パリのおばあさんの物語 の商品レビュー
パリに一人で住むお婆さんの日常と家族との暮らしの回想 市井の人って多かれ少なかれきっとこうだよね。。万国問わず 特に家族が戦後、言えない秘密を胸に日常に戻るくだりは、多くがそうだったのだろうな、と思いとギュッとなる。
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原題 UNE VIEILLE HISTOIRE 20時になっても空は淡く明るく、 アパルトマンの一室だけ灯りが、 私はここにいるのよ、と右下に。 屋根裏部屋から眺めたような絵。 フランスっぽい機知、エスプリ、 物語を思わせるとてもいい表紙。 C'est la vi...
原題 UNE VIEILLE HISTOIRE 20時になっても空は淡く明るく、 アパルトマンの一室だけ灯りが、 私はここにいるのよ、と右下に。 屋根裏部屋から眺めたような絵。 フランスっぽい機知、エスプリ、 物語を思わせるとてもいい表紙。 C'est la vie. 苦しいことも 悲しいことも 嬉しいことも 楽しいことも 全てが欠かせない、 人生の欠片たちを、 受け入れて、前に。 On n'a qu'une vie. 人生は、一度だけ。 わたしにはそんな不幸せな秘密はない。 それがどんなに幸せなことか、たぶん、 わかろうとして、今もわからないまま。
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女優の岸恵子さんが翻訳したパリのおばあさんのお話。 物語はおばあさんの回想と現実を行ったり来たりするんだけど、岸惠子さんの上品な文章がそれをあこがれをもって読めるように整えてくれていてとてもよい。 歳を重ねて体が思うように動かなくなった時の娯楽ってたぶん「考えること」とか「思...
女優の岸恵子さんが翻訳したパリのおばあさんのお話。 物語はおばあさんの回想と現実を行ったり来たりするんだけど、岸惠子さんの上品な文章がそれをあこがれをもって読めるように整えてくれていてとてもよい。 歳を重ねて体が思うように動かなくなった時の娯楽ってたぶん「考えること」とか「思い出すこと」で、そうなったときに今経験してるいろんなことを「こんなこともあったなぁ」って思い出せるといいなぁと思う。 このおばあさんのように一見穏やかに見える人ってなにも何も考えていないわけではなく、自分の悲しみとかそういったものを秘密にしておける人だと思っていて、この本の中でもそういった一節があり、そう、そうなのよ…と同じ感覚にうれしくなった。
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優しい絵とおばあさんのおちゃめで前向きなことばに癒される。 人の一生、どう考えても生きるか、どのように感じて生きるか、どのような環境でも生まれて生きて死ぬのは、皆平等。
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おばあさんから学ぶこと。 自分の人生を生きること。 全てを受け入れること。 生まれる国は自分では選べない。 日本に居ると、人種差別や戦争などとは関係無く生きていくことが出来てしまう。 自分では変えられないこととどう向き合えば良いのか?想像してみてもどこにも解決策が見つからない。...
おばあさんから学ぶこと。 自分の人生を生きること。 全てを受け入れること。 生まれる国は自分では選べない。 日本に居ると、人種差別や戦争などとは関係無く生きていくことが出来てしまう。 自分では変えられないこととどう向き合えば良いのか?想像してみてもどこにも解決策が見つからない。 辛い出来事があったからこそ、人生の果てで全てを良い方向に捉えることが出来るのかな? 私も人生の終わりには、一人でも心穏やかなおばあさんの様な終末を迎えたい。
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絵も岸惠子さんが翻訳された文も優しくて、ユダヤ人の迫害を受けていた時代を生きぬいてきたおばあさんのお話なのに、ちょっと寂しいけど温かい気持ちになれました。 こんなおばあさんになりたいものです。
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初めの部分、市場でのお買い物の風景。 赤いマントを着ているおばあさんの周りにも、ベビーカーの赤ちゃんをあやす人や、木を見上げる男の人。おばあさんの他に買い物に来ている人たちなど、この本で初めて知ったイラストレーターさんだけれど、セルジュ・ブロックさんの絵には表紙とこのページでもう...
初めの部分、市場でのお買い物の風景。 赤いマントを着ているおばあさんの周りにも、ベビーカーの赤ちゃんをあやす人や、木を見上げる男の人。おばあさんの他に買い物に来ている人たちなど、この本で初めて知ったイラストレーターさんだけれど、セルジュ・ブロックさんの絵には表紙とこのページでもう惹き込まれたかもしれない。 とても温かい雰囲気のイラストで、この絵本は個人的に苦手な分野の戦争の話が軸になっていたようだけれど、それでも和むことができるような素敵な挿絵と文章ばかりだった。
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パリで一人で暮らすおばあさん。色々ということをきかなくなった身体と共に、ゆっくりと毎日を過ごす。時にユダヤ人が迫害され、おばあさんの一家も散り散りになった辛い過去を思い出し、また突然の不運におそわれるのではないかとおびえることも。 訳者の岸恵子さんが後書きにこう書いています。...
パリで一人で暮らすおばあさん。色々ということをきかなくなった身体と共に、ゆっくりと毎日を過ごす。時にユダヤ人が迫害され、おばあさんの一家も散り散りになった辛い過去を思い出し、また突然の不運におそわれるのではないかとおびえることも。 訳者の岸恵子さんが後書きにこう書いています。 ○老いの身の孤独をどう生きてゆけるのか…愚痴っぽくて自分勝手な頑固者になるのか、感謝の気持ちで他人にも自分にも優しくなれるのか、そこが人間としての勝負どころです。 本当にそうだなと納得。周りを見渡しても、素敵な年の取り方をしている方は僅か。老害なんて言葉も出だして、そんな事はないと否定できない現実。今より老齢になった時に、また読み返して、その時の自分の在り様をチェックしなくては…と思いました。 私にも若い時があったのよ。私の分の若さはもうもらったの。今は年をとるのが私の番。 もう一度同じ道をたどってどうするの?だって私に用意された道は、今通ってきたこの道ひとつなのよ おばあさんの言葉が切なくも美しく胸に響きます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自らのための備忘録 Elle est très française, cette valeur. 成熟、老いを肯定する文化。米国や日本は若さに価値を置くけれど。原文で読んでみたくなりました。私にとっては訳者によるあとがきは余計だったかな? 岸惠子といえば、私は映画「たそがれ清兵衛」の岸惠子がとても好きです。
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岸恵子さんの翻訳が、とてもやさしい。脳内で、岸恵子さんが読み聞かせをしてくれているような、そんな感覚になる。 “あとがき”までも素敵。この物語の背景も解説してくださっているのだけど、それを読むと、さらにおばあさんの物語が、ずしっと心に響く。 誰しも若い頃があって、大人...
岸恵子さんの翻訳が、とてもやさしい。脳内で、岸恵子さんが読み聞かせをしてくれているような、そんな感覚になる。 “あとがき”までも素敵。この物語の背景も解説してくださっているのだけど、それを読むと、さらにおばあさんの物語が、ずしっと心に響く。 誰しも若い頃があって、大人になって、老いてゆく。しなやかに、ゆったりと、老いを受け入れて、前向きに生きていくこと。この物語のおばあさんと、自分の祖母が重なる。私もそうなれるだろうか…。 5年後、10年後、もう一度読んで、自分の位置を確かめたい。
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