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ライトジーンの遺産 の商品レビュー

4.4

24件のお客様レビュー

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2012/08/23

腕、心臓、眼、皮膚、骨、声、そして卵子。ヒトを形づくる器官と臓器を人工的に作れるようになった未来。人工器官もヒトに属する限りヒトの情念と無関係の只のパーツとしては存在しない。人造人間、自由人、超能力者、人工器官製造会社、警察と様々入り乱れるSF大作だけど、一気に読めて面白過ぎ。

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2022/07/29

なぜか人間の臓器が崩壊してしまうという奇病が突然蔓延し、人類は高度な人工臓器の開発と臓器移植技術により最初の混乱から脱した。 その後、人工臓器市場を独占していたライトジーン社が解体され、臓器製造は各部門ごとに新たな会社として独立した。 主人公の「菊月虹」は、人工臓器をめぐる犯罪を...

なぜか人間の臓器が崩壊してしまうという奇病が突然蔓延し、人類は高度な人工臓器の開発と臓器移植技術により最初の混乱から脱した。 その後、人工臓器市場を独占していたライトジーン社が解体され、臓器製造は各部門ごとに新たな会社として独立した。 主人公の「菊月虹」は、人工臓器をめぐる犯罪を取り締まる中央署第4課に雇われている。実は彼はかつてライトジーン社が製造した人造人間で、「サイファ」と呼ばれる特殊な共感能力を持つ。普通人の思考を読んだり、思念の力だけで、普通人の心臓をも止めたりできるスゴイ能力だ。 彼はある事件で知り合った新米刑事タイス・ヴィーと共に人工臓器が絡む事件を解決する… こんなに派手な設定なのに、アクションは少ない。最初はちょっと拍子抜けした。本とウィスキーを愛する主人公のコウさんが、社会との関わりを最小にしている自由人で、40代という体力はないが自己の確立したオトナで、さらに「テレパシーより喋ったほうがラク」という考えの持ち主だからなのかもしれない。 中篇7話の連作で一話ずつ事件が解決するので、先をあせらずゆっくり読めた。コウさんが容疑者にされる「ダーマキスの皮膚」とタイスのはしゃぎっぷりが可愛らしい「ヤーンの声」が面白かった。

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2011/12/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

臓器崩壊現象が多発する未来では人工臓器が主流。オール人工人造人間の主人公は感応力的な超能力でその日暮らしをしていた!…というハードボイルドホームドラマ。

Posted byブクログ

2010/12/09

好きな雰囲気のSFだ。ウイスキーが飲みたくなる。続きはないようなので残念。著者の作品は読んだことがなかったので、この機会にほかのものも読んでみたい。

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2010/05/21

大っっっっ好き!!!コウが本当にかっこよくて!!ヘタレなところもまた大好き!! 神林作品との出会いの第一作です。高校生の時に出会って早5年。何度も読みたくなります。

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2010/03/26

面白い。テンポも良くさくさくと読めるし、いい方向に神林節がきいている。ハードボイルド好きなら間違いなく楽しめる

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2010/01/31

一話一話ですごいまとまっていて、とても理解しやすかったです。作者の伝えたいことが自分なりに理解できたと思っています。ですが、もっと深くしてもいいと思いました。

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2010/01/21

体内の臓器崩壊現象が頻発する未来社会。 かつて人工臓器市場を独占していた 巨大メーカー・ライトジーン社なき今、 臓器をめぐる奇怪な現象や犯罪が続発していた。 都会の片隅で自由に暮らし、本とウィスキーを愛する菊月虹は、 ライトジーン社が遺した人造人間。 虹は市警の新米刑事・タイスと...

体内の臓器崩壊現象が頻発する未来社会。 かつて人工臓器市場を独占していた 巨大メーカー・ライトジーン社なき今、 臓器をめぐる奇怪な現象や犯罪が続発していた。 都会の片隅で自由に暮らし、本とウィスキーを愛する菊月虹は、 ライトジーン社が遺した人造人間。 虹は市警の新米刑事・タイスと共に臓器犯罪を次々と解決するが、 やがて虹と彼の兄・MJの出生の秘密に関わる陰謀が彼を襲う。 神林作品の中で一番好きかも。 これもまた人と機械をテーマにしている 何度も読みたい一作。

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2009/10/04

 人類が臓器の突然停止に見舞われ、人工臓器に頼らざる得ない未来のお話。  活躍するのはサイファーと呼ばれる超能力者にして無法者の中年オヤジの酔払いで、浪花節よりハードボイルドなテイストの物語。  主人公が関わった事件を短編として綴り一冊になっています。  神林長平さんの小説にし...

 人類が臓器の突然停止に見舞われ、人工臓器に頼らざる得ない未来のお話。  活躍するのはサイファーと呼ばれる超能力者にして無法者の中年オヤジの酔払いで、浪花節よりハードボイルドなテイストの物語。  主人公が関わった事件を短編として綴り一冊になっています。  神林長平さんの小説にしては、とても読みやすいなぁ…と素直に思いました。

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2009/10/04

コウさんがとてもいいオッサン。アリにイライラする超能力者www 超能力者vs異形の怪物、という構図がずっと続くのかと思ったらそうではなく。 めまぐるしいバトルというよりは頭脳戦中心のミステリみたいな印象でした。 「ダーマキスの皮膚」「エグザントスの骨」は、読んでいてぞっとしたり悲...

コウさんがとてもいいオッサン。アリにイライラする超能力者www 超能力者vs異形の怪物、という構図がずっと続くのかと思ったらそうではなく。 めまぐるしいバトルというよりは頭脳戦中心のミステリみたいな印象でした。 「ダーマキスの皮膚」「エグザントスの骨」は、読んでいてぞっとしたり悲しくなったり。

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