彼女の嫌いな彼女 の商品レビュー
ところどころ古臭いと感じる部分はあるが、いつの時代も年若い女の子と経験を重ねた妙齢女性の確執とシスターフッドってあるよな〜と思いながら。軽く気持ちで読めます。 ただ他の方も言ってますが、その男は、やめておけ!!!
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展開は悪く言えばありきたり。 それが読みやすくもある。 時代感のせいか、登場人物の口調がなかなかリアリティを持たない。 それを味わうのもまたよし。
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【2024年71冊目】 23歳の千絵と35歳の瑞子が働く会社に、ロサンゼルス帰りのエリート、冴木が配属された。見た目よし、人当たりよし、仕事にも一生懸命な冴木に浮き立つ女たち。いつしか千絵と瑞子もそれぞれに冴木と距離を縮めていた。千絵にはしがない劇団員の恋人、瑞子には同じ会社に不...
【2024年71冊目】 23歳の千絵と35歳の瑞子が働く会社に、ロサンゼルス帰りのエリート、冴木が配属された。見た目よし、人当たりよし、仕事にも一生懸命な冴木に浮き立つ女たち。いつしか千絵と瑞子もそれぞれに冴木と距離を縮めていた。千絵にはしがない劇団員の恋人、瑞子には同じ会社に不倫相手がいるのだが、そもそも冴木にはどこか煮え切らないところがあり――? 歳の差の女たちの熾烈な恋模様を見せられるのかと思っていたら、途中からどんどん雲行きが怪しくなり始め、なるほどクソやなと思っていたら、女は強かった……!という感じの話でした。 千絵の恋人の司は、読むからに地雷で、不倫相手の史郎の方が、まだまともだな、なんて思ってしまう始末。からの冴木の行ったり来たりの不信感が割り込んできて、人間模様が丁寧に描かれてるな〜という印象でした。 しかし、瑞子さん、かなり大人の女性な気がする。話し方といい、振る舞いといい、もちろん踊らされてる〜!って感じのところもありましたが。 あとはまぁ、因果応報、悪いことはできないですよね。
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描写に時代性は感じるけど、女の敵は女だよね~で終わらなかったしハッとするような視点もある ただ、劇団員の彼とは離れるべきだと思う⚠︎
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なんとなく続きが気になって1時間くらいで読んだ。 いったいいつの時代の話だろう、と調べたら2000年の本なのね。この頃ってこんな感じだったのかなあ。(・・・いやこの5年後には働いていたけど、こういう感じだったかなあ)まだ男女が区別されている時代(職種のせいか?)なので大変そうです...
なんとなく続きが気になって1時間くらいで読んだ。 いったいいつの時代の話だろう、と調べたら2000年の本なのね。この頃ってこんな感じだったのかなあ。(・・・いやこの5年後には働いていたけど、こういう感じだったかなあ)まだ男女が区別されている時代(職種のせいか?)なので大変そうですね。
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ざっくり言ってしまえば、総合職のお局様、短大卒の一般職、それともう一人の若さだけが売りの女性たち。 彼女らが一人のエリート社員をめぐって恋のさや当てをするというのが大筋の流れ。 ただし、最後にちょっとしたどんでん返しが起こるというものです。 ・・ 私は昭和生まれなので、ある意...
