聖女の救済 の商品レビュー
草薙刑事より内海刑事が活躍しており、普段の原作よりドラマ版に近い印象。これもドラマ化するのでしょうか。
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あまりにも有名、月9にもなったガリレオシリーズの最新作(2009.8現在) ラストで思いもかけないどんでん返しを引き起こす東野作品にしては 驚きが少ないのが残念。 しかし、タイトルの本当の意味をラストまで知らせないところは秀逸。 トリックも予想を超えるものであった。 それ...
あまりにも有名、月9にもなったガリレオシリーズの最新作(2009.8現在) ラストで思いもかけないどんでん返しを引き起こす東野作品にしては 驚きが少ないのが残念。 しかし、タイトルの本当の意味をラストまで知らせないところは秀逸。 トリックも予想を超えるものであった。 それにしても、ガリレオ、流星の絆以降 どうにも東野作品がしっくり来ないのは私だけだろうか。 映像化されてどうしても柴咲コウや福山雅治の顔がちらついてしまうから? しかし本の中に福山の曲が出てきたあたり、作者もそこはねらっているのであろう。 多分、本作品のキーマンとなるべき草薙刑事がそこまで深堀りされていなかった点が 物足りなさを感じてしまった原因だと思う。 やはり個人的な東野作品一番おすすめは「変身」だなぁ。 ラストまでの持って行き方が非常によい。 何はともあれ、東野作品は読みやすい。 本作品も1時間半くらいで読み終えることができて暇つぶしにはもってこい。
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まず、男のエゴ丸出しの被害者に同情はできなかった。 こんな男のため心を傷める女、犯罪を犯す女には、なぜ?という疑問と共に胸が苦しくなる。 どんな裕福な暮らしができても、たとえ子供ができて離婚せずに済んだとしても、これほどに人の心の痛みがわからない人間だとすれば、いつかは結婚生活だ...
まず、男のエゴ丸出しの被害者に同情はできなかった。 こんな男のため心を傷める女、犯罪を犯す女には、なぜ?という疑問と共に胸が苦しくなる。 どんな裕福な暮らしができても、たとえ子供ができて離婚せずに済んだとしても、これほどに人の心の痛みがわからない人間だとすれば、いつかは結婚生活だって破綻するのではないだろうか。 なぜ、真柴氏は女からもてたのだろう。 不思議で仕方ない。 湯川と草薙の掛け合いは楽しく、ずっとシリーズ化してほしい。 福山雅治の曲が出てくるなど遊び心もよかった。
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最初の3ページくらいで、悲しくなった。 しかしそのトリックはどうなんだろう・・・? 読みやすく、少し考える感じがちょうど良く面白い。 以下ネタばれ閲覧注意! 空き缶で亜ヒ酸の入った水を汲んで花に水をあげるなんて・・・...
最初の3ページくらいで、悲しくなった。 しかしそのトリックはどうなんだろう・・・? 読みやすく、少し考える感じがちょうど良く面白い。 以下ネタばれ閲覧注意! 空き缶で亜ヒ酸の入った水を汲んで花に水をあげるなんて・・・ ちょっと普通に考えたら嫌だよなぁ。 科学的に問題ないとしても毒が入っていると知っているわけだしね。
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10月に2冊同時に刊行された、ガリレオシリーズの新刊のうちの、長編です。短編の『ガリレオの苦悩』の方はすでに読了し、記事も書きました。 ガリレオシリーズの長編というと、今のところ本書以外には『容疑者Xの献身』しかないせいか、ネットで見てみた書評ではそれと比較しているものがけっこ...
