査を開始したが、 そこは常識から切り取られた異質な空間だった。 光と闇を司る双子、ドジっ子看護師、銀獅子の病院長、 そして、めちゃくちゃ怪しい皮膚科医。 ふりまわされっぱなしの天馬はこの病院で生き延びることができるのか。 《感想》 バチスタスキャンダルから1年 今回の舞台は東城大学病院ではなく、その下請けに近い役割の 碧翠院桜宮病院です 病院全体を得体の知れない終末感が覆っていますが、 患者の終末(死)を管理するための医療をメインに行っている 病院らしくない病院なので、当たり前といえます 最初はボランティアとして潜入する予定だった天馬は、 【失敗(ミス)・ドミノ】の姫宮看護師にぎったんぎったんにされ 入院するはめになり、患者(=碧翠院社員)に。 スパイとしては好都合となりますが、姫宮がこわくてしょうがない。 彼女にうっかり熱湯をぶちまけられた天馬は 東城医大からやってきた皮膚科医、白鳥に診療してもらいますが、 なぜか医学マニュアル本を片手にがさつな治療をしてくるので なんだか不安でしょうがない。が、処置と討論の腕は確かです そこで過ごしていくうちに天馬は、患者が異常なスピードで亡くなり、 火葬されていくことに気づいて、闇に踏み込む決意を固めます
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
落ちこぼれ医大生の天馬は、幼馴染の新聞記者葉子に丸め込まれて碧翠院桜宮病院に潜入取材を行うことになる。 潜入した天馬が目にしたものは、風変りな院長に、零細の病院経営を成立させようとする美人姉妹、そして不自然なまでに相次ぐ入院患者の死…。 「ジェネラル・ルージュの凱旋」を読み終わった勢いそのままに「イノセント・ゲリラの祝祭」を読み始めたのだが、どうやら時系列としてはこの「螺鈿迷宮」を先に読んだ方がいいらしいということがわかり急きょこちらを読み進めることにした。 この作品は厳密には「バチスタシリーズ」ではないはずなのだが、「バチスタシリーズ」と補完関係にあるのでどちらかを読んでないと十分に世界観が見えてこない。マニアにはこういうリンクはウケが良いけれど、初心者には若干不親切かもしれない。 そして本編だが、バチスタシリーズが主に病院のシステムや医療産業・医療行政の在り方に対して批判をぶつけるのに対し、この「螺鈿迷宮」はそれらに加えて「医療とは何か」という根源的な問題にも言及する。 「死に時」を決めるのは医師であるべきか患者本人であるべきか、チューブにくくりつけてでも延命はさせるべきか、膨大な「死」を暴いて(時には冒涜すらして)初めて成立する医学という学問。答えは無いが、医療に携わる人たちにはこういう意識は常に持っておいて欲しいと一般人の私は思う。 しかし「螺鈿迷宮」や「ナイチンゲールの沈黙」といった桜宮病院関係者を描いた作品は執筆経緯に紆余曲折があるためか、作品の最初の方と最後の方でキャラの人格が変わってしまっている。小夜もそうだったけれど、巌雄先生も最初と最後では結構キャラが違っていたという印象を受けた。 そして、「ジェネラル・ルージュ」の時に半ばあきらめてはいたが、姫宮のキャラ造詣はさすがにやりすぎで、ここまでドジじゃなくていいよ…と思ってしまった。 反対に、言い意味で唸ったのは、バチスタシリーズでは食えないながらも最後は頼れる上司として登場する高階院長がこの作品では明確に悪役(悪役というのが言い過ぎだとしたら、諸悪の根源)と設定されている点。こういう、視点を変えることで初めてみえてくる一面は興味深い。 最後はちょっと衝撃だった。逃げた「女」(と「ジェネラル・ルージュ」の速水先生)を追いかけるためにも、早く極北シリーズにも手を伸ばさなくては。
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読み始めたタイミングが良くなかったんだな、と。 血縁者が亡くなられた直後は、精神的に辛いかも。 テーマは終末期医療。特徴的なキャラがこれでもか、とあふれでてくる。 その中で起きる出来事は、全編通して重く、厳しい。 主人公のラッキーなんだかアンラッキーなんだか分からないすごさと ...
読み始めたタイミングが良くなかったんだな、と。 血縁者が亡くなられた直後は、精神的に辛いかも。 テーマは終末期医療。特徴的なキャラがこれでもか、とあふれでてくる。 その中で起きる出来事は、全編通して重く、厳しい。 主人公のラッキーなんだかアンラッキーなんだか分からないすごさと 白鳥のキャラの可笑しさが、話を少しだけ軽くするのが幸い。
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天馬のアンラッキートルネードぶりや、姫宮のプリンセスターミネーターぶりがくどいぐらい畳み掛けられるのにやや辟易しながらも、後半には白鳥も登場し、話はそれぞれの陣営の思惑を含ませながら否が応でも盛り上がる。それにしても、いつにもまして大仰な言い回しとあり得ないぐらいの設定は、ちょっ...
天馬のアンラッキートルネードぶりや、姫宮のプリンセスターミネーターぶりがくどいぐらい畳み掛けられるのにやや辟易しながらも、後半には白鳥も登場し、話はそれぞれの陣営の思惑を含ませながら否が応でも盛り上がる。それにしても、いつにもまして大仰な言い回しとあり得ないぐらいの設定は、ちょっと過剰過ぎるのではと思ってしまう。
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