あしたはうんと遠くへいこう の商品レビュー
一人の女の人の15年間。 濃いいなぁ、ほんと。 関係が安定したら、なんでかぶちこわしたくなる。 いずちゃんはそういってるけど、安定ていつどこでわかるものなんだ。 毎回、どこかへ、新しい恋へ、自分へて思って事を起こすけれども。 結局自分がいったいなんなのかというところへ戻ってく...
一人の女の人の15年間。 濃いいなぁ、ほんと。 関係が安定したら、なんでかぶちこわしたくなる。 いずちゃんはそういってるけど、安定ていつどこでわかるものなんだ。 毎回、どこかへ、新しい恋へ、自分へて思って事を起こすけれども。 結局自分がいったいなんなのかというところへ戻ってくるループ。 共感なんてさらさらできなかったけど、あぁ・・・・と毎章センチメンタルになる、なぜだ。 無力で自意識過剰な高校生。 わたしはまだそこにいるんじゃあないだろうか。
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主人公、栗原泉が高校3年生だった1985年から32歳になる2000年までのお話し。 恋に生きながら、今の自分とは違う扉の向こうとか、柵の向こうへ行こうとするのだけれど、いつもいつも空回りで結局「私って一体何もの?」ってなるそんなお話しです。 主人公のいずちゃん(泉)と私は年齢が近...
主人公、栗原泉が高校3年生だった1985年から32歳になる2000年までのお話し。 恋に生きながら、今の自分とは違う扉の向こうとか、柵の向こうへ行こうとするのだけれど、いつもいつも空回りで結局「私って一体何もの?」ってなるそんなお話しです。 主人公のいずちゃん(泉)と私は年齢が近いので、時代背景が実感出来たりするし、なんとなく、思い込みにひたるロマンチック?で妄想好きな性格が似てたりするので、感情移入して読んでしまいました。 恋に生きる女というと聞こえがカッコイイかもしれないけど、いずちゃんは全然カッコよくないです。15年の間、何人もの男の人を好きになっては駄目になっていく。アイルランドを自転車で一周してみたりトライアスロンに挑戦してみたりと行動的で、その行動そのものを見るとカッコイイのだけれど、動機がみんな好きな男の愛を獲得するためっていうところにあるので、その愛が得られないとその努力が水の泡になって何も残らないのです。 それに男を見る目が無い!特にシノザキさん、あの人になんでそんなに惚れたのか私にもわかりません。「残すと農家の人に申し訳ないだろ」とかおえええ、とかなりました。 好きな男を中心に生きないで、もうちょっと、自分はこうなりたいとか、こういうことがしてみたいとか、自分に中心を置いて生きていけばいいのに…馬鹿だね~いずちゃんは…。なんて思いながらも、あまりにも必死で一生懸命なので、最後はぜひとも幸せになって欲しい…と願いながら読みましたが、最後まで幸せになったという描写はありませんでした。 私はいずちゃんほど恋に生きたわけでは全然ありませんが、自分以外の別物に振り回されて生きてしまったというところで、なんとなく共感がいくところがあって、ちょっと痛かったです。 お話の背景にオウムの事件がちらりと出てくるのですが、作者が意図したわけではないかもしれませんが、なんとなく恋愛と宗教って似てるかもしれないですよね?溺れすぎるととんでもないところへ行ってしまうのです…。 いずちゃんが洋楽好きの女の子なので、洋楽のアーチストや曲のタイトルがたくさん出てくるのですが、カーペンターズ、エンヤ、サティ、レニー・クラビッツくらいしかわかりませんでした。 洋楽好きの方は読みながら曲がBGMとして聞こえてくるかもしれません。
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角田さんの本は友達の家に遊びに行ったときに文庫があって、それをぱらぱらと 流し読みをしたことがあるのですがしっかり読んだのはこの本が初めてでした。 タイトルと「初の恋愛小説」という帯にちょっと惹かれて図書館で手にとったものです。 各章のタイトルが19○○年~って風になっていて、そ...
角田さんの本は友達の家に遊びに行ったときに文庫があって、それをぱらぱらと 流し読みをしたことがあるのですがしっかり読んだのはこの本が初めてでした。 タイトルと「初の恋愛小説」という帯にちょっと惹かれて図書館で手にとったものです。 各章のタイトルが19○○年~って風になっていて、そのときの主人公の様子が書かれている、ていう話。 最初は1985年で主人公は高校生、その次は1987年で主人公は大学生になっています。 そこまではすごく共感できる内容で、受験の中で漠然と未来を不安に思っているところとか 大学で憧れの人と一緒にしゃべるのを喜んでいる様子とか、 私に似てるじゃん!と思って。一人称の書き方も親近感あっていいなぁと思いました。 しかしその後、主人公は世間の厳しさの中で薬とセックスにおぼれていくのです…。 「主人公と自分は似てる」と思っていたのでちょっと滅入りました。 色々な男とくっついては別れ、最後主人公が30代になったところで終わります。 とくに山場があるわけでなく、途中でぷつり、と終わる感じ。 読み終わって強く思ったのは私はこんな人生は送らないぞ!ってこと。 最初が面白かったのでちょっと残念でした。 世の中はそう甘くないってこと?
