パリのおばあさんの物語 の商品レビュー
おばあさんが鏡をのぞいて「なんて美しいの」と言うところが好き。しわを愛おしいと思えるほど、自分の人生に対して悔いがなく、潔いところが素敵だと思った。そんな風に歳を重ねたい。
Posted by
おばあさんになるとできないことが増えてくる、今はもう山をあるけない。でも「くつがすり減らなくていい」と、前向きなおばあさん。 ナチスの迫害を受けたおばあさん、でも卑屈にならず、一度きりの人生を前を向いていきている。 こんな安らかな想いを持って生きていきたいと思わせる。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
義母から誕生日にいただいた。 泣いた… 私には哀しい話に思えた。 人生にはどうにもならないことがある。 生まれる環境は選べないこと。老いていくこと。 それでもそれを受けとめてなおポジティブに生きるおばあちゃん…泣 フランスでは子供から大人まで親しまれてる絵本だとか。 子供の時に読むのと大人になってから読むのと年とってから読むのと、感じ方が違うんだろうな。 こんな深い絵本を贈ってくれるなんて、さすが年の功だなぁ。私なんてまだまだ軽いなぁ。
Posted by
ブルーグレーな表紙の雰囲気と岸恵子さんの翻訳がとても素敵で、時間をおいて何度も読み返したくなる本。 時代や境遇の違いはあるけれど、こういうおばあさんになっていきたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人に勧められて手に取りました。絵は優しく本の作りと合っています。おばあさんの人生を語りつつ訴えてくる内容は十分に濃く重い。 戦争が変えてしまったいろいろのこと。 おばあさんはひたすら自分の目の前の道を邁進してきました。 「わたしの分の若さはもうもらったの。今は年を取るのがわたしの番」 「もういちど、同じ道をたどってどうするの?だってわたしに用意された道は、今通ってきたこの道ひとつなのよ」 若いころに戻ってみたくないかと聞かれておばあさんはそう答えます。 人は若いころに戻ってみたいだけでなく、時には昔へ帰りたいとかやり直してみたいと思うものですが、おばあさんは潔く今の自分を受け入れています。 そういう風に自分も来し方行く末を思うことができたなら…と思わずにはいられません。 岸恵子さんの訳がとてもいいと思います。手に取りやすいサイズ感、表紙からは思いがけない内容の濃さ、結構な年月を過ごした大人にこそお薦めしたい絵本ですね。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
訳者の岸惠子さんのあとがき 「生まれて、生きて、死ぬ。これは人間だれもが持つ平等なさだめです。けれど何処にどう生まれるかを、人は選ぶことはできません。この物語のおばあさんの一家はユダヤの人たちです」 どんな環境に生まれてくるか、人は選べない。恵まれているか、そうでないか。 暗黒な時代を生き抜いてきたからこそ言える「明日になれば、きっと良くなるわ」というおばあさんの言葉。 老い衰えていく、という誰にでも与えられたさだめを、柔らかく受け入れていくということが描かれている絵本。しなやかで強くて美しい人間の姿が、そこには在る。
Posted by
いままで読んだことないタイプの絵本だった。 すごくいい感じ、おばあちゃんにもっと会って大切にしよう。
Posted by
とってもハンディな本なんだけど表紙の絵が雰囲気あってステキ。 部屋に立てかけて飾っておきたくなる。 そしてお話も小粋で洒落ている。おばあさんには第二次対戦時の 苦しい体験もあるのだけど。けっして暗さが漂っていない。 なによりおばあさんが可愛らしくて、チャーミングで、私もトシ をと...
とってもハンディな本なんだけど表紙の絵が雰囲気あってステキ。 部屋に立てかけて飾っておきたくなる。 そしてお話も小粋で洒落ている。おばあさんには第二次対戦時の 苦しい体験もあるのだけど。けっして暗さが漂っていない。 なによりおばあさんが可愛らしくて、チャーミングで、私もトシ をとることがコワくない気にさせられる。 また読もう。
Posted by
素敵なおばあさん。私も良い年の取り方をしたいなと思いました。個人的にはおばあさんの座っているイスも素敵で気になっていました。
Posted by
自分との付き合い方を知り尽くしている、素敵なおばあさん。でもまぶしいくらい。パリのおばあさんも星の王子様もいいものだなと思うのだけれど、正しすぎる。まるで周りが望んだ理想の年のとり方をおばあさん。おばあさん自身はどうだったか。かえってこちらが責められているような気が、少しだけする...
自分との付き合い方を知り尽くしている、素敵なおばあさん。でもまぶしいくらい。パリのおばあさんも星の王子様もいいものだなと思うのだけれど、正しすぎる。まるで周りが望んだ理想の年のとり方をおばあさん。おばあさん自身はどうだったか。かえってこちらが責められているような気が、少しだけする。
Posted by