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生き屏風 の商品レビュー

3.7

42件のお客様レビュー

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2012/02/05

「生き屏風」田辺青蛙 幻妖小説。枯野色。 表題作は第十五回日本ホラー小説大賞短編賞受賞。 前々から読みたいと思ってたんだけど、意外と売っておらず、ようやく買って読了。 NOVA2に「てのひら宇宙譚」というショートショートが掲載されていて、独特の世界観が印象に残ってました。 本作...

「生き屏風」田辺青蛙 幻妖小説。枯野色。 表題作は第十五回日本ホラー小説大賞短編賞受賞。 前々から読みたいと思ってたんだけど、意外と売っておらず、ようやく買って読了。 NOVA2に「てのひら宇宙譚」というショートショートが掲載されていて、独特の世界観が印象に残ってました。 本作も案に違わず、ある種ファンタジックな読み口。 ただ、若干説明口調なセリフ回しが多くて、残念な感じも。。 『猫雪』という短編が好きかな。 雪に変化して野花や村女に降り積もり、儚く溶けてゆくとか、なんて幻想的で官能的。 ちなみに田辺青蛙さんは、女性作家です。 若手にもかかわらず民俗的な背景?を非常に多用していて、勉強してるなー、というより妖しオタクだなー、と思いました。 まあまあ、なかなか。(4)

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2012/02/01

第15回日本ホラー小説大賞の、短編賞受賞作品で、妖怪好きにはたまらない内容です。 悪いものから集落を守る、県境の守りを務める妖鬼の皐月は、翠色の瞳と額の小さい角以外は、普通の少女のような外見です。 実は、集落に住むどの人間よりも長く生きているのですが、他の妖たちから見ると、まだ...

第15回日本ホラー小説大賞の、短編賞受賞作品で、妖怪好きにはたまらない内容です。 悪いものから集落を守る、県境の守りを務める妖鬼の皐月は、翠色の瞳と額の小さい角以外は、普通の少女のような外見です。 実は、集落に住むどの人間よりも長く生きているのですが、他の妖たちから見ると、まだまだ半人前で、頼りないところもあるようです。 皐月と集落の人間達、そして他の、人ではない者達との関わりが、淡々と描かれています。 大きな事件が起こる訳でもないのですが、すーっと引き込まれて行く世界でした。

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2012/01/17

日本ホラー大賞短篇賞授賞作。ホラーとついているので怖いのかと思っていたが、可愛い妖鬼が主役のほんわか昔話。文体も読みやすく、出てくるキャラクターも皆、愛らしい。私は凄く好きです!

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2011/11/03

恒川光太郎を彷彿とさせる、不思議系ホラー小説 一人の妖鬼に焦点があてられているけど、短編がいくつも入っている感じ 主人公が結構魅力的で、ドキドキとかスリルとか、ホラーらしい怖さ(?)は無いけど面白かった! ちょっと昔話みたい

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2011/09/16

「妖怪小説最近多いね」 懐かしい昔のお話。 プラス妖怪だけどいいお話。 こんな話相手がいたら幸せだろうな。

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2011/06/29

■村はずれで暮らす妖鬼の皐月に、奇妙な依頼が持ち込まれた。病で死んだ酒屋の奥方の霊が屏風に宿り、夏になると屏風が喋るのだという。屏風の奥方はわがままで、家中が手を焼いている。そこで皐月に屏風の話相手をしてほしいというのだ。嫌々ながら出かけた皐月だが、次第に屏風の奥方と打ち解けるよ...

■村はずれで暮らす妖鬼の皐月に、奇妙な依頼が持ち込まれた。病で死んだ酒屋の奥方の霊が屏風に宿り、夏になると屏風が喋るのだという。屏風の奥方はわがままで、家中が手を焼いている。そこで皐月に屏風の話相手をしてほしいというのだ。嫌々ながら出かけた皐月だが、次第に屏風の奥方と打ち解けるようになっていき―。しみじみと心に染みる、不思議な魅力の幻妖小説。第15回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。 ■■柔らかく優しい、そして少し切ない。妖怪をテーマにした短編集。

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2011/03/25

ホラーというより妖怪ファンタジー。 軽めの文体だけど結構面白かった。たやすく漫画化・アニメ化されてしまいそうな雰囲気だけど著者が漫画好きそうだから別にいいや。 二つ目の『猫雪』が好き。描写が上手くて、何回も読み返してしまった。

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2010/11/25

感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201011/article_5.html

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2010/11/17

連作3編。 ホラーというより・・昔話風幻想四方山奇譚というべきか。 ゆるゆると流れる世界。描写も丁寧で好きだな。

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2010/08/04

2010.08.02 読了 馬の首の中で眠るという習性にやられました。でも馬は生きてるのね〜 グロいのはそこらくらいで全編なんだかふわっとしている。 皐月がのんきだからか。 怠け者の若者との再会に期待してしまう。

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