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どろっと、さくっと読めました。 川越のBOOK・OFFにて、題名が『あしたはうんこ遠くへいこう』に見えたのがきっかけで入手。 1985年から2000年までの、いずちゃんが17歳から32歳までの、僕が1歳から16歳までの時間設定な物語でした。 特にコレってことはなく、オ...
どろっと、さくっと読めました。 川越のBOOK・OFFにて、題名が『あしたはうんこ遠くへいこう』に見えたのがきっかけで入手。 1985年から2000年までの、いずちゃんが17歳から32歳までの、僕が1歳から16歳までの時間設定な物語でした。 特にコレってことはなく、オトコとオンナが一緒にいるなんて、たいした理由があるわけでないし、ありさんとありさんがゴッツンコてな具合なんだと思う。 読み終えた瞬間に、190ページにある一説を捜して、自然とめくり返してしまった。 「…彼女は弱いっていう男は自分が弱いんだし、彼は信用できるっていうオンナは自分が人を裏切らないたちなのよ。人は、相手の中に自分を見つけたいんだよ。」 あとは、1994年の「ニューエイジ」なスピリチュアルな感じに、ちょこっと惹かれたな~。 その時は、8歳だったんだな。
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他の作品と比べてあまり好きになれませんでした。男性の描写が、いかにもありがちな感じがしました。
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いずちゃんの10年間の軌跡。 野崎修三、のぶちん、キョージ、ポチ、シノザキさん、山口…。 自意識過剰で、でもしあわせな女の子だった高校時代。男を追いかけてた大学時代。なぜか、アイルランド自転車の旅に出たかと思えば、帰ってきたら、放蕩三昧…。 どこへ行ってもそのうち息苦しくなっ...
いずちゃんの10年間の軌跡。 野崎修三、のぶちん、キョージ、ポチ、シノザキさん、山口…。 自意識過剰で、でもしあわせな女の子だった高校時代。男を追いかけてた大学時代。なぜか、アイルランド自転車の旅に出たかと思えば、帰ってきたら、放蕩三昧…。 どこへ行ってもそのうち息苦しくなってくる。いつのまにか、たすけて…とつぶやいている、いずちゃん。 その気持ちはなんとなくわかるような気がする。自分が変わらないと、どんなに周囲をガラッと変えてもいずれ息苦しくなってしまうんだよね。これからもいずちゃんは、何度も何度も痛い目にあいながら、少しづつ少しづつ成長していくんだろうなと思った。
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泉は学生時代の野崎修三から始まり、大学でのぶちん、年下のポチ、ストーカーのシノザキさん、海外で出会った山口、と色んな男と付き合って、同棲して浮気してきた。でも結局最後まで成長せず、30歳を過ぎて男を追いかけるためスリランカに行く。好きはという気持ちはどこからくるんだろうという気持...
泉は学生時代の野崎修三から始まり、大学でのぶちん、年下のポチ、ストーカーのシノザキさん、海外で出会った山口、と色んな男と付き合って、同棲して浮気してきた。でも結局最後まで成長せず、30歳を過ぎて男を追いかけるためスリランカに行く。好きはという気持ちはどこからくるんだろうという気持ちよくわかる。 女は確かに恋に依存しやすいと思うが、結局男と出会いどんな影響を受けても、どんなひどいことされても、自分を変えられるのは自分であり、自分を救えるのは自分しかいないのだと思った。 恋がその原動力となり、きっかけとなるにしかすぎないのだ。
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何も考えない思いつきのその日暮らし。一人の女の子の10年間の軌跡。 急に自分が大人になったみたいに感じられて、もっと先に、もっと先に進みたいって、帰りたい気持ちがないわけじゃないけどでも進むことのほうが優先で、それであるときふっと気づく。まわりに見慣れたものが何一つないことに。
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2010年12月7日読了。薄闇シルエットに続き、今もとめてるものと合わなかった。ある女のコの10年を短編のような形で一つの作品に仕上がってるとこは好き。
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ああ・・よすぎて夜2時くらいまで一気に読み終えた。 人を好きになる気持ちの出所は? いつも恋愛をしてないと自分自身を確立できない主人公と自分に重なる点も多々あり。 ダメ男との恋愛、浮気、などなど・・ 他人事とは思えませんでした。 90年代の時代を感じさせる、U2とかスト...
ああ・・よすぎて夜2時くらいまで一気に読み終えた。 人を好きになる気持ちの出所は? いつも恋愛をしてないと自分自身を確立できない主人公と自分に重なる点も多々あり。 ダメ男との恋愛、浮気、などなど・・ 他人事とは思えませんでした。 90年代の時代を感じさせる、U2とかストーンズとかのレコードが出てきたり、聞きたい音楽も増えた。 高校生~30代の、恋愛遍歴を追う、短編スタイルも、入り込めてよかった!
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