10月に2冊同時に刊行された、ガリレオシリーズの新刊のうちの、長編です。短編の『ガリレオの苦悩』の方はすでに読了し、記事も書きました。 ガリレオシリーズの長編というと、今のところ本書以外には『容疑者Xの献身』しかないせいか、ネットで見てみた書評ではそれと比較しているものがけっこうありました。わたしは読んでいるときは比較することすらまったく頭になかったし、これだけ質の違うものを比較することに意味はないと今でも思ってます。でもあえて比較するなら、わたしは本書の方が断然好きだし、本書の方が衝撃を受けました。読んでいて感情が揺さぶられました。 その要素は、 1、内海薫の女性ならではの鋭い着眼にいたく共感した、 2、草薙の言動にあきれイライラした(でも今回はこれでおもしろさが増してる)、 3、湯川ってやっぱりスゴイ、 4、女どうしの友情の深さに胸を打たれた、 というものでした。 今回のトリックは、<おそらく君たちは負ける。僕も勝てないだろう。これは完全犯罪だ>と言わしめるほどに湯川を悩ませます。湯川が悩むんだから、周りの人たちはもっとわからない。そんな中、内海刑事は「女の勘」とも言うべき心理的な点から推理を進めていく。<心理的に不自然な説>を追う内海薫と、<物理的に不可能な説>をとことん検証し排除していく湯川学の、華麗なる競演が繰り広げられます。 東野さんってどうしてここまで女心がわかるんでしょうか。しかもその表現が秀逸。こんなにスルスル流れるように読めて、読者の頭の中に映像を浮かびっぱなしにさせ、なのに深くて、強い印象と切なさを心に残す、こんな文章が書けるというのは、もう天才としか言いようがありません。 そして終始、優しい。いろんな意味で。その優しさが哀しかったりもして、たまらなくなります。人の思いって、人を感動させるんですよねぇ。 最後の最後、このタイトルの意味がわかったときには、やられたと思いました。『容疑者X〜』を読んだときには感じなかった「やられた感」です。男性にはどうかわかりませんが(男性には『容疑者X〜』の方が好まれるかも?)、女性にはとくにお勧めしたい一作です。 てことでこちらもやっぱり文句なしの五つ星で。今回の新刊2冊は、どちらも良かったです。時系列の点から、短編の方から読むことを強くお勧めしておきます。 ちなみに、本書の中に福山雅治という名前が出てきたとき、やっぱりドラマなどの影響から、湯川の顔がどうしても福山雅治になってしまっていたため、頭の中に同じ顔が2つ現れて一瞬混乱しそうになりました 東野さんたらお茶目なんだからもう。 読了日:2008年11月13日(木)
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犯人は、聞いていてしっていました。(聞いてなくても、最初に検討がつきますが) なので、そのあたりの楽しみはなかったものの… トリックには驚きました。 執念?とも少し違いますが…。 それを守るだけの為に生活を縛り付けるなんて。 愛ってなんなんだろう?
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発売日に買いつつ放置してたんですが、やはりこのシリーズ好きです。 トリックの内容はどうあれ楽しく読めました。
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湯川と草薙に今回は新人女刑事、内海薫の3人で事件に挑む。 話はおもしろくて一気に読みましたけど、内海薫の良さをあまり感じなかった(というより・・・とても鼻についた)ので少しマイナス。
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【所持有無】× 【読了日】090418 【キーワード】ガリレオ 毒殺 救済を続けていた 【所感】職場の人に借りる。おおお…そんなトリックなの?!盲点。そして、改めて冒頭を読み返して、唸る。そ、そんな意味だったんだ…。 【備考】
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有名なパッチワーク作家 綾音、夫から離婚を切り出された彼女が実家に戻った数日後、夫 義孝が自宅で毒殺された。 結婚して1年経っても子供が出来なかったら別れようと決められていた結婚、そして夫の愛人である宏美の妊娠。 そして最後に明かされる綾音と義孝の出会い。 1年前から二人の結...
有名なパッチワーク作家 綾音、夫から離婚を切り出された彼女が実家に戻った数日後、夫 義孝が自宅で毒殺された。 結婚して1年経っても子供が出来なかったら別れようと決められていた結婚、そして夫の愛人である宏美の妊娠。 そして最後に明かされる綾音と義孝の出会い。 1年前から二人の結末は決まっていたもの。 綾音が救済したかったものは義孝の命だったのか、自分の心なのか? 「私はあなたを心の底から愛しています。それだけに今のあなたの言葉は私の心を殺しました。だからあなたも死んでください−。」 ・・・聖女ってどんな女の人なのでしょう? 私には綾音は聖女とは思えない。ただ愛する人との幸せを求め過ぎた女だと思う。
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