紗央里ちゃんの家 の商品レビュー
小学生の主人公が父と共に親戚の家を訪れ、亡くなったお祖母ちゃんの詳細や従姉の紗央里ちゃんの不在などを訝しむうちに、洗面所で謎の指の欠片を見つけてしまうという、登場人物全員が異常かつ狂った文体で淡々と語られる物語が不気味だった。ラストは…
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今まで読んだホラーの異常性って私の中で大体二分化されるんだよね。 正常が異常を作る場合(人工)と、異常がそのまま表に出される場合(天然)。 後者に近いのではないかなと思う。 作られた異常は筆者の「これ気持ち悪いでしょう?怖いでしょう?」が強く感じられすぎて楽しめなくなるんだけど、...
今まで読んだホラーの異常性って私の中で大体二分化されるんだよね。 正常が異常を作る場合(人工)と、異常がそのまま表に出される場合(天然)。 後者に近いのではないかなと思う。 作られた異常は筆者の「これ気持ち悪いでしょう?怖いでしょう?」が強く感じられすぎて楽しめなくなるんだけど、この作品は筆者の自己顕示欲もあまり感じられなくて、そこは良い。 異常な親類縁者がいるとなるとその血を引く父親も、その子供である主人公も…と想像させる所が上手いと思った。 理由が明かされず謎のまま終わってホラーが成り立つなら、如何様にも恐ろしいもの生み出せそう!なんて。
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よく分からずに終わる部分が多いけどそこが良いんでしょうね。 これを演劇で観てみたいなと思いました。小劇場で。叔母さんの登場シーンで客席に緊張感が走る空気とか味わいたい。
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小説が映画や漫画と違ってすごいところは、そこに人がいると書けば人がいることになり、地の文に主観ぽいことを書けばそれは登場人物の思考になり、カギカッコをつければ話したことになり、そしてある程度の制約はあるもののそれが現実のものとして認められるためのハードルが限りなく低いところで、こ...
小説が映画や漫画と違ってすごいところは、そこに人がいると書けば人がいることになり、地の文に主観ぽいことを書けばそれは登場人物の思考になり、カギカッコをつければ話したことになり、そしてある程度の制約はあるもののそれが現実のものとして認められるためのハードルが限りなく低いところで、この小説はそういった小説の得意分野を存分に活かしたテキストになっているので良かった。
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100冊ビブリオバトル@オンライン第2ゲームで紹介された本です。オンライン開催。 2020.08.22〜23
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最初から最後までずっと「なんだこの話」。 子ども主観の、句読点少なめの話し言葉で読みにくい…。 生理的嫌悪を感じる表現がチラホラあり、気持ち悪かった。 登場人物の感覚がまともじゃないのが怖い、という話だが、奇をてらいすぎ・狙いすぎてて入り込めず。 半ページだけ全ての漢字にルビが振...
最初から最後までずっと「なんだこの話」。 子ども主観の、句読点少なめの話し言葉で読みにくい…。 生理的嫌悪を感じる表現がチラホラあり、気持ち悪かった。 登場人物の感覚がまともじゃないのが怖い、という話だが、奇をてらいすぎ・狙いすぎてて入り込めず。 半ページだけ全ての漢字にルビが振ってある箇所があり、何か意味があるんだろうか…??
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毎年夏休みになると僕たち家族は叔母さんの家に泊まりに行く。でも今年はいくつか違うことがある。姉が受験生なので母と姉は家でお留守番していることと数か月前に叔母の家に同居していた祖母が亡くなっているということだ。そういえば祖母が亡くなったという報告は何故か死んでから数か月経ってから...
毎年夏休みになると僕たち家族は叔母さんの家に泊まりに行く。でも今年はいくつか違うことがある。姉が受験生なので母と姉は家でお留守番していることと数か月前に叔母の家に同居していた祖母が亡くなっているということだ。そういえば祖母が亡くなったという報告は何故か死んでから数か月経ってから連絡が来たんだっけ、葬式も既に済ませてしまっていて父と口論になってた。そんなことがあってから初めての叔母の家、出迎えてくれた叔母の腕は真っ赤な血で染まっていた。 ホラーです。尖りに尖りにきった文体で非常に好みが分かれる作品でしょう。擬音からルビに至るまで恐怖演出に突き抜けた半面、物語としては終始はちゃめちゃで繋がりがないです。所々にびっくり演出が施されたMAPを進んでいくホラーゲームのような感覚で、筋書きや目的地は一切無いような作品。
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何が気持ち悪いのかがわからない、とにかく文章が気持ち悪い、書いてある事が気持ち悪い、紗央里ちゃんの家族が気持ち悪い、この世界は現実なのかすら怪しく感じてくる、もしかしたらあの世なのかとも思えてくる 結局何だったのか?何を見せられたのかわからなかった 薄目の本なのに濃密で気持ちが悪...
何が気持ち悪いのかがわからない、とにかく文章が気持ち悪い、書いてある事が気持ち悪い、紗央里ちゃんの家族が気持ち悪い、この世界は現実なのかすら怪しく感じてくる、もしかしたらあの世なのかとも思えてくる 結局何だったのか?何を見せられたのかわからなかった 薄目の本なのに濃密で気持ちが悪い世界が広がってる 正に気持ち悪さ濃縮還元て感じの1冊でした(褒め言葉です)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ただグロとなにかありそうなスリルを感じさせる伏線を張り巡らせてるのに特に意味はなく浅い 結局なんで殺されたのかとかはないただのサイコ家族だったよーっていうタイプのオチ
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