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わが家の母はビョーキです コミックエッセイ の商品レビュー

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63件のお客様レビュー

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2017/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

統合失調症について興味があって読んだ本。統合失調症のことは「ブラックジャックによろしく」に掲載されている程度のことを知っている状態で読んだ。読んでいて適切な治療を長期間受けられなかった統合失調症の著者のエピソードは読んでいて怖いと思ったが、患者本人だけではなく患者の家族の病気に対する理解とサポートが大切だということがわかった。著者の母の統合失調症の症状の描写は映画の「エクソシスト」みたいだと思った。著者の親の事情を知っていて二つ返事で著者と結婚し、結婚を機に転職をした著者の夫は凄いと思った。そういうことが当たり前のようにできるのはカッコイイと思う。学校とかに置いておいて欲しい本だと思った。統合失調症の人が受けられる各種サポートのことが読んでいて参考になった。

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2017/09/28

借りたもの。 統合失調症の母を持つ著者の体験記。 知識不足から母の症状は「幽霊に憑りつかれている!?」と迷走したり…… 「地域生活支援センター」を通して、統合失調症が「脳の病気」であると聞き、安心する著者。 「統合失調症は治療可能(リハビリと薬物で症状を抑える)」であること、適...

借りたもの。 統合失調症の母を持つ著者の体験記。 知識不足から母の症状は「幽霊に憑りつかれている!?」と迷走したり…… 「地域生活支援センター」を通して、統合失調症が「脳の病気」であると聞き、安心する著者。 「統合失調症は治療可能(リハビリと薬物で症状を抑える)」であること、適切な処置、正しい知識を知ることが、当事者も家族も安心して暮らす第一歩である事を痛感する。 このコミックが出版されたのが2010年。 それ以前では、まだ統合失調症が正しく認識されていなかっただろうし、大変だったと思う。(精神病理の偏見、隠ぺい体質とか) しかし著者のお母様が統合失調症を発症したのはやはり、ストレスフルな環境――ギャンブル依存症の著者の父と子育てに非協力的な姑――が引き金だっただろう。 そこに見る、家庭環境が破綻した人々の負の連鎖。 そもそもギャンブル依存症の父親を嫁のせいにする姑(←そうなるように育てたのは姑)……姑の家の家庭環境も問題あったのだろう。 それを選んだのはお母様だが。(DV家庭だったらしい) 著者の父親は心配ではなく「俺への当てつけの芝居」というくらい、現実見えていない。 母親、統合失調症患者の「病識がない」ため、「何のために薬を飲んでいるかわからない」ので、自分で勝手に薬を飲むのをやめてしまうという。 異常行動だけでなく、当事者の心理状態を描いている。 更には主治医に病状を正確に伝えていなかったりと…… それは病気のせいで人間関係が破綻したり白い目で見られる経験をしてきたため「恥ずかしい」と考えていたためだった。

Posted byブクログ

2017/04/25

もう、最初から泣きっぱなしでした。 ユキさん、本当に頑張ってきたんだなぁ、 やさしい人なんだなぁという キモチでいっぱいです。 漫画家になって、こうして情報を知ってもらうことで救われる人も多いんだろうな。

Posted byブクログ

2016/11/06

統合失調症は名前の認知度は高いと思うが、実際にどういった原因で発症しどのような症状があらわれるのかは知られていないと思う。 自分も知らなかったので実体験を聞くのはすごく新鮮だった。本人も辛いだろうが小さな子供が喧嘩する親の仲裁をし、包丁を突きつけられ隠れて夜を過ごすなんて経験をし...

統合失調症は名前の認知度は高いと思うが、実際にどういった原因で発症しどのような症状があらわれるのかは知られていないと思う。 自分も知らなかったので実体験を聞くのはすごく新鮮だった。本人も辛いだろうが小さな子供が喧嘩する親の仲裁をし、包丁を突きつけられ隠れて夜を過ごすなんて経験をしなければならなかったこと。そして、親を残すことに心を痛めて死ぬことすら許されず、生きるのもつらい状況で毎日耐えていたのかと思うと本当に胸が苦しい。コミカルに描いているが作者の苦しみが窺いしれる。 センターの人や医者、そして配偶者など理解のある人に出会えて本当に良かった。 統合失調症に限らず病気を持った人のケアをしている人にこそ、救いの手が必要だ。

Posted byブクログ

2016/02/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

統合失調症はたしかに病識はないだろうけど、他の親類でも近所の人でもパート先の人でも、作者さんをもう少し助けてあげられたらと読んでいて思いました。 壮絶な記録だなと。 作者さんが、ストレスでどうかならないかも読んでいて心配でした。 病気のことが恥ずかしくて話せない、、ってお母様が言われるところがあるけど、ちょっとずつ踏み込みが足りないとここまで大変になるのは、伝えるべきだし、治療のこともしっかり描いてあるから良い本だと思います。 やっぱり、もうちょっと病気の知識を普及していかないといけないですよね

Posted byブクログ

2015/08/09

今まで、統合失調症の人に3人会ったことがある。 100人に1人は発症する、というデータが正しければ、この数は少なくない?

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2014/10/19

壮絶な話なのにさらっと読めるのはスゴイ。マンガで分かり易いので子供達にも読ませる。 ユキちゃんよく頑張ったなぁ。

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2014/09/18

うわぁ!ツラかったなぁユキちゃん。4歳の時 お母さんがトーシツ(統合失調症)を発症。以後延々地獄の日々。でもよくぞ生きててくれた!小さいユキちゃんを抱きしめて上げたい。そんな気持ち。

Posted byブクログ

2014/07/05

漫画だから面白おかしく描かれているが見えない苦悩は、ひしひしと伝わってくる。 やはり早期治療していればと悔やまれるでしょうが家族が得た宝は、とてつもなく大きい。 お婿さんであるタキさんのほのぼの系な性格が中村家に溶け込んでトーシツ幸せライフをおくっていることに気持ちが救われる。

Posted byブクログ

2014/04/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

林公一著「名作マンガで精神医学」で紹介されていて、とても興味を持ったので読みました。 決して軽い内容ではないのに、サクサク読め、うるうると来て辛いものもありましたが、3人生活になり徐々に生活が明るくなっていくところにはとても感動しました。 一番印象的だったのは、「母ちゃん」が母の日にニコッと笑ったくだり。 中村ユキさんのHPを拝見し、「母ちゃん」が昨年9月に永眠したことを知り、とてもショックを受けました。 母ちゃんがどのように生きたのか、家族がどのように支えたのか。続編の「家族の絆編」、そしてさらなる続編を最終回として執筆しているようなので、そちらも是非読ませていただきたく思います。 謹んで哀悼の意を表します。

Posted byブクログ