実さえ花さえ の商品レビュー
謎解きをしているようなワクワクもあり、その先に、胸がスッとする様な結末が待っていたり、日本の四季の美しさを感じさせられたり、沢山の面白味が詰まったお話しでした。最後は少し悲しい場面もありましたが、これが、人生と言うものでしょう。誰かを思いやる気持ち、義理人情と言う言葉を思い出しま...
謎解きをしているようなワクワクもあり、その先に、胸がスッとする様な結末が待っていたり、日本の四季の美しさを感じさせられたり、沢山の面白味が詰まったお話しでした。最後は少し悲しい場面もありましたが、これが、人生と言うものでしょう。誰かを思いやる気持ち、義理人情と言う言葉を思い出しました。いつでも、お天道さんに恥ずかしくない様、真っ直ぐに生きたいですね。
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時代小説だけれども武士は絡まない作品で 主人公は花師と呼ばれる花の育種を手掛ける男です。 何やら彼にはある心に秘めたものがありました。 かつて修業したものにその裏は あるようですが。 そしてそんな彼、新次に桜草を依頼した 上総屋六兵衛にもある秘密がありました。 それは若かりし頃の過ちだったのです… 最後の方は結構きついかもね… 時代は残酷なのですよ。 だけれどもその悲しみののちに あるものが生まれるのです。 まるで、その名前を関した高潔で 仕事を貫いた花魁のように…
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種苗屋を営む若夫婦、新次とおりんは、人の心を和ませる草木に丹精をこらす。二枚目だが色事が苦手な新次と、恋よりも稽古事に打ち込んで生きてきたおりんに、愛の試練が待ち受ける…。
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江戸時代、植物の育種が盛んで、各家庭に園芸が普通だった。というイメージだった。 育種家が職業として成立していたんだと驚き。 庭師ぐらいしかいないと思っていた。 紫式部、ソメイヨシノが取り上げられていた。 寒天や羊羹を作っていて、砂糖は手に入りづらいという先入観があってので意外だった。 いろいろ江戸時代を見返した本。
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なぜだ? 何度トライしても10ページも読めない 文章運びが合わないのか 興味をそそる題材じゃないのか そんな本も読んだことあるんだけどなぁ とりあえず、本棚で肥やすかな
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「後は野となれ、山となれ」と言えるのは、豊かな自然のある土地で育った言語であることが前提だなんて、気がつかないくらい、ドップリ日本人で幸せデス (^O^) 舞台は江戸時代、隅田川界隈の向島。この辺、大好き。
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面白かったけれど、主人公2人の人物造形がちょっと物足りなかった。周りの、ご隠居や理世、雀、留吉やお袖の方がキャラがたっていて、肝心の主人公2人ー特におりんーは無色透明な感じだったので、共感したり投影したりするのが難しかった。テレビドラマ化されたりした場合、おりんを演じる女優さんは...
面白かったけれど、主人公2人の人物造形がちょっと物足りなかった。周りの、ご隠居や理世、雀、留吉やお袖の方がキャラがたっていて、肝心の主人公2人ー特におりんーは無色透明な感じだったので、共感したり投影したりするのが難しかった。テレビドラマ化されたりした場合、おりんを演じる女優さんは為所がないので難しいだろうと思った。とはいえ、しみじみほっこり心が温まるお話だった。
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江戸で種苗屋を営む夫妻の物語。 出てくる一人一人の造形が豊か。 綺麗な文章で清らかな世界観。 後半盛り込み過ぎて一つ一つのエピソードが薄まってしまったのが残念。 夫妻と雀にまつわるあれこれをもっと深く読みたかった。 でもこれがデビュー作とは驚き。 【図書館・初読・10/10読了...
江戸で種苗屋を営む夫妻の物語。 出てくる一人一人の造形が豊か。 綺麗な文章で清らかな世界観。 後半盛り込み過ぎて一つ一つのエピソードが薄まってしまったのが残念。 夫妻と雀にまつわるあれこれをもっと深く読みたかった。 でもこれがデビュー作とは驚き。 【図書館・初読・10/10読了】
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日本語遣いが上手で美しいから、職人たちの暮らしぶりが目に浮かぶようです。植物の知識が豊富で、次々披露されるのも楽しい。ただ、江戸中期の向島、種苗職人の新次おりん夫婦と雀の物語で纏めて欲しかった。吉野太夫のお話はスピンオフです。むしろ、新次と利世が決着をつけたあと、新次はおりんとど...
日本語遣いが上手で美しいから、職人たちの暮らしぶりが目に浮かぶようです。植物の知識が豊富で、次々披露されるのも楽しい。ただ、江戸中期の向島、種苗職人の新次おりん夫婦と雀の物語で纏めて欲しかった。吉野太夫のお話はスピンオフです。むしろ、新次と利世が決着をつけたあと、新次はおりんとどう接したか、おりんはどう折り合いをつけたかは書いて欲しい。ポーカーフェイスの新次と鈍感なおりんでは納得できませんね。
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新次とおりんが営む種苗屋「なずな屋」を舞台にして、花にまつわる出来事が描かれる。読んでいてほっとできる、温かいお話。花火を捕まえた、といって金平糖を見せるしゅん吉がかわいい。これがデビュー作だなんて驚き。朝井まかてさんの他の本も読んでいきたいです。「実さえ花さえ、その葉さえ、今生...
新次とおりんが営む種苗屋「なずな屋」を舞台にして、花にまつわる出来事が描かれる。読んでいてほっとできる、温かいお話。花火を捕まえた、といって金平糖を見せるしゅん吉がかわいい。これがデビュー作だなんて驚き。朝井まかてさんの他の本も読んでいきたいです。「実さえ花さえ、その葉さえ、今生を限りと生きてこそ美しい」
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