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わが家の母はビョーキです コミックエッセイ の商品レビュー

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63件のお客様レビュー

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2011/03/01

西日本新聞2011.02.27朝刊。 《漫画家の中村ユキさんが、自身の母親が統合失調症を患った経験を通じ、「治療には周囲の理解と支援が必要」と訴えた。》

Posted byブクログ

2011/02/19

母が精神科に通いはじめたとき、私はまだ4歳だった ―。それでも好きな母親と、泣いて笑って生きてきた。31年間の想いが詰まった感動のコミックエッセイ。 (「BOOK」データベースより) コミカルなタッチで描かれている漫画だが、中身は凄惨である。 両親に反対されて結婚した著者の母...

母が精神科に通いはじめたとき、私はまだ4歳だった ―。それでも好きな母親と、泣いて笑って生きてきた。31年間の想いが詰まった感動のコミックエッセイ。 (「BOOK」データベースより) コミカルなタッチで描かれている漫画だが、中身は凄惨である。 両親に反対されて結婚した著者の母。だが夫(著者の父)はギャンブル狂いで、姑は育児にも協力してくれない。その上、息子がギャンブルに走るのは嫁が悪いせいだと責めたりする。周りに相談できる人もいないまま、著者の母の精神は壊れていく・・・。その母が精神科に通い始めたとき、著者はまだ4歳だったそうだ。 「死ね」との幻聴が聞こえたとき、つい娘に「死にたい・・・。」と泣きついてしまった母。それを見た幼い著者は、「生きているだけでいい。ご飯のしたくも何もかも私がやるから、お母さん、生きていて」と泣きながら訴えた。 母がそう言う行動をとるのが何故なのか、それがわかったのはかなり後になってから。それまでは訳もわからず、とても不安で怖い思いをしただろう。 「統合失調症」。昔は「精神分裂病」と呼ばれていた。 もう10年くらい経っただろうか。以前、私の家族が幻聴・幻覚に襲われた時期がある。それを目の前にしたとき、見ている私の方が怖くなった。自分には聞こえない声が、彼女には聞こえている。本当に彼女は、私の知っている彼女なのだろうか。いや、傷ついているだけだろう。今は彼女を受け入れるしかないと、そう思ってできるだけ守ろうとした。彼女の近くにナイフや包丁があると怖くなった。そんな彼女も、実家での緩やかな生活の中で、状態は良くなっていった。 私が彼女を受け入れることが出来たのは、私にまだそれだけの許容量があったからだ。大人になっていたからだ。まだ幼い時期から母の奇異な行動の理由を理解できないまま一緒に暮らしてきた著者にはどれだけの精神的負担があっただろう。病気だと知って、薬で治せると知って、どれだけ安心しただろう。 31年間。長い期間だ。「娘と母」vs「統合失調症」。壮絶な戦いだ。 もちろん、統合失調症の患者の方すべてが、同じような症状を示すわけではないだろう。だが、少し理解を深めるための参考書にはなると思う。コミックなので、非常に読みやすく、想いがストレートに伝わってくるような一冊だ。

Posted byブクログ

2011/01/13

著者の中村さんから直購入、サインをいただく。 仕事柄、グットくる内容。 衝撃的でかつ繊細に統合失調症がナマナマしく表現されていた。

Posted byブクログ

2011/01/01

ブクログには、漫画のレビューは載せまいと思ってきた。「文章(小説・エッセイ・実用書・児童書etc...)を読む」という自分の原点に立ち返るキッカケを、ブクログに求めたからだ。 けれど私のもう一つの原点は、「精神的な病」でもあると私は思っている。 そして、そのもう一つの原点にものす...

