ファミリーポートレイト の商品レビュー
お話そのものよりも、プルトンの娘のお話が好みでとても印象に残った。第一章と第二章では物語の感じが全然違ったけれど、どちらにも良い個性があって飽きることなく楽しめた。後半のマコがコマコの中にいる描写はよかったな。あと終わり方。光が一筋差してきたような、そんな終わり方でとてもすっきり...
お話そのものよりも、プルトンの娘のお話が好みでとても印象に残った。第一章と第二章では物語の感じが全然違ったけれど、どちらにも良い個性があって飽きることなく楽しめた。後半のマコがコマコの中にいる描写はよかったな。あと終わり方。光が一筋差してきたような、そんな終わり方でとてもすっきりした読後感でした。
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ファミリーポートレイト。家族写真。 母、マコ、娘、駒子の 30年にわたる、精神の繋がりが 苦しくて、逃げながら生活する前半は 読むのが辛いけど読みたくて、 駒子に明るい未来や平凡な家庭を押し付ける気はないけど、 幸せにはなってほしいから、ラストはよかった。
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ハードカバーの小説を読んだのは本当に久々。 激動の人生が綴られていて、どこまでいってどこで終わるのかが気になった。
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★2009年3月4日 23冊目読了『ファミリーポートレイト』桜庭一樹著 評価A 独特の作風は健在ですね。しかし、主人公の母親に対する思い入れはとうとう理解できず。しかし、現代人の抱える孤独と寂寥感は見事に表現されていて作者の筆の力を感じる。また、作家業のはちゃめちゃな裏舞台もそれ...
★2009年3月4日 23冊目読了『ファミリーポートレイト』桜庭一樹著 評価A 独特の作風は健在ですね。しかし、主人公の母親に対する思い入れはとうとう理解できず。しかし、現代人の抱える孤独と寂寥感は見事に表現されていて作者の筆の力を感じる。また、作家業のはちゃめちゃな裏舞台もそれとなく、しかしはっきりと自虐的に書かれていて興味深いものでした。新刊本で買ってきましたが、それだけの価値はあるのではないでしょうか?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【あらすじ】 若くて美しい母親と喋ることのできない小さな娘。たった二人の逃避行。 あたしはママを守り、ママはあたしを支配する。 最初の記憶は五歳のとき。公営住宅の庭を眺めていたあたしにママが言った。「逃げるわよ」。母の名前はマコ、娘の名前はコマコ。老人ばかりが暮らす城塞都市や奇妙な風習の残る温泉街。逃亡生活の中でコマコは言葉を覚え、物語を知った。そして二人はいつまでも一緒だと信じていた。母娘の逃避行、その結末は。 【感想】
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半日で読破。 母娘の確執的な話はつかれるなぁ 桜庭さんの世界は想像を絶するぶっ飛んだ世界で庶民には体力勝負の内容です。
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読んだのはもう3年以上前なのに、最後のフレーズが未だに頭から離れないくらい印象深い小説です。それはきっと、長編の一代記をずっと追ってきた読者だからこそ理解できる生きる重み。暗い底から見上げた空は、こんなにもまぶしかったのか、と気づかされる物語。
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15/08/15 ・「駒子、あんたはわたしとずっといっしょよ」 もちろんよ、ママ。 この世の終わりの日まで、いっしょよ。呪いのように。親子だもの。(P59) 読み始めて「八日目の蝉」みたいな話かなと思ってたら、ずるずるなんかまとまりのない話になってきて、終わりは見えてるのに終わ...
15/08/15 ・「駒子、あんたはわたしとずっといっしょよ」 もちろんよ、ママ。 この世の終わりの日まで、いっしょよ。呪いのように。親子だもの。(P59) 読み始めて「八日目の蝉」みたいな話かなと思ってたら、ずるずるなんかまとまりのない話になってきて、終わりは見えてるのに終わらないていう。第二部は丸々いらない感。 ・あなたのママが、あなたを愛せなかったのなら、あたしがそのぶん愛してあげる。誰にもできないぐらい深く。献身的に。不安が一切なくなって、人生に完全に満足できるようになるまで。いくらだって。いくらだってよ。それでもだめなら、時が過ぎて取りかえしつかないのなら、できればもう一度だけ、この世に生まれておいで。あたしの娘になって生まれなおしておいで。その寂しい人生を、最初の瞬間からやりなおせばいい。(P152-153)
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若く美しい母に囚われ続ける主人公 主人公の奇怪な人生を一人称でなぞって行く。 全編に渡り主人公と切っても切れない母の存在と数多の本たち。 本の虫にはどこか共感できる一文があるかもしれない。 ギュンギュンしてる。
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とにかく長かった。 そして、とても疲れた。。 母親マコの歪んだ愛情に必死に応えようとするコマコ、、こういう話はすごく苦手。 読んでて気分悪くなったけど、第一部はなんとか読み進めることができた。 でも第二部の駒子の話になってからは、気持ちも分からないし共感できないし、、私には読む意...
とにかく長かった。 そして、とても疲れた。。 母親マコの歪んだ愛情に必死に応えようとするコマコ、、こういう話はすごく苦手。 読んでて気分悪くなったけど、第一部はなんとか読み進めることができた。 でも第二部の駒子の話になってからは、気持ちも分からないし共感できないし、、私には読む意味ないかも、、と思いながらがんばって最後まで辿り着く。 どう終わらせるつもりか想像できなかったので、きっと駒子はラストで死ぬんだろうなーっとなんとなく思っていたけど、ラストだけはストンと収まった感があったので★★にしました。
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