ざっくり言ってしまえば、総合職のお局様、短大卒の一般職、それともう一人の若さだけが売りの女性たち。 彼女らが一人のエリート社員をめぐって恋のさや当てをするというのが大筋の流れ。 ただし、最後にちょっとしたどんでん返しが起こるというものです。 ・・ 私は昭和生まれなので、ある意味「すんなり」と読めてしまいますが、それでも感じるのが「時代」でしょうか。本作、1993年発表のもの。 Kindle版で、巻末に作品発表時のままの表現にしてある云々と但し書きがありましたが、改めて思い返して、確かに、となりました。 まず総合職と一般職という採用方法が今の社会に残っているのかどうか、と。 隣で寝っ転がってYoutubeを見ている今春大学生になる息子に聞いてみました。・・・彼すら知っていました。すみません。まだ概念としては結構残っているようです。 まあ、その括りは置いておくとして。次。 女性が恋愛に生きる、というのはやはり時代なのかなあ、と感じました。 今でも当然のことながら恋愛→結婚という、いわば人生の「定食」みたいなルートはありますね。ただ、シングル、おひとり様、フリーランス、子なしetcと、もう多様な生き方が徐々に浸透してきていると思います。 独りの男をめぐって熾烈な争いが起きるという筋に「本当かあー?」と思ってしまいました。もちろん、そんなモテた経験がないためよく分からないというのはありますが。 ・・・ 他方、端々に描写される登場人物の心象は、個人的に「分かる」と膝を叩く箇所もいくつか。 例えば千絵の結婚を日常の鬱憤の出口として捉えているシーン。 「結婚さえすれば、今、自分が抱えている不満も不安もすべてが解決されるような気がする。主婦業や子育てだって、考え方によってはものすごくやりがいの持てる仕事ではないか。昔は、結婚ばかり口にするような女性を軽蔑していたこともあった。けれでも今は、安定した生活に憧れている(位置103/2581)」 私は「結婚」を「転職」に、「主婦業」を「証券業」に、「子育て」を「どぶ板営業」に、「安定した」を「新しい」に読み替えて読みました。 ほかにも千絵による心象で、ひも彼氏でも家に寄り付かないと食事作りが雑になるとか。また瑞子が当初は優しい先輩たろうとしたものの、次第に心を頑なにし、ベテランのシニシズムに陥った独白とか。 窓際のオトメオヤジ?の私には、妙に「分かる」箇所が多くて、逆に戸惑いました。やはり昭和世代特有なのかもしれません。 ・・・ ということで初めて唯川氏の作品を読みました。 確かに時代は感じるものの、私は失った若さを感傷的に思い出しました。その点では何となく、ほっこりと気分になりました。
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いやー面白くてあっという間に読み終わっちゃった!最初の犬猿の仲の2人から、後半にかけての畳みかけが一気に面白みを増してく!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
スッキリした! 中盤から、仕事の話にやけに食いつく冴木が怪しいなとは思っていた。実は、婚約者がいてスパイであったというありがちな展開ではあったが、やはり川原と千絵の復讐劇は爽快で読んでいて楽しかった。前にもOLが登場する小説を読んだが、OLというのはこんなにも退屈な仕事なのだろうか。冴木は出世コースからは外れたが、結婚の話も無くなったのか気になった。 タイトルは最後まで読むと理解できる。
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サブキャラだけど、史郎が気になる存在だった。かつては地位に目が眩んで瑞子を捨てた史郎は、時を経て、本質が何か理解し、瑞子を大切にできる、大人びた男性になっている。(なんなら、かっこいい。)(”なった”というより、時の流れとともに”なってきてた、なっている”。)瑞子も同じ。かつては...
サブキャラだけど、史郎が気になる存在だった。かつては地位に目が眩んで瑞子を捨てた史郎は、時を経て、本質が何か理解し、瑞子を大切にできる、大人びた男性になっている。(なんなら、かっこいい。)(”なった”というより、時の流れとともに”なってきてた、なっている”。)瑞子も同じ。かつては千絵のように甘ったれた部分があったけど、時を経て人は変わっていく。年を取ることに対して恥じる必要はない。視野を広くして、時を経て変わっていく自分を楽しもう。 ストーリー自体はそこまで面白味はなかったし、そんな会社ないだろと突っ込みどころ満載ではあったけど、瑞子や千絵の心情の揺れがリアルで、身近で起きていることのようだった。映画を見ているかのように会社の風景とかも想像できた。さらに、史郎と司のおかげで、ラブコメドラマ感を消えて、ぐっと現実味を帯びた。 事務職の同僚を内心、お気楽OLと見下しているものの、情報を引き出すために、自分を卑下して同僚をたてる瑞子に共感。「私なんて〜。ずっと羨ましいと思ってたよ」
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冴木…。一人の男に翻弄されていく女達の話。 私だけは違うんだ、という思いをどうして人は抱いてしまうのだろう、私もそうだった。 手を組み成敗していく様子がスカッとした
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