人生は愉快だ の商品レビュー
【積ん読その○】*ネタバレなし 読了しました。 ■なぜ手に取ったのか 棚貸の本屋に並んでいる本棚を眺めていたら店主が、 著者をおすすめ頂いたので手に取りました。 著者の作品は初めて読むので、何冊か並んでいる中から、 タイトルが面白そうなのと、パラパラめくると何やら面白うそうだ...
【積ん読その○】*ネタバレなし 読了しました。 ■なぜ手に取ったのか 棚貸の本屋に並んでいる本棚を眺めていたら店主が、 著者をおすすめ頂いたので手に取りました。 著者の作品は初めて読むので、何冊か並んでいる中から、 タイトルが面白そうなのと、パラパラめくると何やら面白うそうだったの で購入しました。 ■何が語られていたのか 著者は「哲学エッセイ」という文学のジャンルを開拓した方であり、 私は知りませんでしたが、かなり有名な方である。 「死」をテーマに、今を見つめるという視点で、哲学家、宗教家などの 発言、著書の一文をピックアップして著者なりの視点で語っている。 老子、ニーチェ、ソクラテス、ハイデガー、ユング、親鸞……。 彼らが語る「死」の一説を取り上げ、著者のエッセイストとして、 とても平易な内容で語り、そして「今」をどうとらえるかが書かれています。 そして、著書中盤では、読者からの「生」について問いを、著者が 人生相談を乗るという形、手紙のやり取りのような感じで書かれていました。 例えば「自分に自信がない」「自分の才能があるのか」…… その後、人生の味わいとして、著者が興味のあること現実社会での出来事を 取り上げ語るのである。死からみた生、生からみた死という視点で「今」を 語っています。 ■何を学んだのか 哲学エッセイということで、難しいことをとても平易な言葉で語られいます。 著者が私の目線まで下りてきて、難しい考え方を説明してくれている感じがします。 死を通して、今のあり方の考え方を多くを発見出来ました。 正直、理解できない考え方もありましたが、こういった捉え方ができるのかという 気づきがとても多かった印象です。 また、読者からの人生相談では、ひたすら自分に向き合うことが重要であり、 それは死とは、生とは、という視点から自ら湧き出てくるものを原点として 考えていくべきであると諭してくれました。 生きにくいという言われている現代。著書名のタイトルどおり、考え方次第、 見方を変えれば「愉快」なものであると感じさせてくれました。 ■どう活かすのか 哲学エッセイということで、見えるものの視点を変えることができ、色鮮やか「今」の 物事を感じさせてくくれる本でした。 ■どんな人にお勧めなのか 死から生をとらえたい人、自分を見失っている人、哲学に触れたい人にお勧めの本です。
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最近電車内で読んだRICOHのCMコピー 退屈なのは 世の中か、 自分か。 プロローグで自分の側の心の構え。 という部分を読むと、自ずと退屈なのは自分。 ということになる。 1章は哲学者毎に章立てされており読み易いが、 内容は難解である。 分かりっこない先の事を、あれこれ思...
最近電車内で読んだRICOHのCMコピー 退屈なのは 世の中か、 自分か。 プロローグで自分の側の心の構え。 という部分を読むと、自ずと退屈なのは自分。 ということになる。 1章は哲学者毎に章立てされており読み易いが、 内容は難解である。 分かりっこない先の事を、あれこれ思い煩うから、 人間は不幸になっている。 2章の人生相談は非常に読み易い上、 質問内容が身近なので興味を持って読み進められる。 再読したい良書。
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池田さんの未発表原稿。第2章のQ&Aをまとめたところが面白い。ハナコ読者の質問を一刀両断にする回答が痛快。 [private]以下 注文点 ・「誰にとってもそうであるところの考え」は、したがって、自分一人を超えている。それが自分を超えていることを知っているから、人は自信...
池田さんの未発表原稿。第2章のQ&Aをまとめたところが面白い。ハナコ読者の質問を一刀両断にする回答が痛快。 [private]以下 注文点 ・「誰にとってもそうであるところの考え」は、したがって、自分一人を超えている。それが自分を超えていることを知っているから、人は自信を持てるのですよ。P.202[/private]
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生きるために必要なのは言葉であって金ではない(^o^)/年ばかりとっても中身は空っぽにはならない(^o^)人生に酒という友を\(^_^)/
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前半の哲学者たちが死について語った部分の総まとめは、正直よく分からない。 まず哲学用語が分からないし、哲学界では常識であろうことも分からないからである。 そんな偉大な哲学者たちを、彼女はバッサバッサと切り捨てていく(ように感じる)。分からなくてもなんとなく爽快さを感じる。 後半は...
