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シラノ・ド・ベルジュラック の商品レビュー

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25件のお客様レビュー

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2013/03/25

意訳が多くあれこれ弄りすぎているので、他の版で読んだ方には違和感が、注釈で平気な顔してネタバレをしているので初めての方には興ざめの可能性があります。何かと訳者の方ががんばりすぎている翻訳です。ただしそのかいがあって詳しくなくても楽しめ、何より台詞回しが粋。内容も「男はつらいよ」的...

意訳が多くあれこれ弄りすぎているので、他の版で読んだ方には違和感が、注釈で平気な顔してネタバレをしているので初めての方には興ざめの可能性があります。何かと訳者の方ががんばりすぎている翻訳です。ただしそのかいがあって詳しくなくても楽しめ、何より台詞回しが粋。内容も「男はつらいよ」的な感覚で、あれをフランス人が作るとこうなるのかな? と思わせるグルーヴ感があります。容姿のコンプレックスが原因で自ら忍ぶ恋を強いるシラノの姿は共感や好感を呼ぶでしょう。舞台は外国ですがとっても日本人向きの泣けるお話だと思います。

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2013/03/05

才気に満ちあふれたシラノ(主人公)がバッドエンドを迎えるのが不思議。 舞台をそのまま小説にしているからか歯の浮くような台詞が目立つけど、僕はそこが好きです。きれいな言葉を普段から使っていきたいなー。

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2012/11/17

DVDを見たので再読、というか、この光文社版は初めて。本編の訳がリズミカル(もともと韻文なのだけれど)でノリノリなだけでなく、大量の注と解説がすごい。

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2011/09/29

映画『愛しのロクサーヌ』を見て気に入り、この作品が元ネタということで購入。 頭が良く、勇敢なシラノ。しかし、その大鼻のために、愛するロクサーヌに愛を伝えることが出来ない。 そのうち、美男子クリスチャンとロクサーヌは惹かれあって、シラノはクリスチャンを応援するために彼の代わりに愛...

映画『愛しのロクサーヌ』を見て気に入り、この作品が元ネタということで購入。 頭が良く、勇敢なシラノ。しかし、その大鼻のために、愛するロクサーヌに愛を伝えることが出来ない。 そのうち、美男子クリスチャンとロクサーヌは惹かれあって、シラノはクリスチャンを応援するために彼の代わりに愛を語り、戦火の中手紙まで代筆する。 どこまでも、まっすぐにロクサーヌを愛するシラノ。 最後まで愛する彼女の唇に口づけすることのできない彼は、哀しく美しい。 ロクサーヌが、手紙の送り主はシラノだと気づくやりとりは素晴らしく、思わずため息が出ました。 ただ、ロクサーヌに強い個性がなく、ただ美しい言葉、容姿に惑わされる「かわいい女」にしか思えませんでした…

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2011/08/09

臆病な自尊心と尊大な羞恥心という言葉を思い出した 読後感は結構さっぱりしていると思うが、とにかく言い回しがすごいとしかいいようがないので、物語には引き込まれる

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2011/11/10

『素晴らしき日々』から来てしまいスミマセン(挨拶)。  上記の通り、ゲームにインスパイア(とか言ってみる)されて読み始めました。初めて読む形式で、最初は面食らいましたが慣れてきた頃には物語にすっかり引き込まれていました。台詞回しがいちいち粋で、なるほどこれは惚れる。  当時の戯曲...

『素晴らしき日々』から来てしまいスミマセン(挨拶)。  上記の通り、ゲームにインスパイア(とか言ってみる)されて読み始めました。初めて読む形式で、最初は面食らいましたが慣れてきた頃には物語にすっかり引き込まれていました。台詞回しがいちいち粋で、なるほどこれは惚れる。  当時の戯曲などのパロディが多いらしく、しかも注釈読んでも分からんという('A`)

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2011/03/27

衒いの無い清純で典型的な筋書きの物語であること、そして読む側にアイロニーの構えを要求しないこと。これが古典の要件ではないだろうか。或いは、古典という金看板が無ければ、もはやアイロニー抜きで純粋に物語を愉しむことができなくなっている、そういう状況なのかもしれない。 "...

衒いの無い清純で典型的な筋書きの物語であること、そして読む側にアイロニーの構えを要求しないこと。これが古典の要件ではないだろうか。或いは、古典という金看板が無ければ、もはやアイロニー抜きで純粋に物語を愉しむことができなくなっている、そういう状況なのかもしれない。 "俺たちはな、ただ名前ばかりがシャボン玉のように 膨らんだ、夢幻の恋人に恋い焦がれている。" 片想いの巧みな表現。 "恋する時は、才気など、わたしはいらぬ。 そんな才気の遣り取りに現を抜かす、許せない罪だ! それにいつかは必ず、その時が来る、 ――それを知らずに終わる奴は、哀れとしか言いようがないが―― 二人のなかに存在する高貴な恋をひしと感じて、 交わす言葉の綾などは、虚しいものだと思い知る時が!" 恋は手練手管でする暇潰しではない。

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2011/02/22

ケロQの『素晴らしき日々〜不連続存在〜』の影響で衝動買い。 劇の台本のような体裁。ページ数の割に文字数はそれほど多くない。 詩のおもしろさがわかるようになればさらに楽しめる気がする。

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2010/11/11

この物語の魅力は、なんといっても主人公のシラノにあります。 文武両道で心優しく、客観的に見れば誰からも好かれるであろうシラノは、自分の“ある部分”に強いコンプレックスを持っており、恋に対して非常に臆病で繊細な面も持っています。強さと繊細さを併せ持ち、悩みながらも信念を強く持って行...

この物語の魅力は、なんといっても主人公のシラノにあります。 文武両道で心優しく、客観的に見れば誰からも好かれるであろうシラノは、自分の“ある部分”に強いコンプレックスを持っており、恋に対して非常に臆病で繊細な面も持っています。強さと繊細さを併せ持ち、悩みながらも信念を強く持って行動していく彼の生き様には、感動と憧れを抱かずにはいられません。ロクサーヌやクリスチャンなどメインの登場人物たちも魅力的で、時にコミカルに、時にドラマチックに物語を盛り上げてくれます。笑って泣けて、かつロマンチックな一冊です。

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2010/08/17

慣れない形式、慣れない時代設定だったけどとても読みやすく、長台詞も読んでて気持ちいい。構成も隙がなく、第五幕が圧巻だった。

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