ブクログには、漫画のレビューは載せまいと思ってきた。「文章(小説・エッセイ・実用書・児童書etc...)を読む」という自分の原点に立ち返るキッカケを、ブクログに求めたからだ。 けれど私のもう一つの原点は、「精神的な病」でもあると私は思っている。 そして、そのもう一つの原点にものすごく立ち返らされたのがこの漫画だった。 これはレビューを書くしかないな、と思わされた。 私は今はもう二十代後半だが、中学一・二年生ころ(十三歳くらい?)から非常に精神的に安定しない状態となり、その頃は親に精神科病院に行かせてもらえなかったので病名もつかなかった。 が、恐らく境界性人格障害であったろうと思う。 その後現在の恋人との出会いで境界性人格障害自体は快復していったように思うが、同時に欝症状が現れかなり深い自傷行為をするようになっていった。 内緒で精神科に通いだし「うつ病」の診断をされた(その後色々な精神科でいろいろな診断を下されることになる)のが大学四年頃、家族の理解を得たのが内定をもらってすぐ辞めたころ、その後病院を変え、最低限のことしか出来なくなりながらも投薬治療とカウンセリングを平行して今数年目で、ようやく自分でも快復してきたと実感している。 とはいえ、なんだかんだで人生の約半分を精神的な病と共に歩んできた。 そして先日、本屋で何気なく私はこの漫画を手に取った。 そして数ページ読んで、この漫画と二巻目を迷わずレジまで持って行った。普段千円以上の本を買うのにはとてつもなく慎重になる私が、二冊も一気に買ったのだ(ケチ!)。 この漫画は、私とは病名こそ違えど同じ「脳の病気」である統合失調症を扱っている。しかも百人に一人、クラスで言えばだいたい三クラスに一人は発症することになる。 そして、内容はとてつもなくリアル。また、統合失調症でない精神病者にとってもものすごく勉強になることが書かれている。 病名は違えど同じ脳の病気、行動や事象が似ることがある。例えば薬を飲む心構え、自傷行為、OD。もちろん周りの人の苦労。そして、快復に向かう道のり…。 私の症状を十年以上ずーっと隣で見守ってきてくれた彼は、はじめは「こんな気分が下がりそうな漫画、やめなよ」とちょっと反対していた。けれど私が読み終わってから少し読ませると、援助者としての記憶が蘇ったのか色々な思いを口にしてくれた。 ネタばれはあまりしたくない。なぜなら、この漫画を買う人が少なくなってしまいそうだから。 百人に一人の発病率はガンと同じだそうだ。そしてガンと同じで、統合失調症も早期治療が早期快復の要なのだ。 明日、私がなるかもしれない。彼がなるかもしれない。親が、友人が、…その前にこの本を読んでいれば、対応も色々変わってくるだろう。 ちなみに、最後は今流行の欝エンドではなく、色々なことを考えさせられるけれど幸せな締めくくりだ。 文句を言いたいのなら、恐らく出版社側の意向で書き直されたと邪推したくなるタイトル。「わが家の母はビョーキです」じゃなんの病気か分からない。作者は「ビョーキ」のところに「トーシツ」と入れたかったのではないか…。

Posted byブクログ

2010/09/12

涙が止まらなかった。ネガティブな涙ではなく、感激の涙。 対応の仕方は、日常の人との関わりにも同じことが言えるんだと思う。 ものすごく自分の心が狭く、自己中心的だと思わされた。

Posted byブクログ

2010/09/06

“当事者”ではなく、“第三者(家族)”の視点から統合失調症について描かれた本作。所々で自身の過去を振り返ってしまう場面も多くあり、苦しかったが、“家族”が“当事者”をどう見ているのか、が、とてもよくわかった(一例にすぎないのであるが)。 【追記】 現在も病識があり、通院をしてい...

“当事者”ではなく、“第三者(家族)”の視点から統合失調症について描かれた本作。所々で自身の過去を振り返ってしまう場面も多くあり、苦しかったが、“家族”が“当事者”をどう見ているのか、が、とてもよくわかった(一例にすぎないのであるが)。 【追記】 現在も病識があり、通院をしている当事者の方にとっては、フラッシュバックなどの影響が多く出る可能性が高い(私がそうであった)。 読む際には、「果たしてこれは自分に必要な著書なのか」を充分に吟味してから手に取ったほうが吉。

Posted byブクログ

2010/06/13

読んでるだけでビョーキになりそう。 きちがいのことを キ○ガイって表記しているアタリが  違和感ありました。 キチガイって自主規制対象ですが、  著者が統合失調症が恥ずかしいと思っていたことと同様 キチガイって恥ずかしいんでしょうね。 蔑称や差別的な意味も多分に含まれて...

読んでるだけでビョーキになりそう。 きちがいのことを キ○ガイって表記しているアタリが  違和感ありました。 キチガイって自主規制対象ですが、  著者が統合失調症が恥ずかしいと思っていたことと同様 キチガイって恥ずかしいんでしょうね。 蔑称や差別的な意味も多分に含まれていますから。

Posted byブクログ

2010/04/23

本屋で立ち読み(^^;) 今でこそ『統合失調症』なんて、もっともらしい病名だけど、2002年までは恐ろしい響きの病名。←なんか書くのも気が滅入る 現代では脳の病気とされていても、精神科カテゴリー故、この病気について語るのは勇気がいると思います。 だからこそ、このテーマを描いた...

本屋で立ち読み(^^;) 今でこそ『統合失調症』なんて、もっともらしい病名だけど、2002年までは恐ろしい響きの病名。←なんか書くのも気が滅入る 現代では脳の病気とされていても、精神科カテゴリー故、この病気について語るのは勇気がいると思います。 だからこそ、このテーマを描いた中村さんはスゴイです。 大変な子ども時代、治療と向き合う今…… 読んでいて涙が出そうになりました。 いや、自宅で読んでいたら号泣でしょう。

Posted byブクログ

2010/04/22

壮絶な! としか言えない体験記。統合失調症罹患率が100人に一人の割合だなんて知らなかった。自分の知ってる範囲では聞いたことない。(うつ病歴はけっこう聞くのに)それだけ人にも言いにくい病気ということか。勉強になった。

Posted byブクログ

2010/04/03

漫画で書いてあるので読みやすかった。 そして考えさせられる部分もありました。 人と人の繋がりや、支えは大事なんだなーと思った。

Posted byブクログ