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実さえ花さえ の商品レビュー

3.9

27件のお客様レビュー

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2013/11/13

確かに江戸時代の種苗屋を舞台とした連作ですが、人物の心の動きの方が中心なのかなと思います。いわゆる時代物を期待するとちょっとちがうかも。 いろいろな部分にテーマ性があってちょっと考えさせられる本ではあります。 主人公が今でいうイケメン、昔しのんだ女性が美女という点がちょっと安易で...

確かに江戸時代の種苗屋を舞台とした連作ですが、人物の心の動きの方が中心なのかなと思います。いわゆる時代物を期待するとちょっとちがうかも。 いろいろな部分にテーマ性があってちょっと考えさせられる本ではあります。 主人公が今でいうイケメン、昔しのんだ女性が美女という点がちょっと安易で必然性がないかも。それとも読み取れなかっただけでしょうか。 終章は4章の後日談ですが、話のスジより花の話がなるほどと思いました。

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2013/03/29

花師の新次と女房おりんの営むなずな屋という向島にある植木屋を舞台にした話し。 新次が修行した霧島屋が実在したかは私は判らないが霧島ツツジを流行らせた伊藤家は染井に実在していた。 そんな虚実要り混ぜ楽しいお話しになっていた。 桜の季節に読むには良い本だ。

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2014/02/07

花師を中心とした人間関係の物語。伊藤伊兵衛など花に縁のある名も見られ、花好きには尚のこと面白い。後半は話がトントンと進み、あっさりと終ってしまったのが物足りない感じであった。

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2010/09/02

内容(「BOOK」データベースより) 江戸・向嶋で種苗屋を営む若夫婦、新次とおりんは、人の心を和ませる草木に丹精をこらす日々を送っている。二枚目だが色事が苦手な新次と、恋よりも稽古事に打ち込んで生きてきたおりんに、愛の試練が待ち受ける。第3回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。

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2010/05/24

江戸・向嶋で種苗屋を営む若夫婦、新次とおりんは、人の心を和ませる草木に丹精をこらす日々を送っている。二枚目だが色事が苦手な新次と、恋よりも稽古事に打ち込んで生きてきたおりんに、愛の試練が待ち受ける。第3回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。

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2009/10/04

2009はじめて☆5かも。 文章もゾクゾクするよ。『水で洗い上げたような月夜である。・・』 『実さえ花さえ、その葉さえ、今生を限りと生きてこそ美しい』 誰が主人公だったのか、わからなくてもいいといえる。

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2011/09/17

植木職人とその妻が営む「種苗屋」を舞台にした江戸物。草花を愛で、育てる職人の心意気や、花を巡って通い合う人の情が読んでいてじんわりと心に沁みてきた。江戸時代の園芸事情などが詳しく描かれていてそれもまた興味深い。これがデビュー作だそうだが、期待の新人さんが現れたものだ。ということで...

植木職人とその妻が営む「種苗屋」を舞台にした江戸物。草花を愛で、育てる職人の心意気や、花を巡って通い合う人の情が読んでいてじんわりと心に沁みてきた。江戸時代の園芸事情などが詳しく描かれていてそれもまた興味深い。これがデビュー作だそうだが、期待の新人さんが現れたものだ。ということで★1つご祝儀に(笑)「実さえ花さえ、その葉さえ、今生を限りと生きてこそ美しい」ぜひ見習いたいものである。

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