1,800円以上の注文で送料無料

ブリキの太鼓(第一部) の商品レビュー

3.6

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

ノーベル文学賞受賞作…

ノーベル文学賞受賞作家であるギュンター・グラスの出世作です。3歳の時から成長のとまったオスカルの半生の物語です。明るさと暗さが交互に混じる文体と奇妙なストーリーではじめは面白く読めたのですが、中盤以降はちょっと中だるみで、読破するのが苦痛でした。

文庫OFF

2023/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

さらっと性描写やアンモラルな描写も ちらほら混じってきます。 そこのところは要注意。 太鼓に執着し、太鼓がそばにあった まさに気狂いそのものの男の思い出。 なにがなんでも太鼓を放さず 放そうとした教師にまで太鼓の能力を ぶち当てた少年時代。 そして起こりながらも彼を支えた母の 突然の死。 まあ本当、おかしい作品ね。

Posted byブクログ

2021/11/26

ダメだ。名作なんだろうし、そう言われている理由も分からなくはないけど、面白くないものは面白くないし、苦痛なものは苦痛だ。この手の名作を読み込む根気も能力も無い。

Posted byブクログ

2021/08/30

「ぼく」と「オスカル」の書き分けは何なのだろう…?声の代わりに太鼓を叩き、音のない歌でガラスを割る、3歳で自ら成長を止めた男の子の語り。精神病棟からの回顧録はどの程度信頼できるのやら。 難しいやら意味が分からないやら映画がグロいやら散々な前評判(?)を念頭に怖々読んでみたが、そこ...

「ぼく」と「オスカル」の書き分けは何なのだろう…?声の代わりに太鼓を叩き、音のない歌でガラスを割る、3歳で自ら成長を止めた男の子の語り。精神病棟からの回顧録はどの程度信頼できるのやら。 難しいやら意味が分からないやら映画がグロいやら散々な前評判(?)を念頭に怖々読んでみたが、そこまで頭がおかしい感じでもなかったかなという印象。埠頭にて死んだ馬の首から大量の鰻が出て来る場面は、文字で読む分にはインパクトもそれほどなく、その後の母親の辿る道が只々哀れ。とはいえ息子を放って従兄と関係を持ったり、夫の過去の過ちを攻め続けたりと、同情できない面ばかりだが。 比較的安定した精神状態の主人公の軽い自己紹介から始まって、祖父母の交わり、母親の誕生と死、そして自分の生い立ちという風に、時系列は割としっかりしている。猥雑な「悪のビート」に辟易しながら行き着くは、続き物としては完璧過ぎるラスト。二つの対戦の最中のダンツィヒが舞台ということで、雰囲気は常に張り詰め、穏やかでない。障害者の視点や彼らの描く世界を期待して読むと期待外れだが、名高い世界文学たる所以は十分にあると思う。

Posted byブクログ

2021/07/19

印象深いエピソードが次々とでてくる。それらがどう繋がっているのか、全体として何が伝わってくるのか、それはまだ謎である。 字が小さく、老眼にはつらい。 内容も癖が強い。 さて、主人公はなぜ小さいのか。 太鼓とは何か。言語の暗喩かと思ったが、より正確には「声」の暗喩、どうにもなら...

印象深いエピソードが次々とでてくる。それらがどう繋がっているのか、全体として何が伝わってくるのか、それはまだ謎である。 字が小さく、老眼にはつらい。 内容も癖が強い。 さて、主人公はなぜ小さいのか。 太鼓とは何か。言語の暗喩かと思ったが、より正確には「声」の暗喩、どうにもならない意志の暗喩ではないか、と今のところは感じる。 第一部の終わり方は、考えさせられる。それぞれの人生の重みと軽さを同時に示している。

Posted byブクログ

2019/07/28

うーむ、こういう感じの、つまり昔の文体の、ヨーロッパの知的階級向け読み物というのはどうも合わないんですよね。確か映画もうーん、と思った記憶あり。 その意味で、日本人が訳した小説と映像化という「変換」が同じ水準にあると、少なくとも当方には思えたのは結構興味深いかなと。

Posted byブクログ

2018/10/15

原書名:Die Blechtrommel(Grass,G?nter) 大きなスカート◆いかだの下◆蛾と電球◆アルバム◆ガラス、ガラス、小さなガラス◆時間表◆ラスプーチンとABC◆シュトック塔から響く遠隔作用の歌◆演壇◆ショーウィンドウ◆奇蹟は起こらない◆聖金曜日の食事◆足のほう...

原書名:Die Blechtrommel(Grass,G?nter) 大きなスカート◆いかだの下◆蛾と電球◆アルバム◆ガラス、ガラス、小さなガラス◆時間表◆ラスプーチンとABC◆シュトック塔から響く遠隔作用の歌◆演壇◆ショーウィンドウ◆奇蹟は起こらない◆聖金曜日の食事◆足のほうへ行くほど細くなる◆ヘルベルト・トルツィンスキーの背中◆ニオベー◆信仰 望み 愛 著者:ギュンター・グラス、1927ダンツィヒ(ポーランド・グダニスク)生、小説家・劇作家(ドイツ) 訳者:高木研一

Posted byブクログ

2017/12/08

『百年の誤読』から。って、もうこれで何冊目になるんだろ。何はともあれ、名作への免疫をってことで、集中的にトライしてます。”見た目三歳児”の回想によって物語が紡がれるから、結構あっちやこっちやに話が飛びまくるイメージがあり、特に最初の方、ちょっとしんどく感じてしまいました。でも、お...

『百年の誤読』から。って、もうこれで何冊目になるんだろ。何はともあれ、名作への免疫をってことで、集中的にトライしてます。”見た目三歳児”の回想によって物語が紡がれるから、結構あっちやこっちやに話が飛びまくるイメージがあり、特に最初の方、ちょっとしんどく感じてしまいました。でも、お祖父さんの思い出やらが無事(?)終わり、いよいよ主人公が登場してからは、それぞれの面白エピソードが繋がってきたりして、なかなかに味わい深くなってきました。ナチスがだいぶ生活の中に膾炙してきたところで第一部は終了。

Posted byブクログ

2017/03/03

意気込んで第3部まで借りたけど、無理に読まなくても良さそうなので第1部で終わりにします。幻想小説?示唆に富む系なので、話の中に金言散らばってたりはする。うーん

Posted byブクログ

2016/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

普通の本のように、一行一行読んだわけではない。 冒頭はそうしていたのだが、だんだんと読むのが苦痛になってきてしまったため、ざざっと全体を読んでいく方法を採った。 作者はいったい何を考えているのだろう?というのが感想であった。 私の読解力では、まったく理解できなかったのである。 他の読者の方はどのように読解しているのか調べてみたところ、自分がいかに読解力がないかがわかった。 中には、「大変面白く、すぐに読破してしまった」という人もおり、尊敬してしまう。 主人公は現実逃避をしており、結末では現実を向き合わなければならなくなってしまうそうだ。 自分の力不足さにがっかりである。読解力を向上させたいものだ。

Posted byブクログ