世界を動かした塩の物語 の商品レビュー
いきものが生きていくうえで、なくてはならない「塩」について、どのような歴史をたどってきたのか、わかりやすく解説された絵本。食の文化史とともに世界史も関連付けられているので読みやすい。
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塩の採掘、貿易、政治を通して世界の歴史を知ることができる。 中国、古代ローマ、中央ヨーロッパ、アメリカ、そしてガンジーの抵抗運動にまで話はつながっていきます。 やっぱり歴史は面白いなあ。 そして、『人間が食べる石は、塩だけです。』という言葉に 思わず「そっか!」
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「塩」を歴史面からとらえたている。児童書だが、大人の知的好奇心も充分に満たすことができる良書だと思います。
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人間の歴史を、「塩」を中心にして読み明かす絵本。生物には塩が必要だという話からガンジーの塩の行進や現代人の生活まで、非常にわかりやすく説明している。子供にもわかりやすいような説明だったと思うし、大人にとっても読み応えがあって非常に面白い。 「サラリー」や「ソルジャー」は、報酬と...
人間の歴史を、「塩」を中心にして読み明かす絵本。生物には塩が必要だという話からガンジーの塩の行進や現代人の生活まで、非常にわかりやすく説明している。子供にもわかりやすいような説明だったと思うし、大人にとっても読み応えがあって非常に面白い。 「サラリー」や「ソルジャー」は、報酬として塩をもらうというローマ時代の制度から来た言葉と書いてあり驚いた。
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上手に書いて・描いている〜健康なおとなの体には250gの塩が含まれ消費されているので常に補う必要がある。野生の動物を食べている分には血肉に塩分が含まれているので新たに嘗める必要がなかったが,農耕で得られる植物食料からは補われないので,塩を生産する必要が生まれた。家畜は人の持つ塩に...
上手に書いて・描いている〜健康なおとなの体には250gの塩が含まれ消費されているので常に補う必要がある。野生の動物を食べている分には血肉に塩分が含まれているので新たに嘗める必要がなかったが,農耕で得られる植物食料からは補われないので,塩を生産する必要が生まれた。家畜は人の持つ塩に引きつけられたものであるし,道も獣道が発展したものだ。塩は食品の保存・加工にも欠くことはできないので,塩を手に入れた中国の皇帝はその販売権を独占して権力を確保し,ローマでは撒いて人々の人気を集めた。塩に税を課すことで政権を維持した時代や地域もある〜なるほど,塩から見た歴史というのは面白いし,絵を付けることで納得が深くなる。BLとはbetter libraryの略らしいが,初めて見た。BC250頃中国四川で地下の塩水を汲み上げて塩を造っていたが,爆発事故が頻発した。このガスを竹筒で引いて製塩の為に用いたのがAD100頃。岩塩ドームを20m掘って出てきた石油を利用し始めたのが1859年。合衆国のエリー運河は内陸に塩を運搬するために造られたものであり,ガンジーはイギリスが塩で植民地支配していることを人々に知らせるため「塩の行進」を行った。ローマがオスティアとの街道を開いたのは製塩所と町を繋ぐためで,その道はサラリア街道。サラリーもソルジャーもサルというラテン語から来ている。ザルツブルクは「塩の町」という意味。エジプトでミイラを作ったのも干上がった湖から簡単に塩がとれたため
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