前半の哲学者たちが死について語った部分の総まとめは、正直よく分からない。 まず哲学用語が分からないし、哲学界では常識であろうことも分からないからである。 そんな偉大な哲学者たちを、彼女はバッサバッサと切り捨てていく(ように感じる)。分からなくてもなんとなく爽快さを感じる。 後半は一転して、やたら分かり易い。彼女の死後に出版されたからだろうが、なんともアンバランスな編集。 彼女の本は2冊目だが、【死】について憑り付かれた様に繰り返して書いている。 もちろん死を考えることは【生】を考えることだから、マイナス思考どころか超プラス思考の彼女である。 彼女のいう死は存在しないというロジックがようやく分かった気がする。 過去も未来も無く、在るのは現在だけだというのはぼくが考えていることと一致する。 しかしナンだなぁ~~、哲学なんて男向きの学問をこんなにも好む女性は他に居ないんじゃないだろうか。 哲学という硬い分野を軟らかく料理したのは彼女の功績だろう。 哲学は論理的な脳を持っていなければならないが、女性であるがゆえに感性で理解していることが見受けられて面白い。 哲学という学問の枠を超えて、考えることの楽しさに身を任せる姿が実に好印象というか、愛らしい。 47歳という若さで死んでしまった彼女、生の先にある世界を楽しんでいるだろうか。
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会社に来ているコンサルの先生がお勧めしてくれた本ですが 私には難しくて全部は読めませんでした。 様々な哲学者、思想者たちの「死」についての考えを、 分かりやすく書いてくれているとは思うのですが それさえ理解できない。 人生相談は痛快ですが、ブログ、バッサリ切り捨てられてるし(^^;) こんなレビューでごめんなさい。
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池田晶子の言葉は力がある。 読んでいくうちに、それがなぜかがわかってくる。 考えているからだ。すなわち、哲学をしているのである。 少し自分が恥ずかしくなる。留学で海外に来て、かなりの時間が経った。成長はしていると自覚する一方で、その成長のスピードは鈍化している気がする。英語だ...
池田晶子の言葉は力がある。 読んでいくうちに、それがなぜかがわかってくる。 考えているからだ。すなわち、哲学をしているのである。 少し自分が恥ずかしくなる。留学で海外に来て、かなりの時間が経った。成長はしていると自覚する一方で、その成長のスピードは鈍化している気がする。英語だと、考えるのが面倒になってしまってやめてしまうことがあると気づいた。 この本では、「自分なんてものはない」といった彼女の考えが述べられている一方、何かの雑誌の連載だったと思われる人生相談のパートでは、彼女の人間臭い一面が読み取れる。しかし、そこでも考えて行動している。そして、言葉を大切にしている。 今のところ、最も気に入ってるのは、 年を取ることを反価値とするのは、肉体にしか価値を置いていないから。しかし、精神の側を価値とするなら、年を取ることそれ自体が価値になる、という部分。(要約) 今年で30になり、あぁもう30かという思いがある一方で、この歳になってから見えてくるものもたくさんある。周りに若い人が多いので、自分が「おっさん」であるような気もしてくる。でもおっさんで何が悪いのか。おっさんになることが悪いのではなく、なにもせずにおっさんになることが悪いのではないか。それなら、精神が成熟していく過程を楽しみながら、年を取っていこうではないか。 人生というものは考え方一つで幸せになるもので、本書はそんな人生にするヒントを提供してくれる。 全ては通読していないが、ざっくりと読んだ。私は、彼女の本は、ふとした時に開いて目に入ったところを読む。はっとする言葉が書かれている。
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著者の哲学的確信が、率直に伝わってくる。人類が持った偉大な思想人を束にして、私たちに核心を提示してくれる。私は、著者から、ひょっとして哲学することは“面白い”と感じさせてくれた。もっと早く出会いたかったとは、能力のない者のぼやきでしかない。直観的な文章が多く、その思考をたどるこ...
著者の哲学的確信が、率直に伝わってくる。人類が持った偉大な思想人を束にして、私たちに核心を提示してくれる。私は、著者から、ひょっとして哲学することは“面白い”と感じさせてくれた。もっと早く出会いたかったとは、能力のない者のぼやきでしかない。直観的な文章が多く、その思考をたどることが難しいきらいがありましたが、この文章には素直に核心に触れさせてくれる力がありました。人生相談はよくわかりませんが、諧謔と逆説のテクニックは面白く、第三部のエッセイは凄味がありました。
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2011.10 人生は愉快だ 般若心経 言葉は語らないためにこそ語っている 名が万物の母だ 老子 生死とはそれ自体が言葉であると知ることこそが、道を知るというそのことなのだ 今の神秘に徹するなら時間すらが迷妄であるゆえに死と死後は問題になり得ない 荘子 生と死の論理構造は夢と現実...
2011.10 人生は愉快だ 般若心経 言葉は語らないためにこそ語っている 名が万物の母だ 老子 生死とはそれ自体が言葉であると知ることこそが、道を知るというそのことなのだ 今の神秘に徹するなら時間すらが迷妄であるゆえに死と死後は問題になり得ない 荘子 生と死の論理構造は夢と現実の論理構造に等しい 孔子 生も死もわからないものなのだ いや、わかるとはどういうことなのかがわからないのだ わからないとわかるためには考えろ 考えながらと生きることに意を注げ
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※このレビューにはネタバレを含みます
エピローグ―無から始まる思索 がよい。 死は人生のどこにもない。そう認識すれば、現在しかない、すべてが現在だということに気がつくはずです。・・・しがないと分かった時、時間は流れなくなるのです。そうすると、現在しかなくなってしまう。そうなれば、過去もこの現在のあるということに気がつく。それが、年齢を重ねることの面白さでもあるのです。現在という瞬間に時間が層をなしている。 近代以降の人間は個人というものを信じ込んでいますが、個人なんて、本当はないのです。自分がこの肉体でこの某でと思ってしまったから、人はどんどん小さくなっていった。そう思ってしまったから、自分が死んでしまうのが恐いとか、これだけが人生だという話になってしまったのです。 しかしそうではない。「自分」とは、そんな個人に限定されるものではなく、人類や精神、宇宙とは何かという思索のなかで存在する不思議なものなのです。そういう自分を感じることを現代人はすっかり忘れている。それは非常にもったいないことだと思う。 「さて死んだのは誰なのか」 死んでからでも、本は出る!
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